(完結)異世界再生!ポイントゲットで楽々でした

あかる

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色々もどかしい

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     邪神城跡地に近づくにつれて、魔物も強くなってくる。違う発見もあったけどね。
     苦労して倒した牛の魔物ミノタウロスは、高級牛肉だ。

     それでも、一匹倒すだけでかなり苦労したから、もう戦いたくない。ダンジョンで見つけた風刃槍が役に立った。鋭く突き出すと、先から風の槍も出る。

     でも、ここを抜けた先にかなり大型の町がある。
     大きい町なら、きっとみんな協力しあって生きているのだろう。なら、きっとまだ大丈夫。

     私はまた、ダンジョンに潜る事にした。
     11階層だ。魔物は進む途中にも何度か戦ったフォレストボアだ。肉もいいけど、モツもいい。何度も水を変えてハーブで臭みを取れば、あのぐにぐに食感のモツ煮込みになる。

     始まりの町で教わったけど、ダンジョンだからか肉しか出ない。いいけどね。
     北の町は肉が不足してると思うから、たくさん持って行こう。
     12階層は…ギヤッ!巨大な芋虫だ!粘着性のある液を吐き出す。まみれたら、動けなくなりそうだ。
     ちょこちょこクリーンを使って綺麗にして、ドロップする粘着性のある液体は、糊として使えそうだから、持っていく。
     あとは芋虫に生えてる毛だね。さらりとした手触りで、用途は織り込む事によって布にサラリとした感触が出て、空調にいい服になるみたい。
     稀に出る魔物みたいだけど、私は地上ではまだ、見た事がない。

 13階層は、鹿だ。ぼけっとしてると、角で突かれる。空中に飛ばされて、蹴られる。…良かった。防具を新調しておいて。
    ダメージ軽減の効果がある皮鎧なんだけど、ポイントをかなり消費した。
「もっと結界の発動を速く出来ないの?」
「うう…さっきはちょっと油断してたんだよ…あまりにも私の知ってる鹿と違うから」
    大きいし、目もつり上がってるし、筋肉も隆々としてる。

    この階層は、修行に良さそうだな。肉も大きめだし、鹿肉はジビエ料理だ。
    よし、頑張ろう。


    季節は秋に移ろうとしている。
「ここって、結構寒くなる?雪は降るかな?」
「雪?…山の上にあるのは、山にしか降らないんじゃないかな?」
「そうなの?雪が降らない位の気温なの?」
「雪が降るのは気温のせいなの?…最近ちょっと寒くなってきたけど、まだ上着は要らない位だよ?ミノリが言うほど寒くはならないよ?」
    そこまで季節による寒暖の差がない所なのかな。
    寒くないなら、有難いな…寒いのは苦手だ。
    そういえば、夏もそこまで暑いのはなかった気がする。まあ、日本の夏の暑さは異常だからね。湿度と気温で死にそうになる。

    それによる作物への影響とか、気になる。私が世話した作物は季節関係なく、次の日には実っちゃうから、あんまり関係ないけど、やる事が増えると一つの町の畑だけ贔屓とか出来ないし。
    どこの町も例外なく自分達で畑の拡張や、結界が分かるように柵を作ったりしてる。
    スキルを取ろうと動く者や、魔法を使おうとする人。応援してあげたくなるよね。

    魔道具の知識を持っている人は、今の所いない。向かおうとしてる大きな町にはどうかな…大きく迂回しても、海に阻まれたり広い川があったり。上手く行かない。
    雷の精霊がいてくれれば、雷魔法で戦闘にも幅が出る。闇の魔法も忘れてないよ。精霊がいる属性の魔法は上がりやすいから、わざといない属性を使ったりしてる。

    他の人達よりは、それでも覚えるのが速いのだろう。トールの加護もあるし。
    それでも、あのアンデットドラゴンと戦う勇気はない。

    寒くなる前に、各町では狩りが盛んだ。寒くなると、魔物の数も減るとかで、燻製にしたり、乾燥させたり。
    貴重なたんぱく源の為に、皆さん努力している。

    私も大規模冷蔵庫を考えているんだけど、難しいね。
    魔道具は難しいから、氷の貯蔵庫だ。地面を深く掘って、中に厚く氷を張る。

    魔道具も灯りを照らす物は出来たので、魔力を流すだけで明るくなる。けど、ここの人達は日が暮れたらさっさと寝てしまうので、そう役には立たないかな?小さい子がいる家には感謝されたけど。
    スイッチ一つで灯りが点いていた頃が懐かしい…今の私にはこの程度の物しか作れない。
    炊飯器は遠いな…

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