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久しぶりのもふもふの国
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エリー姉様との話し合いの為だけど、久しぶりのもふもふ達に目を輝かせた。
「主…頼むから、少しは自重してくれ」
「えー。見るのもだめなの?」
「目に入るのは普通だが、じっくりと見て手をわきわきさせるのは変態のようだぞ」
あぅ…変態はまずいな。
忙しそうなエリー姉様だったけど、私との話し合いを優先してくれた。
「うふ。また一段と可愛らしくなったわね」
そんなに変わってないと思うけど。
「実は…重要な話がありまして」
言いつつ、フルーツタルトを出す。
「まあ!フルーツが輝いて見えるわね!美しい…」
「エリー姉様は、エルフ族の事はご存知ですか?」
「昔、そんな種族がいた事は知っているわよ?でも、寿命の長い彼らを食べる事によって自分達が長命を得られると考えた権力者によって滅ぼされたわね」
流石に神様によって助けられたとは知らないのか。
「実は…生き残りがいます」
「ええっ?!まさか。もう相当昔の話しよ?魔族だってそこまで長生きは出来ないわ」
「正確には子孫ですね…絶滅しかかった所を助けられたのはいいんですけれど、その場所は生きるのにとても厳しい場所で」
ヤブランが足りない所を説明してくれる。
「成る程ね…ウチと取り引きしたいって事ね!大丈夫よ!むしろ歓迎するわ。精霊の恩恵を受けられるかもしれないし…でも天空の塔ダンジョンからはかなり遠いけど、大丈夫なの?」
「転移門を作ろうと思ってます」
「メイ、まさかあなたが?長距離を移動出来る転移門は、魔術具よ?」
「はぁ…作り方は調べたけど…やっぱり無謀かな…」
「調べたって…失われた技術よ?」
そうなんだ…あっさり検索できたけど。
使う材料もまだ揃ってないし、揃いそうもない。
「んー…遠いから問題なんだよね…近くだったら、ショートワープで移動出来るし…いっその事、島を移動させちゃおうかな」
「ええっ?!移動なんて出来るの?」
「多分?まあ…観光名所は無くなっちゃうけど、あそこには転移の魔術具があるから仕方ないかな…ね?」
「俺は分からん」
「待って、本当にそんな事出来るとしたら、神様位よ?」
「加護の影響でかな?神様みたいな力が使えるんだ。まだまだ未熟だけど、最初よりは慣れてきたから大丈夫かなって」
「ま、待ってよ…加護を頂く事は100歩譲ってもまだ現実的な事よね…でもそれと、神の力と関係…あったりするの?」
「…さあ?私にも良く分かんないですし、でもダンジョンコアと契約する時とかに使ってたら、色々出来るようになってて?」
「…頭痛くなってきたわ…元から只者じゃないと思っていたけれど」
「ちょっと特殊な境遇だっただけですよ。ヤブランみたいに無双出来るチートはないし」
「ダンジョンコア…契約?」
「あれ?試練の洞窟ダンジョンには、コアはなかったですか?」
「見た事はない…わね。何なの、それ」
「うーん…ダンジョンを管理している物…ですかね?こう…大きな魔石みたいな物で」
「そこには恐らく、主以外には入れないと思う」
そうなの、かな?…確かに契約の為の神力は他の人は持っていないかも?
「代表者の方とは、なるべく早めに会談したいわ」
「では、エリー殿。宜しく頼む」
「これでお話は終わったよね?なら狩りに行きたい!レッドコーク!」
「メイはいつでも通常運転ね。いいわ。でも、そのコアとやらも見てみたいわ。一緒にボスに挑みましょう」
「あ、ならシュガー達も」
「必要なら呼べばいい。相手は属性竜。俺達にだって、多くを守る程の余裕はない」
うーん…ま、いいか。フレイムには自由に研究してて欲しいし、シュガーだって、猫は寝る物だものね。
それに、ヤブラン以外の竜と戦うのは初めてだし、ちょっと楽しみ!
「あの、お仕事とか大丈夫ですか?」
真っ赤なドレスアーマー。王様がお仕事そっちのけでダンジョン攻略してて大丈夫なんだろうか?
「平気よ!ダンジョンを定期的に掃除するのも、王様の仕事よ」
そうなんだ…まあ、強いから居てくれて嬉しいんだけど。
レッドコークなんかは、私に狩らせてくれる。倒した人の物だからって、肉は全部くれたし。
口いっぱいに広がる旨味を思い出して、よだれが垂れそうになる。
「えへへ…」
「メイ…今日はもう夕方だし、先に進んだ方がいいだろう」
「そうね。また後でゆっくり狩りに来たら?いつでも歓迎しちゃうんだから」
「はーい」
仕方なく速攻で倒して、進んでいく。
「2階層からはメイは後衛でね?」
まあ…仕方ないか。ここからは魔物も強くなっていくし、3人に無双して貰った方が早い。
魔力の花も摘んだし、いよいよ3階層。ボス部屋だ。
ここのボスは属性竜が入るたび四属性、どれかがランダムで現れる。
エリー姉様のドレスアーマーは、属性魔法消去の付与がついていて、高位魔法でも殆どダメージを受ける事がないという。
サイズ自動調節大が付いているそうだから、スリムな女性でも全然大丈夫。
身長が違い過ぎるからか、私サイズまでは縮まなかったけどね。
今日は土竜だ。3人であっさり倒しちゃったけど、悔しくなんてない…私も、ちょっとでも参加出来るように頑張ろう。
竜の肉だ…謎肉だけど美味しかったし、量もある。
「それで?どこにコアはあるの?」
そうだった。肉の前に、本来の目的を忘れる所だった。
一見何もないように見えるけど、慣れたからか、何となく分かる。
その場所に行くと、魔法陣が現れて、私だけが吸い込まれた。エリー姉様も近くにいたのに。
何となくこうなる気はしてたんだよね…
「何で私だけ?魔物は入れないってのは前に聞いたけど、エリー姉様だっていたのに」
『ここは神聖な場所。神以外は入れないのです』
「…私、厳密に言えば神様じゃないと思うけど?」
野良だし。…てか、ステータス表記もたまに変わったりする。
『神っぽいからいいのです』
…はぁ。まあもどきと言われた事もあるけどね。ステータスに。
「契約は構わないけど、ここはそんなに弄る意味なくない?ボス部屋含めて3階層しかないし」
いいけどね、と思いながら、コアに触れた。
「マスタールームはあるんでしょう?」
『狭いですが』
行ってみると、四畳半位の広さしかなかった。
(ヤブラン、ランス、エリー姉様と一緒にマスタールームに来て)
まあ、何もないんだけどね。
鍾乳石のオブジェがある。
「これがその、ダンジョンコアなの?」
「いえ、コアルームには私しか入れなくて…ここはマスタールームです。設定すればそれなりに色々出来ますけど」
「そうなの…でも、その恩恵を受けるべきはメイよね?…それよりもお腹空いちゃったわ。一緒にご飯を食べましょう?他の子も呼んで。ね?」
わーい!お城のご飯は美味しいんだよね!嬉しい!
「主…頼むから、少しは自重してくれ」
「えー。見るのもだめなの?」
「目に入るのは普通だが、じっくりと見て手をわきわきさせるのは変態のようだぞ」
あぅ…変態はまずいな。
忙しそうなエリー姉様だったけど、私との話し合いを優先してくれた。
「うふ。また一段と可愛らしくなったわね」
そんなに変わってないと思うけど。
「実は…重要な話がありまして」
言いつつ、フルーツタルトを出す。
「まあ!フルーツが輝いて見えるわね!美しい…」
「エリー姉様は、エルフ族の事はご存知ですか?」
「昔、そんな種族がいた事は知っているわよ?でも、寿命の長い彼らを食べる事によって自分達が長命を得られると考えた権力者によって滅ぼされたわね」
流石に神様によって助けられたとは知らないのか。
「実は…生き残りがいます」
「ええっ?!まさか。もう相当昔の話しよ?魔族だってそこまで長生きは出来ないわ」
「正確には子孫ですね…絶滅しかかった所を助けられたのはいいんですけれど、その場所は生きるのにとても厳しい場所で」
ヤブランが足りない所を説明してくれる。
「成る程ね…ウチと取り引きしたいって事ね!大丈夫よ!むしろ歓迎するわ。精霊の恩恵を受けられるかもしれないし…でも天空の塔ダンジョンからはかなり遠いけど、大丈夫なの?」
「転移門を作ろうと思ってます」
「メイ、まさかあなたが?長距離を移動出来る転移門は、魔術具よ?」
「はぁ…作り方は調べたけど…やっぱり無謀かな…」
「調べたって…失われた技術よ?」
そうなんだ…あっさり検索できたけど。
使う材料もまだ揃ってないし、揃いそうもない。
「んー…遠いから問題なんだよね…近くだったら、ショートワープで移動出来るし…いっその事、島を移動させちゃおうかな」
「ええっ?!移動なんて出来るの?」
「多分?まあ…観光名所は無くなっちゃうけど、あそこには転移の魔術具があるから仕方ないかな…ね?」
「俺は分からん」
「待って、本当にそんな事出来るとしたら、神様位よ?」
「加護の影響でかな?神様みたいな力が使えるんだ。まだまだ未熟だけど、最初よりは慣れてきたから大丈夫かなって」
「ま、待ってよ…加護を頂く事は100歩譲ってもまだ現実的な事よね…でもそれと、神の力と関係…あったりするの?」
「…さあ?私にも良く分かんないですし、でもダンジョンコアと契約する時とかに使ってたら、色々出来るようになってて?」
「…頭痛くなってきたわ…元から只者じゃないと思っていたけれど」
「ちょっと特殊な境遇だっただけですよ。ヤブランみたいに無双出来るチートはないし」
「ダンジョンコア…契約?」
「あれ?試練の洞窟ダンジョンには、コアはなかったですか?」
「見た事はない…わね。何なの、それ」
「うーん…ダンジョンを管理している物…ですかね?こう…大きな魔石みたいな物で」
「そこには恐らく、主以外には入れないと思う」
そうなの、かな?…確かに契約の為の神力は他の人は持っていないかも?
「代表者の方とは、なるべく早めに会談したいわ」
「では、エリー殿。宜しく頼む」
「これでお話は終わったよね?なら狩りに行きたい!レッドコーク!」
「メイはいつでも通常運転ね。いいわ。でも、そのコアとやらも見てみたいわ。一緒にボスに挑みましょう」
「あ、ならシュガー達も」
「必要なら呼べばいい。相手は属性竜。俺達にだって、多くを守る程の余裕はない」
うーん…ま、いいか。フレイムには自由に研究してて欲しいし、シュガーだって、猫は寝る物だものね。
それに、ヤブラン以外の竜と戦うのは初めてだし、ちょっと楽しみ!
「あの、お仕事とか大丈夫ですか?」
真っ赤なドレスアーマー。王様がお仕事そっちのけでダンジョン攻略してて大丈夫なんだろうか?
「平気よ!ダンジョンを定期的に掃除するのも、王様の仕事よ」
そうなんだ…まあ、強いから居てくれて嬉しいんだけど。
レッドコークなんかは、私に狩らせてくれる。倒した人の物だからって、肉は全部くれたし。
口いっぱいに広がる旨味を思い出して、よだれが垂れそうになる。
「えへへ…」
「メイ…今日はもう夕方だし、先に進んだ方がいいだろう」
「そうね。また後でゆっくり狩りに来たら?いつでも歓迎しちゃうんだから」
「はーい」
仕方なく速攻で倒して、進んでいく。
「2階層からはメイは後衛でね?」
まあ…仕方ないか。ここからは魔物も強くなっていくし、3人に無双して貰った方が早い。
魔力の花も摘んだし、いよいよ3階層。ボス部屋だ。
ここのボスは属性竜が入るたび四属性、どれかがランダムで現れる。
エリー姉様のドレスアーマーは、属性魔法消去の付与がついていて、高位魔法でも殆どダメージを受ける事がないという。
サイズ自動調節大が付いているそうだから、スリムな女性でも全然大丈夫。
身長が違い過ぎるからか、私サイズまでは縮まなかったけどね。
今日は土竜だ。3人であっさり倒しちゃったけど、悔しくなんてない…私も、ちょっとでも参加出来るように頑張ろう。
竜の肉だ…謎肉だけど美味しかったし、量もある。
「それで?どこにコアはあるの?」
そうだった。肉の前に、本来の目的を忘れる所だった。
一見何もないように見えるけど、慣れたからか、何となく分かる。
その場所に行くと、魔法陣が現れて、私だけが吸い込まれた。エリー姉様も近くにいたのに。
何となくこうなる気はしてたんだよね…
「何で私だけ?魔物は入れないってのは前に聞いたけど、エリー姉様だっていたのに」
『ここは神聖な場所。神以外は入れないのです』
「…私、厳密に言えば神様じゃないと思うけど?」
野良だし。…てか、ステータス表記もたまに変わったりする。
『神っぽいからいいのです』
…はぁ。まあもどきと言われた事もあるけどね。ステータスに。
「契約は構わないけど、ここはそんなに弄る意味なくない?ボス部屋含めて3階層しかないし」
いいけどね、と思いながら、コアに触れた。
「マスタールームはあるんでしょう?」
『狭いですが』
行ってみると、四畳半位の広さしかなかった。
(ヤブラン、ランス、エリー姉様と一緒にマスタールームに来て)
まあ、何もないんだけどね。
鍾乳石のオブジェがある。
「これがその、ダンジョンコアなの?」
「いえ、コアルームには私しか入れなくて…ここはマスタールームです。設定すればそれなりに色々出来ますけど」
「そうなの…でも、その恩恵を受けるべきはメイよね?…それよりもお腹空いちゃったわ。一緒にご飯を食べましょう?他の子も呼んで。ね?」
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