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ランスの進化
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よし!鯛めしを作るぞ!
鯛はレア魚なので、滅多に釣れない。何だったら、マグロの方が釣れる位だ。
勿論、鱈も使って鍋を作る。外はもう暑いけど、亜空間の中はいつも快適温度だ。
今日見つけた首飾りをメタルに渡し、素早さがどう上がるか確認して貰いながら、ダンジョン探索を任せた。
私は大きな土鍋を幾つも出して、切った野菜と鱈を入れて味を変えて火にかける。
鯛めしの方は下処理をしたら、あとは炊飯器の魔道具任せだ。
うん。料理酒が少なくなってきたね。
滅多に利用しない熟成小屋の酒樽。米を入れてセット完了だ。
ベーコンも、忘れずに豚バラと交換しておく。
おやつ用の肉串と、ベーコン串も鯛めしが出来るまでに焼いてしまおう。
フレイムと、シュガーはちょっと大食いの女の子って感じで、見かけ相応な食欲だ。
ランスはお相撲さんレベルかな。アロカシアは…胃袋にブラックホールが出来てそうだな。
農園様々だ。無かったら、肉代を抜いても暮らしていくのは大変だっただろう。
いい感じに串焼きが焼き上がった頃、炊飯が終わったようだ。
凄くいい香り!
お茶碗一杯分だけ出荷箱に入れて、肉串もまとめて収納庫に入れた。鍋もいい感じに出来ている。
出荷はどうしようかな?鱈の鍋なら出荷した事あるけど、ダンジョン産の鱈だし、味を変えた分も一杯分ずつ出荷しよう。
「メタル、どうだった?」
(3割位素早さが上がってました。動きに合わせる為に少し練習が必要だと思われます)
「そっか…確かに急にそんなに動きに変化が出たら、練習なしでは危険だね」
(まだ私が使っていた方がいいですか?)
「ん?それはメタルにあげた物だから、メタルの物だよ。役に立つかなと思って」
(自分で強化も出来ますが…そうですね。私が使った方がお役に立てますね)
メタルは基本、一度に一つの魔法しか使えないから、重ね掛けしたい時とか、強化しつつ攻撃魔法を使いたい時は、先の強化を解除しないといけない。
まあ、そんなのがハンデにならない程強いけど。
亜空間に戻ると、みんないい笑顔になる。
「えへへ…久々の鯛めしだよ」
「む…肉の匂いもするな」
「それは後だよ。おやつ用だからね?」
硬くて痛い鯛の骨は、数も多いから取るのが大変だ。気にせずたべちゃうのは、大食い2人。
鱈の身もプリプリで美味しい。はあ…幸せだ。
「む…そろそろか」
「どうしたの?ランス」
「少し前から兆候は感じていたが、俺も最終進化するようだ」
「進化…事前に分かるようになったの?」
「何となくな。だが、今回はそう時間もかからないだろう」
「そうなの?とりあえず、進化頑張って!」
ランスは影に入った。
時間はかからないって言ってたけど、一気に身体が重くなった。
「ふむ…ランスもいよいよか。我の色変わりも進化のような物だし、これで面子は揃う訳だ」
「え?面子って…はぁ。後でいいや。アロカシア、後片付けお願いね」
「うむ。まだ食事も終わらぬ故にな」
凄いな…ほぼ1人で鍋一つ食べたのに、軽くソテーした肉を取り出して食べている。
「もふもふ~」
ベッドに横になって、横を叩いて呼ぶと、すぐにシュガーとフレイムが来てくれた。
「まだ食事中だった?」
「もう終わりでいいにゃー。残ってもアロカシアが綺麗に食べてくれるにゃ」
確かに。
シュガーの艶々の、烏の濡れ羽のような毛に顔を埋めて、フレイムの羽根の下に手を入れる。フレイムの羽根は、ここが一番柔らかい。
何になってもいいから、もふもふだけは失わないで欲しいな。
…ふう。久しぶりにぐっすり寝た気がする。お。ランスの進化が終わってるみたいだ。
うわ…でっかい。ロバから馬のサイズになってるよ。毛色も銀青色?もっふもふだ。
ランス ∞ メイの眷属神
フェンリル ∞
スキル 魔導 光支配 闇支配
月光波動 状態異常無効 威圧
空間支配 縮小 念話 人化
うわー。ファンタジー有名種族だね。ハティはフェンリルの子供だし、むしろ自然な進化かも。
ああ…でも、大き過ぎてもうベッドでは寝られないね。
そして、首の所のふさふさした所にもふもふしたいのに、手が届かない。
(少し待ってくれ)
ランスが精神集中すると、子犬サイズに縮んだ!
「うそ…可愛いっ!」
思わずギュッと抱き締めて、全身もふもふしまくる。
(ま…待て)
されるがままになっていたランスが離れると、先程の巨大サイズになってしまった。
(済まない…まだ覚えたてのスキルだからな)
「ううん、無理にとは言わないけど…たまには小さくなって、もふもふさせてね?」
神様にゃんこに神様わんこ。アロカシアは元からチート級だし、フレイムだってフェニックスだ。もう、文句なしの最強パーティーだよね。
ランスが人化すると、やっぱり髪の色が変わっている。青を含んだ銀の髪で、顔つきも少々。
うん…でも深く関わった人もあまりいないし、髪の色は染めたり出来るもんね。
アロカシアとメタルが用意してくれたロールパンとスクランブルエッグ。お代わり用のウインナーはたくさん用意してあるけど、足りるかな?
作り置きであった、ウサギ肉入りのコンソメスープも出そう。野菜たっぷりで、ボリュームもある…それと、この前作ったリンゴのジャム。
うん。半殺しのリンゴがいいアクセントになってる。甘水少なめで、素材の味を活かして作ったから、凄く美味しい。
「今日は、どこまで強くなったか確認したい。メイはまだ本調子ではないし、探索は明日以降で良いだろうか?」
「そうだね。私も色々な素材が手に入ったから、実験してみたいし。フレイム、手伝ってくれる?」
「勿論なの。ボクも実験したいの」
「にゃーはこの辺で遊びたいにゃ!」
「じゃあ、今日は自由時間で」
それもだけど、ブラックホールが増えたから、より作り置きも用意しておかないとだね。
鯛はレア魚なので、滅多に釣れない。何だったら、マグロの方が釣れる位だ。
勿論、鱈も使って鍋を作る。外はもう暑いけど、亜空間の中はいつも快適温度だ。
今日見つけた首飾りをメタルに渡し、素早さがどう上がるか確認して貰いながら、ダンジョン探索を任せた。
私は大きな土鍋を幾つも出して、切った野菜と鱈を入れて味を変えて火にかける。
鯛めしの方は下処理をしたら、あとは炊飯器の魔道具任せだ。
うん。料理酒が少なくなってきたね。
滅多に利用しない熟成小屋の酒樽。米を入れてセット完了だ。
ベーコンも、忘れずに豚バラと交換しておく。
おやつ用の肉串と、ベーコン串も鯛めしが出来るまでに焼いてしまおう。
フレイムと、シュガーはちょっと大食いの女の子って感じで、見かけ相応な食欲だ。
ランスはお相撲さんレベルかな。アロカシアは…胃袋にブラックホールが出来てそうだな。
農園様々だ。無かったら、肉代を抜いても暮らしていくのは大変だっただろう。
いい感じに串焼きが焼き上がった頃、炊飯が終わったようだ。
凄くいい香り!
お茶碗一杯分だけ出荷箱に入れて、肉串もまとめて収納庫に入れた。鍋もいい感じに出来ている。
出荷はどうしようかな?鱈の鍋なら出荷した事あるけど、ダンジョン産の鱈だし、味を変えた分も一杯分ずつ出荷しよう。
「メタル、どうだった?」
(3割位素早さが上がってました。動きに合わせる為に少し練習が必要だと思われます)
「そっか…確かに急にそんなに動きに変化が出たら、練習なしでは危険だね」
(まだ私が使っていた方がいいですか?)
「ん?それはメタルにあげた物だから、メタルの物だよ。役に立つかなと思って」
(自分で強化も出来ますが…そうですね。私が使った方がお役に立てますね)
メタルは基本、一度に一つの魔法しか使えないから、重ね掛けしたい時とか、強化しつつ攻撃魔法を使いたい時は、先の強化を解除しないといけない。
まあ、そんなのがハンデにならない程強いけど。
亜空間に戻ると、みんないい笑顔になる。
「えへへ…久々の鯛めしだよ」
「む…肉の匂いもするな」
「それは後だよ。おやつ用だからね?」
硬くて痛い鯛の骨は、数も多いから取るのが大変だ。気にせずたべちゃうのは、大食い2人。
鱈の身もプリプリで美味しい。はあ…幸せだ。
「む…そろそろか」
「どうしたの?ランス」
「少し前から兆候は感じていたが、俺も最終進化するようだ」
「進化…事前に分かるようになったの?」
「何となくな。だが、今回はそう時間もかからないだろう」
「そうなの?とりあえず、進化頑張って!」
ランスは影に入った。
時間はかからないって言ってたけど、一気に身体が重くなった。
「ふむ…ランスもいよいよか。我の色変わりも進化のような物だし、これで面子は揃う訳だ」
「え?面子って…はぁ。後でいいや。アロカシア、後片付けお願いね」
「うむ。まだ食事も終わらぬ故にな」
凄いな…ほぼ1人で鍋一つ食べたのに、軽くソテーした肉を取り出して食べている。
「もふもふ~」
ベッドに横になって、横を叩いて呼ぶと、すぐにシュガーとフレイムが来てくれた。
「まだ食事中だった?」
「もう終わりでいいにゃー。残ってもアロカシアが綺麗に食べてくれるにゃ」
確かに。
シュガーの艶々の、烏の濡れ羽のような毛に顔を埋めて、フレイムの羽根の下に手を入れる。フレイムの羽根は、ここが一番柔らかい。
何になってもいいから、もふもふだけは失わないで欲しいな。
…ふう。久しぶりにぐっすり寝た気がする。お。ランスの進化が終わってるみたいだ。
うわ…でっかい。ロバから馬のサイズになってるよ。毛色も銀青色?もっふもふだ。
ランス ∞ メイの眷属神
フェンリル ∞
スキル 魔導 光支配 闇支配
月光波動 状態異常無効 威圧
空間支配 縮小 念話 人化
うわー。ファンタジー有名種族だね。ハティはフェンリルの子供だし、むしろ自然な進化かも。
ああ…でも、大き過ぎてもうベッドでは寝られないね。
そして、首の所のふさふさした所にもふもふしたいのに、手が届かない。
(少し待ってくれ)
ランスが精神集中すると、子犬サイズに縮んだ!
「うそ…可愛いっ!」
思わずギュッと抱き締めて、全身もふもふしまくる。
(ま…待て)
されるがままになっていたランスが離れると、先程の巨大サイズになってしまった。
(済まない…まだ覚えたてのスキルだからな)
「ううん、無理にとは言わないけど…たまには小さくなって、もふもふさせてね?」
神様にゃんこに神様わんこ。アロカシアは元からチート級だし、フレイムだってフェニックスだ。もう、文句なしの最強パーティーだよね。
ランスが人化すると、やっぱり髪の色が変わっている。青を含んだ銀の髪で、顔つきも少々。
うん…でも深く関わった人もあまりいないし、髪の色は染めたり出来るもんね。
アロカシアとメタルが用意してくれたロールパンとスクランブルエッグ。お代わり用のウインナーはたくさん用意してあるけど、足りるかな?
作り置きであった、ウサギ肉入りのコンソメスープも出そう。野菜たっぷりで、ボリュームもある…それと、この前作ったリンゴのジャム。
うん。半殺しのリンゴがいいアクセントになってる。甘水少なめで、素材の味を活かして作ったから、凄く美味しい。
「今日は、どこまで強くなったか確認したい。メイはまだ本調子ではないし、探索は明日以降で良いだろうか?」
「そうだね。私も色々な素材が手に入ったから、実験してみたいし。フレイム、手伝ってくれる?」
「勿論なの。ボクも実験したいの」
「にゃーはこの辺で遊びたいにゃ!」
「じゃあ、今日は自由時間で」
それもだけど、ブラックホールが増えたから、より作り置きも用意しておかないとだね。
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