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干菓子と、何もない1日
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ダンジョンマスターの役割は、魅力的なダンジョンを作ってその成長を促す事。今は殆どのダンジョンが発見されてて、まだ見付からないダンジョンは、迷い込む魔物を餌に成長しているらしい。
深淵の森ダンジョンも、私がシャッターの仕組みを見破るまでは対象が魔物だったのだろう。
あ、でもラム肉は町でも評判のいい肉だから、それなりに人は入っていたと思うけど。
あの周囲の平原て、モコモコいないんだよね…
そのお陰でダンジョンにラム肉を採りに行く人達がいたんだけど。あのふわふわもふもふ毛もいいよね。
大量にあるイカを唐揚げにしながら、メタルには鉱石の採掘をお願いした。
農園のダンジョンにはコアは見当たらなかった。
まあ、ここはゲームの世界だし、外の世界とは違うと考えていいだろう。
一夜干しにしたフナマスは、味が染みて美味しい。熟成小屋に早速多めに置いた。
農園のラストダンジョンもクリアしたし、あとここでの挑戦は、海の世界だね。
不思議だけど、ダンジョンコアに関しては、森羅万象でも私では調べられない。それと、魔力以外の力もだ。
権限が不足しているらしい?所詮は只の小娘にはスキルであっても何かしらの禁止事項があるのだと思う。となると、教会に行っても、会えたとしても教えて貰えないんだろうな。
まあ、それはいい。全て分かってしまっては冒険者としての楽しみが薄れてしまう。
他のダンジョンの場所は調べたし、一つずつ攻略してみたい。
ウナドンに取りかかる頃にはメタルも戻ってきて、料理の手伝いをしてくれる。
(今日は随分頑張るのですね)
確かに、いつもより滞在時間が長いかな。
「何か、考え事しながら料理してると時間が短く感じるんだ。素材もたくさん手に入ったし」
滞在時間に制限はないからつい…帰っても時間が経ってないし。
「でも、スマホに入った後の1日は長く感じる」
リフレッシュで疲れは取れてもこれは精神的な物だよね。
「そうだ…薬草の採取もお願いしていいかな?」
フレイムの為にも、ダンジョンの為にも多めに欲しい。
折角だから、露天風呂に入ろうかな。
脱衣所にある全身鏡に写るのは、7歳にしては大きいかな?と思う自分。
学校が終わって比較対象が身近にいないから余計に感じるのかな…日本人の遺伝子じゃないから大人びて見えるのかも?
温泉で温まり、みんなの所に戻った。
「…石鹸のいい香りだ」
「今が朝じゃなかったら眠りたいよ」
「別に、休みでもいいんじゃないか?」
「そうだな。我はマグロと戦ったらここに戻ってくる」
もう…マグロとは限らないじゃない。でも、蟹でも嬉しい。
「にゃーはメイとお昼寝にゃ!」
いや…シュガーにとっては二度寝だよね?
「今日、自由行動でいいなら、ボクは図書館で調べ物したいの」
「いいよ。フレイムは偉いね」
軽く昼寝したらここの王都を散策してみよう。
軽くのつもりが結構寝ていたみたいだ。シュガーの艶々の毛が目の前にあって、撫でるとシュガーが喉を鳴らした。
「シュガー、買い物行ってくるね」
「にゃ…にゃーも行くにゃ!メイに何かあったら大変にゃ」
猫っぽく伸びをして、すぐに人化する。
「何もないって…迷子にだって、なりようがないんだから」
「駄目にゃ。メイに何かあったらアロカシアにぱっくんされちゃうにゃ!」
「うーん…眷属間の序列って、やっぱりアロカシアがトップなの?」
「強いリーダーは当たり前にゃ?」
「進化してもドラゴンには敵わない?」
「…一生敵う気がしないにゃ」
まあ…そうかもね。私も、アロカシアには色々と負けてる気がする。
海を渡った先、東の島国の交易品は、チクトウと呼ばれる甘味だ。そうして、それを使った干菓子も販売されている。
もしかして、和三盆?口に入れるとホロリと溶けて、優しい甘さだ。
もし農園で栽培出来れば、美味しい和菓子が作れるかも?
チクトウは売ってないけど、干菓子を買って出荷しようと思う。
「綺麗にゃー?」
簪は、黒髪になったシュガーによく似合う。
「どれがいい?」
「え…にゃーに?メイの方が飾ったら可愛いにゃ!」
「私は、髪の毛短いからちょっと…それにシュガーの目の前で使ってたら、じゃれられそう」
「お…玩具じゃないから、我慢するにゃ!」
既に狙ってるじゃん…
「羽根の玩具はまた作ってあげるから」
作ってもすぐボロボロになっちゃうんだよね。
「モコモコの毛でいいにゃ。鈴がなるので」
「うん」
モコモコボールなら、作るのも簡単でいい。
チクトウに簪か…日本みたいな国があるのかな?
干菓子は多めに買ってみんなにも食べさせてあげよう。
やっぱり、ダンジョンに出てくる魚が多く売っているね。
肉は付近の草原で採れるウサギ、蛇系が少々。ここの人達は肉よりも魚みたい。
「シュガー、教会寄っていい?」
そういえば、教会も随分久しぶりな気がする。
お祈りしても、今日はメッセージも何もない。みんな忙しいのかな?
まあ、こんな時もあるだろう。
手紙を書いて出荷箱に入れてみようかな…ダンジョンは誰の管轄なんだろう?
深淵の森ダンジョンも、私がシャッターの仕組みを見破るまでは対象が魔物だったのだろう。
あ、でもラム肉は町でも評判のいい肉だから、それなりに人は入っていたと思うけど。
あの周囲の平原て、モコモコいないんだよね…
そのお陰でダンジョンにラム肉を採りに行く人達がいたんだけど。あのふわふわもふもふ毛もいいよね。
大量にあるイカを唐揚げにしながら、メタルには鉱石の採掘をお願いした。
農園のダンジョンにはコアは見当たらなかった。
まあ、ここはゲームの世界だし、外の世界とは違うと考えていいだろう。
一夜干しにしたフナマスは、味が染みて美味しい。熟成小屋に早速多めに置いた。
農園のラストダンジョンもクリアしたし、あとここでの挑戦は、海の世界だね。
不思議だけど、ダンジョンコアに関しては、森羅万象でも私では調べられない。それと、魔力以外の力もだ。
権限が不足しているらしい?所詮は只の小娘にはスキルであっても何かしらの禁止事項があるのだと思う。となると、教会に行っても、会えたとしても教えて貰えないんだろうな。
まあ、それはいい。全て分かってしまっては冒険者としての楽しみが薄れてしまう。
他のダンジョンの場所は調べたし、一つずつ攻略してみたい。
ウナドンに取りかかる頃にはメタルも戻ってきて、料理の手伝いをしてくれる。
(今日は随分頑張るのですね)
確かに、いつもより滞在時間が長いかな。
「何か、考え事しながら料理してると時間が短く感じるんだ。素材もたくさん手に入ったし」
滞在時間に制限はないからつい…帰っても時間が経ってないし。
「でも、スマホに入った後の1日は長く感じる」
リフレッシュで疲れは取れてもこれは精神的な物だよね。
「そうだ…薬草の採取もお願いしていいかな?」
フレイムの為にも、ダンジョンの為にも多めに欲しい。
折角だから、露天風呂に入ろうかな。
脱衣所にある全身鏡に写るのは、7歳にしては大きいかな?と思う自分。
学校が終わって比較対象が身近にいないから余計に感じるのかな…日本人の遺伝子じゃないから大人びて見えるのかも?
温泉で温まり、みんなの所に戻った。
「…石鹸のいい香りだ」
「今が朝じゃなかったら眠りたいよ」
「別に、休みでもいいんじゃないか?」
「そうだな。我はマグロと戦ったらここに戻ってくる」
もう…マグロとは限らないじゃない。でも、蟹でも嬉しい。
「にゃーはメイとお昼寝にゃ!」
いや…シュガーにとっては二度寝だよね?
「今日、自由行動でいいなら、ボクは図書館で調べ物したいの」
「いいよ。フレイムは偉いね」
軽く昼寝したらここの王都を散策してみよう。
軽くのつもりが結構寝ていたみたいだ。シュガーの艶々の毛が目の前にあって、撫でるとシュガーが喉を鳴らした。
「シュガー、買い物行ってくるね」
「にゃ…にゃーも行くにゃ!メイに何かあったら大変にゃ」
猫っぽく伸びをして、すぐに人化する。
「何もないって…迷子にだって、なりようがないんだから」
「駄目にゃ。メイに何かあったらアロカシアにぱっくんされちゃうにゃ!」
「うーん…眷属間の序列って、やっぱりアロカシアがトップなの?」
「強いリーダーは当たり前にゃ?」
「進化してもドラゴンには敵わない?」
「…一生敵う気がしないにゃ」
まあ…そうかもね。私も、アロカシアには色々と負けてる気がする。
海を渡った先、東の島国の交易品は、チクトウと呼ばれる甘味だ。そうして、それを使った干菓子も販売されている。
もしかして、和三盆?口に入れるとホロリと溶けて、優しい甘さだ。
もし農園で栽培出来れば、美味しい和菓子が作れるかも?
チクトウは売ってないけど、干菓子を買って出荷しようと思う。
「綺麗にゃー?」
簪は、黒髪になったシュガーによく似合う。
「どれがいい?」
「え…にゃーに?メイの方が飾ったら可愛いにゃ!」
「私は、髪の毛短いからちょっと…それにシュガーの目の前で使ってたら、じゃれられそう」
「お…玩具じゃないから、我慢するにゃ!」
既に狙ってるじゃん…
「羽根の玩具はまた作ってあげるから」
作ってもすぐボロボロになっちゃうんだよね。
「モコモコの毛でいいにゃ。鈴がなるので」
「うん」
モコモコボールなら、作るのも簡単でいい。
チクトウに簪か…日本みたいな国があるのかな?
干菓子は多めに買ってみんなにも食べさせてあげよう。
やっぱり、ダンジョンに出てくる魚が多く売っているね。
肉は付近の草原で採れるウサギ、蛇系が少々。ここの人達は肉よりも魚みたい。
「シュガー、教会寄っていい?」
そういえば、教会も随分久しぶりな気がする。
お祈りしても、今日はメッセージも何もない。みんな忙しいのかな?
まあ、こんな時もあるだろう。
手紙を書いて出荷箱に入れてみようかな…ダンジョンは誰の管轄なんだろう?
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