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謎の体調不良
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オカカの実から、ようやくチョエコットにする事が出来た。
一通りの作業を終えたメタルが、戻ってきた。
「ごめんね、メタル。今日は暇しちゃうかも」
(いいえ。なら私は海で狩りをする事にします)
「あ、ならついでに、ハマアサリもお願い。餌は適当に取っていいから」
(了解しました)
本当にメタルは働き者だよね。そんなメタルに私からしてあげられる事は殆どない。
せめて、魔力が切れないように予備の魔宝石を作ってあげられればな…。く。砕けた。
日常生活に必要な魔力は魔宝石からではなく、私とのパスを通じて行ってるみたいだから安心だけど、私にはその自覚もない。自動回復で勝手に回復してしまうから、確めようがないのだ。
微精霊達も私から魔力を貰っているみたいだから、一度ちゃんと調べてみたい。
身体の奥深く、そう深くない所に魔力はあって、純度が高い綺麗な魔力だ。…ん?綺麗だから美味しいのかな?おいしい水的な…脱線した。
あれ?これは何だろう?魔力と似てるけど、明らかに違う力の源…静かで動かない力。
うん…特に今まで気にした事もなかったし、別にいいかな?魔力というよりは、生命力…魂に結びついた力みたい。
魔力よりも強い…この力で魔宝石が作れたりしないかな?
動かない力を無理に使って魔晶石二つを融合させる。
「やった?!…う…でも気持ち悪い…」
「?!どうしたにゃ?」
そういえば、スマホに入る前、シュガーと戯れていたっけ。
「う…気持ち悪い」
ハマアサリの入った桶を手に固まっていたメタルも動く。
(何があったのですか?)
それぞれに自分の事をしていた眷属達も心配そうに寄ってきた。
「分からない…身体の中の質の違う力で魔宝石を作ったら…気持ち悪くなって」
「とりあえず、癒しの聖域を使うの」
ふわふわと、心地の良い力が私を包むけど、効いている感じはしない。
「今日は寝ていた方がいいだろう。ダンジョンには我らだけで行くし、レッドコークの肉もたくさん集めてくる」
「うう…ありがとう」
「ボクはメイと一緒にいるの」
「そうだな。癒しの聖域がどこまで効くかは分からぬが、何かあったらすぐに我らを呼ぶのだぞ!」
「分かってるの」
ベッドに移動しようとしたけど、身体が凄く怠い。魔宝石は出来たけど、変な魔力?を使ったせいかもしれない。
フレイムに抱き上げられてベッドに潜ったら、フレイムは人化を解いた。
もふもふの羽に顔を押し付けて目を閉じたらまだ朝なのに、すぐに眠ってしまった。
二度寝というよりは、今日の分は充分に働いたので、結構しっかり眠ってしまった。
「う…トイレ」
(ボクが運ぶの)
「ごめんね…私、熱あるかな?」
「特に熱くはないの」
「そっか…1日寝てれば治るかな?」
「メイは無理しすぎなの。シュガーを見習って、だらだらしてもいいと思うの」
それは…嫌かも。何かしらしてないと、落ち着かない。
「せめて、そのスマホを読んでいれば、体は休まると思うの」
「そうだね…もう学校も終わったんだし、少し位ゆっくりしてもいいよね」
ベッドに戻ってスマホ小説を読もうとして、続きで読んでいた物が、全く更新されていない…電波のせい?…違う。他の小説は更新されている。
残念だけど、良くある事だ。暫くしたら、また開いてみよう。
でも、課金が出来ないから書籍化されたら終わりなんだよね…ネット通販が出来るチートは私にはないし。
贅沢は言うまい。こうして異世界に来てもお気に入りの小説が読めるだけでも有難い。
私が寝ている間に、メタルが釣った魚で煮付けを作ってくれていた。美味しそうな匂いが亜空間内いっぱいに漂う頃、みんなが戻ってきた。
「メイはまだ、具合が悪いのか?」
「怠いだけだよ。大丈夫」
あの何かの力は、最初に感じた時より減っていた。その回復は恐ろしく遅くて、そんなに使ってないのに、まだ全て回復していないのだ。まあ、明日までには回復しそうだけど。
「そうだ。エリー様から果物を頂いたのだ。主に渡してくれと」
「あ。青リンゴ。この世界にもあったんだ」
赤いリンゴは農園で育てているけど、青はなかった。
クリーンをかけてそのままかじると、赤リンゴより少し酸味が強い気がする。
明日、怠いのが治ったら、ちゃんとお礼を言おう。
メタルの作った煮付けは優しい甘さで、これ位の甘さも美味しいなと思った。
「レッドコークの肉、いっぱい入ってるね」
「にゃーが狩ったにゃ。おいかけっこ、楽しかったにゃ!」
「誰もいない事をいい事に、全く人化していなかったな」
「うにゃ…」
「まあ、たまにはいいんじゃないかな…誰も入らないダンジョンだし」
「主はシュガーに甘いな」
砂糖だけに…って、この世界では通じない。
「あれかな?手のかかる子ほど可愛いという」
「む…そうなのか?」
「それが個性だよ」
「…褒められてないにゃ?」
「レッドコークはダンジョンに入ってすぐだし、料理人の人が肉を採りに来るかもしれないから、あんまり気を抜かないでね」
「分かったにゃ」
次の日。昨日あれほど怠かったのが不思議なほど、身体が軽かった。
「私、復活!…そういえばヤブラン、この謎肉って何?」
「謎…いや、ドラゴンの肉だが」
「そうなの?!」
看破 謎肉 ドラゴンの肉擬き。ダンジョン産
やっぱり…あれ?もしかしてこのレッドコークも?
看破 レッドコークの肉 独特の味わいのある美味しい肉。ダンジョン産
これは、鑑定が看破に進化したから説明が変わったのか。
「私の鑑定スキルが看破に進化したからか、以前の説明と違うんだよ」
「そうなのか?まあ、食べてしまえば一緒だ」
確かに。
まあ、ダンジョンの魔物と野生の魔物は生態も違うし、何かしら理由があるのかもしれない。
エリー姉様には、ただの風邪だと伝えて、リンゴのお礼を言った。
「そうなの?無理はしないでね。リンゴは栄養も豊富だし、美容にもいいのよ」
「ですね。今まで赤いリンゴしか食べた事がなかったから、青いのは珍しいなと思って」
「そうなの?逆にこの辺だと、赤い方が珍しいわ」
「なら、昨日のお礼に」
毎日実る農園では、珍しくも何ともないので、たくさん出した。
「まあ…!ありがとう。艶々で美しくて、ワタクシみたいなリンゴね!そう思わない?」
「そ…そうですね…エリー姉様は、ドラゴンの肉も食べたんですよね?」
「そうね。それなりに美味しいけど、以前現れたワイバーンの肉の方が美味しかったかしら?」
ワイバーンの肉は野生のものも、ダンジョン産のものも食べたけど、あまり違いはなかった気がするな…
まだドラゴンの肉は料理してないけど…ワイバーンの肉だって充分に美味しいから、感じ方の違いかもしれない。
今日は無理しない範囲で狩りをして、そうしたらもう1つのダンジョンに挑むつもりだ。
一通りの作業を終えたメタルが、戻ってきた。
「ごめんね、メタル。今日は暇しちゃうかも」
(いいえ。なら私は海で狩りをする事にします)
「あ、ならついでに、ハマアサリもお願い。餌は適当に取っていいから」
(了解しました)
本当にメタルは働き者だよね。そんなメタルに私からしてあげられる事は殆どない。
せめて、魔力が切れないように予備の魔宝石を作ってあげられればな…。く。砕けた。
日常生活に必要な魔力は魔宝石からではなく、私とのパスを通じて行ってるみたいだから安心だけど、私にはその自覚もない。自動回復で勝手に回復してしまうから、確めようがないのだ。
微精霊達も私から魔力を貰っているみたいだから、一度ちゃんと調べてみたい。
身体の奥深く、そう深くない所に魔力はあって、純度が高い綺麗な魔力だ。…ん?綺麗だから美味しいのかな?おいしい水的な…脱線した。
あれ?これは何だろう?魔力と似てるけど、明らかに違う力の源…静かで動かない力。
うん…特に今まで気にした事もなかったし、別にいいかな?魔力というよりは、生命力…魂に結びついた力みたい。
魔力よりも強い…この力で魔宝石が作れたりしないかな?
動かない力を無理に使って魔晶石二つを融合させる。
「やった?!…う…でも気持ち悪い…」
「?!どうしたにゃ?」
そういえば、スマホに入る前、シュガーと戯れていたっけ。
「う…気持ち悪い」
ハマアサリの入った桶を手に固まっていたメタルも動く。
(何があったのですか?)
それぞれに自分の事をしていた眷属達も心配そうに寄ってきた。
「分からない…身体の中の質の違う力で魔宝石を作ったら…気持ち悪くなって」
「とりあえず、癒しの聖域を使うの」
ふわふわと、心地の良い力が私を包むけど、効いている感じはしない。
「今日は寝ていた方がいいだろう。ダンジョンには我らだけで行くし、レッドコークの肉もたくさん集めてくる」
「うう…ありがとう」
「ボクはメイと一緒にいるの」
「そうだな。癒しの聖域がどこまで効くかは分からぬが、何かあったらすぐに我らを呼ぶのだぞ!」
「分かってるの」
ベッドに移動しようとしたけど、身体が凄く怠い。魔宝石は出来たけど、変な魔力?を使ったせいかもしれない。
フレイムに抱き上げられてベッドに潜ったら、フレイムは人化を解いた。
もふもふの羽に顔を押し付けて目を閉じたらまだ朝なのに、すぐに眠ってしまった。
二度寝というよりは、今日の分は充分に働いたので、結構しっかり眠ってしまった。
「う…トイレ」
(ボクが運ぶの)
「ごめんね…私、熱あるかな?」
「特に熱くはないの」
「そっか…1日寝てれば治るかな?」
「メイは無理しすぎなの。シュガーを見習って、だらだらしてもいいと思うの」
それは…嫌かも。何かしらしてないと、落ち着かない。
「せめて、そのスマホを読んでいれば、体は休まると思うの」
「そうだね…もう学校も終わったんだし、少し位ゆっくりしてもいいよね」
ベッドに戻ってスマホ小説を読もうとして、続きで読んでいた物が、全く更新されていない…電波のせい?…違う。他の小説は更新されている。
残念だけど、良くある事だ。暫くしたら、また開いてみよう。
でも、課金が出来ないから書籍化されたら終わりなんだよね…ネット通販が出来るチートは私にはないし。
贅沢は言うまい。こうして異世界に来てもお気に入りの小説が読めるだけでも有難い。
私が寝ている間に、メタルが釣った魚で煮付けを作ってくれていた。美味しそうな匂いが亜空間内いっぱいに漂う頃、みんなが戻ってきた。
「メイはまだ、具合が悪いのか?」
「怠いだけだよ。大丈夫」
あの何かの力は、最初に感じた時より減っていた。その回復は恐ろしく遅くて、そんなに使ってないのに、まだ全て回復していないのだ。まあ、明日までには回復しそうだけど。
「そうだ。エリー様から果物を頂いたのだ。主に渡してくれと」
「あ。青リンゴ。この世界にもあったんだ」
赤いリンゴは農園で育てているけど、青はなかった。
クリーンをかけてそのままかじると、赤リンゴより少し酸味が強い気がする。
明日、怠いのが治ったら、ちゃんとお礼を言おう。
メタルの作った煮付けは優しい甘さで、これ位の甘さも美味しいなと思った。
「レッドコークの肉、いっぱい入ってるね」
「にゃーが狩ったにゃ。おいかけっこ、楽しかったにゃ!」
「誰もいない事をいい事に、全く人化していなかったな」
「うにゃ…」
「まあ、たまにはいいんじゃないかな…誰も入らないダンジョンだし」
「主はシュガーに甘いな」
砂糖だけに…って、この世界では通じない。
「あれかな?手のかかる子ほど可愛いという」
「む…そうなのか?」
「それが個性だよ」
「…褒められてないにゃ?」
「レッドコークはダンジョンに入ってすぐだし、料理人の人が肉を採りに来るかもしれないから、あんまり気を抜かないでね」
「分かったにゃ」
次の日。昨日あれほど怠かったのが不思議なほど、身体が軽かった。
「私、復活!…そういえばヤブラン、この謎肉って何?」
「謎…いや、ドラゴンの肉だが」
「そうなの?!」
看破 謎肉 ドラゴンの肉擬き。ダンジョン産
やっぱり…あれ?もしかしてこのレッドコークも?
看破 レッドコークの肉 独特の味わいのある美味しい肉。ダンジョン産
これは、鑑定が看破に進化したから説明が変わったのか。
「私の鑑定スキルが看破に進化したからか、以前の説明と違うんだよ」
「そうなのか?まあ、食べてしまえば一緒だ」
確かに。
まあ、ダンジョンの魔物と野生の魔物は生態も違うし、何かしら理由があるのかもしれない。
エリー姉様には、ただの風邪だと伝えて、リンゴのお礼を言った。
「そうなの?無理はしないでね。リンゴは栄養も豊富だし、美容にもいいのよ」
「ですね。今まで赤いリンゴしか食べた事がなかったから、青いのは珍しいなと思って」
「そうなの?逆にこの辺だと、赤い方が珍しいわ」
「なら、昨日のお礼に」
毎日実る農園では、珍しくも何ともないので、たくさん出した。
「まあ…!ありがとう。艶々で美しくて、ワタクシみたいなリンゴね!そう思わない?」
「そ…そうですね…エリー姉様は、ドラゴンの肉も食べたんですよね?」
「そうね。それなりに美味しいけど、以前現れたワイバーンの肉の方が美味しかったかしら?」
ワイバーンの肉は野生のものも、ダンジョン産のものも食べたけど、あまり違いはなかった気がするな…
まだドラゴンの肉は料理してないけど…ワイバーンの肉だって充分に美味しいから、感じ方の違いかもしれない。
今日は無理しない範囲で狩りをして、そうしたらもう1つのダンジョンに挑むつもりだ。
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