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2階層、そして…
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メタルが完全体になれた事、みんなは少し複雑みたいだけど、生活に大きな変化はないと伝えると、何故かほっとした。
でも、巨大モコモコに変化して貰ったら、諦めつつも喜んだ?
でもヤブランだけは拗ねた。
「もふもふはさせてもらうけど、一緒には寝ないよ?そもそもメタルは寝ないし、魔力は魔宝石の物を使わないといけないから、補充しなきゃだし」
「我らのように物を食べたり寝て回復するという事がないのは不便だな」
そうだけど、収納庫が使えるようになったのは大きい。
主にお手伝い目的になっちゃうけどね。
でも、強いから、私達に忙しい時があっても、狩りはしてくれるだろう。
そして、私の魔力だからか、眷属じゃなくても私の収納庫を通してメタルの収納庫から物を取り出す事も可能だ。
私そっくりに変化も可能だから、あの鼻を押すとそっくりに変身するロボットに…でも例えそっくりでも私のふりをする事は出来ないから、学校に代わりに行ったりは無理だろう。
そんな事態にはならないだろうけどね。
「おはよう。今日は元気そうね?」
「ん。元気です!昨日はごめんなさい。今日は2階層に行きます!」
「そう。2階層は更に魔物が強くなるから気をつけるのよ」
エリー姉様は、今日も真っ赤なドレスアーマーだ。
魔法石に触れて、2階層を指定する。
まず現れたのは、山羊?メーメー?…の上位種の、シェーブルだ。
…!速い。来るのが分かっても、そこに合わせる事が出来ない。
なら、魔法だ。来る場所が分かるからこそだけど、魔法で攻撃する。ヤブランも矢で攻撃する事を諦めて、蹴飛ばしてとどめを刺している。
エリー姉様は余裕がありそうだ。私と同じか似たようなスキルを持っているのだろう。私との違いは、あの重そうな斧を軽々と振るって簡単に倒している事。
ドロップアイテムは、シェーブルのミルクかチーズ。
山羊のチーズといえば、アルプスの女の子が火で炙ったチーズをパンに乗せて美味しそうに食べていた姿を思い出す。
とろけるチーズでは再現出来ない美味しさがあるのだろう。
ニヤニヤと笑う私を見て、エリー姉様も諦めたような顔をしていた。
「メイも頑張るにゃ!」
そうだよね。私が食べたいんだから。
シュガーに支援魔法をかけて貰い、一頭ずつ仕留める。
倒しながら進むと、赤い小さな花が鈴なりになっている花を見つけた。
「あれが魔力の花よ。煎じて飲めば魔法力が上がるし、錬金術にも利用されるわ。メイ、取っていいわよ?」
「でも…魔族の宝なんじゃ?」
「魔族として一人前と認められる証でもあるけど、それだけの物だし、別に宝じゃないわ」
「なら…頂きます」
「それに、このフロアなら結構どこにでも咲いているのよ」
えええ…。まあ、ここまで来られる事が試練なのだろう。
シェーブルを粗方やっつけてから進むと、オーガの明らかに上位種と見られる集団がいた。
「気をつけて。あの小さいのはオーガクィーン。中でも一番強いわ!」
それ以外のオーガも、武器を持っている。
本当に強い!崩れるはずのない鍾乳石がガラガラと、手斧の攻撃で崩れる。
見切りに魔法、身体も強化して挑む。ランスは腕を獣化させて攻撃している。その方が大剣を振るうよりも威力が大きいのだろう。
向こうに魔力の花も見えるけど、この集団を何とかしないとだめだろう。
!後ろ…いつの間に!
反射的に剣を振るうけど、足りない!クィーンの斧がその隙を逃さず、私の左腕の肘から下を落とした!
痛い…私の腕!
「主!」
シュガーが素早く腕を拾ってくれた。
ヤブランの姿が、竜に変わる。
噛み砕き、尻尾で払って辺りの魔物全てを蹂躙していく。
「落ち着け!」
ランスの怒鳴り声に、私も頭が冷えた。
必死に再生をかけてくれるフレイムを制して、腕をくっつけてみる。
そう。自動回復。失った血は仕方ないけど、それさえも時間が経てば戻る。
「ヤブラン…もういいよ」
「あ…主!」
私の声で冷静さを取り戻し、人の姿に戻る。
「わ、我の…力及ばず!」
「平気だよ、ほら」
今しがたくっついた左腕を振ってみせる。
私を抱き締めて泣き出したヤブランを宥めて、恐る恐るエリー姉様を見る。
「美しい…!なんて素敵なの?!そして、そんな美しい竜を従えるメイ…!最高よ!」
「…はぁ」
頬を染めて腰をくねらせるエリー姉様は、動揺もしないのか…
「…ここ、ダンジョンにゃ」
シュガーが一番冷静。慌ててドロップアイテムの皮を集め、次が来る前に戻る。
「その…、ヤブランの事だけど」
「いやん。そんな目で見ないで!彼が美しいからって、人様の物を欲しがったりしないわよ!それに、他の子達もみんなメイの従魔なんでしょう?」
「え…いつから?」
「ウフフ。ワタクシには分かるのよ!でも大丈夫。言いふらしたりしないわ」
「もしかして、魔族の人達には…」
「そうねー?みんなじゃないと思うけど、オルグは獣人じゃないと気がついたかも?獣人の部下達には分からないと思うわ!」
そうなのか…。感覚が麻痺しているのかな?ばれたら絶対に駄目だと思っていたのに、エリー姉様になら、大丈夫かなと思える。
「とにかくメイは、ダンジョンの外に出たらちゃんと休む事!」
「はーい」
魔法石に触れて転移。私達が滞在している部屋に入ると、亜空間を開いて、中に入る。
「主…我は、主を守り切る事が出来ずに…」
「いいから、私は本当に大丈夫だから」
まだ落ち込んでいるヤブランの頭を撫でる。
きっとヤブランのせいじゃない。ううん、私が腕を切られたから…いつも後ろで見守ってくれてるけど、主は私だ…役に立たないなんて思わない。むしろどんなヤブランだって…アロカシアだって、私が受け止めなければ。
「…あ」
結び付きが強くなる…やっと眷属にする事が出来た。
私の結界は強化され、新たな固有スキル、森羅万象を得た。
これって、神竜が世界を知る為のスキルだよね?多分。
「主!…我は、命尽きるまで主に仕えます!」
いや…寿命は絶対、人の私の方が先に…え゛
私の種族が…!幼女神?いやいや。スキル表示が一瞬ブレて、神子になった。どういう事?みこ…巫女とか?
更に鑑定をかけると、間人…うん。間人蟹は美味しいらしいね!
水飲み百姓の方ではない…と思う。ニュアンス的に。神と人との間の者…神と人を繋ぐ。でもそれをステータスで書く?
まあ、神託のスキルは持ってるし?身体は神様に作って貰ったけど、でも…
「主、何か激しく動揺しているみたいだが?」
「ええと…やっぱりアロカシアの加護は消えてるみたいだね!」
「それは当然の事…加護とは上位の者が下の者に与える物だ。いつかはこうなると予想していたが…まだこんなに幼い主の事。我らで協力して守るつもりだ」
「そうなの。メイはボク達みんなの一番だから」
「…うむ」
「にゃーは…力不足かも知れないけど、頑張るにゃ!」
いや、規格外チートの竜とか、ハティとか、フェニックスと比べる必要なんてないよ!シュガーも充分チートだし、美しい長毛種のもふもふは最高だからね!
でも、巨大モコモコに変化して貰ったら、諦めつつも喜んだ?
でもヤブランだけは拗ねた。
「もふもふはさせてもらうけど、一緒には寝ないよ?そもそもメタルは寝ないし、魔力は魔宝石の物を使わないといけないから、補充しなきゃだし」
「我らのように物を食べたり寝て回復するという事がないのは不便だな」
そうだけど、収納庫が使えるようになったのは大きい。
主にお手伝い目的になっちゃうけどね。
でも、強いから、私達に忙しい時があっても、狩りはしてくれるだろう。
そして、私の魔力だからか、眷属じゃなくても私の収納庫を通してメタルの収納庫から物を取り出す事も可能だ。
私そっくりに変化も可能だから、あの鼻を押すとそっくりに変身するロボットに…でも例えそっくりでも私のふりをする事は出来ないから、学校に代わりに行ったりは無理だろう。
そんな事態にはならないだろうけどね。
「おはよう。今日は元気そうね?」
「ん。元気です!昨日はごめんなさい。今日は2階層に行きます!」
「そう。2階層は更に魔物が強くなるから気をつけるのよ」
エリー姉様は、今日も真っ赤なドレスアーマーだ。
魔法石に触れて、2階層を指定する。
まず現れたのは、山羊?メーメー?…の上位種の、シェーブルだ。
…!速い。来るのが分かっても、そこに合わせる事が出来ない。
なら、魔法だ。来る場所が分かるからこそだけど、魔法で攻撃する。ヤブランも矢で攻撃する事を諦めて、蹴飛ばしてとどめを刺している。
エリー姉様は余裕がありそうだ。私と同じか似たようなスキルを持っているのだろう。私との違いは、あの重そうな斧を軽々と振るって簡単に倒している事。
ドロップアイテムは、シェーブルのミルクかチーズ。
山羊のチーズといえば、アルプスの女の子が火で炙ったチーズをパンに乗せて美味しそうに食べていた姿を思い出す。
とろけるチーズでは再現出来ない美味しさがあるのだろう。
ニヤニヤと笑う私を見て、エリー姉様も諦めたような顔をしていた。
「メイも頑張るにゃ!」
そうだよね。私が食べたいんだから。
シュガーに支援魔法をかけて貰い、一頭ずつ仕留める。
倒しながら進むと、赤い小さな花が鈴なりになっている花を見つけた。
「あれが魔力の花よ。煎じて飲めば魔法力が上がるし、錬金術にも利用されるわ。メイ、取っていいわよ?」
「でも…魔族の宝なんじゃ?」
「魔族として一人前と認められる証でもあるけど、それだけの物だし、別に宝じゃないわ」
「なら…頂きます」
「それに、このフロアなら結構どこにでも咲いているのよ」
えええ…。まあ、ここまで来られる事が試練なのだろう。
シェーブルを粗方やっつけてから進むと、オーガの明らかに上位種と見られる集団がいた。
「気をつけて。あの小さいのはオーガクィーン。中でも一番強いわ!」
それ以外のオーガも、武器を持っている。
本当に強い!崩れるはずのない鍾乳石がガラガラと、手斧の攻撃で崩れる。
見切りに魔法、身体も強化して挑む。ランスは腕を獣化させて攻撃している。その方が大剣を振るうよりも威力が大きいのだろう。
向こうに魔力の花も見えるけど、この集団を何とかしないとだめだろう。
!後ろ…いつの間に!
反射的に剣を振るうけど、足りない!クィーンの斧がその隙を逃さず、私の左腕の肘から下を落とした!
痛い…私の腕!
「主!」
シュガーが素早く腕を拾ってくれた。
ヤブランの姿が、竜に変わる。
噛み砕き、尻尾で払って辺りの魔物全てを蹂躙していく。
「落ち着け!」
ランスの怒鳴り声に、私も頭が冷えた。
必死に再生をかけてくれるフレイムを制して、腕をくっつけてみる。
そう。自動回復。失った血は仕方ないけど、それさえも時間が経てば戻る。
「ヤブラン…もういいよ」
「あ…主!」
私の声で冷静さを取り戻し、人の姿に戻る。
「わ、我の…力及ばず!」
「平気だよ、ほら」
今しがたくっついた左腕を振ってみせる。
私を抱き締めて泣き出したヤブランを宥めて、恐る恐るエリー姉様を見る。
「美しい…!なんて素敵なの?!そして、そんな美しい竜を従えるメイ…!最高よ!」
「…はぁ」
頬を染めて腰をくねらせるエリー姉様は、動揺もしないのか…
「…ここ、ダンジョンにゃ」
シュガーが一番冷静。慌ててドロップアイテムの皮を集め、次が来る前に戻る。
「その…、ヤブランの事だけど」
「いやん。そんな目で見ないで!彼が美しいからって、人様の物を欲しがったりしないわよ!それに、他の子達もみんなメイの従魔なんでしょう?」
「え…いつから?」
「ウフフ。ワタクシには分かるのよ!でも大丈夫。言いふらしたりしないわ」
「もしかして、魔族の人達には…」
「そうねー?みんなじゃないと思うけど、オルグは獣人じゃないと気がついたかも?獣人の部下達には分からないと思うわ!」
そうなのか…。感覚が麻痺しているのかな?ばれたら絶対に駄目だと思っていたのに、エリー姉様になら、大丈夫かなと思える。
「とにかくメイは、ダンジョンの外に出たらちゃんと休む事!」
「はーい」
魔法石に触れて転移。私達が滞在している部屋に入ると、亜空間を開いて、中に入る。
「主…我は、主を守り切る事が出来ずに…」
「いいから、私は本当に大丈夫だから」
まだ落ち込んでいるヤブランの頭を撫でる。
きっとヤブランのせいじゃない。ううん、私が腕を切られたから…いつも後ろで見守ってくれてるけど、主は私だ…役に立たないなんて思わない。むしろどんなヤブランだって…アロカシアだって、私が受け止めなければ。
「…あ」
結び付きが強くなる…やっと眷属にする事が出来た。
私の結界は強化され、新たな固有スキル、森羅万象を得た。
これって、神竜が世界を知る為のスキルだよね?多分。
「主!…我は、命尽きるまで主に仕えます!」
いや…寿命は絶対、人の私の方が先に…え゛
私の種族が…!幼女神?いやいや。スキル表示が一瞬ブレて、神子になった。どういう事?みこ…巫女とか?
更に鑑定をかけると、間人…うん。間人蟹は美味しいらしいね!
水飲み百姓の方ではない…と思う。ニュアンス的に。神と人との間の者…神と人を繋ぐ。でもそれをステータスで書く?
まあ、神託のスキルは持ってるし?身体は神様に作って貰ったけど、でも…
「主、何か激しく動揺しているみたいだが?」
「ええと…やっぱりアロカシアの加護は消えてるみたいだね!」
「それは当然の事…加護とは上位の者が下の者に与える物だ。いつかはこうなると予想していたが…まだこんなに幼い主の事。我らで協力して守るつもりだ」
「そうなの。メイはボク達みんなの一番だから」
「…うむ」
「にゃーは…力不足かも知れないけど、頑張るにゃ!」
いや、規格外チートの竜とか、ハティとか、フェニックスと比べる必要なんてないよ!シュガーも充分チートだし、美しい長毛種のもふもふは最高だからね!
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