84 / 166
もふもふの国
しおりを挟む
黒米は、あのダンジョンではレアだったみたいだけど、種籾が売りに出されていた。
単体では扱いにくいからか、種籾自体の値段は安かった。
メタルは優秀だから、一度教えた事は決して忘れない。メタルにできない事は、味見位だ。
メタルも魔法を使えるようになれば、もっと出来る事が増える…魔宝石か。錬金術の腕は去年メタルが来た頃よりは上がってると思うけど、まだ無理だ。
ひたすら頑張るしかないよね。
亜空間から出て、作ったばかりのミックスフルーツゼリーでおやつにした。
「そういえば、魔族と獣人族の国だが、メイが入るのは難しいかもしれない」
「えっ…!何で?」
「人族による奴隷狩りが横行しているからな。どうやら人族のみでは入れないようだ」
そんな!私のときめきは?罪人じゃなければ入れるんじゃ?
「まあ…我は竜人族で通すつもりだし、フレイムも少し羽根を出しておけば大丈夫だろう…まあ、メイはまだ子供だから、ランスの子供だと言えば許可も降りるかもしれないが」
「その辺は真偽官がいたら無理なんじゃ?」
「その辺は賭けだな。我らとて、魔物と判断されるかもしれない…それにメイ、もふもふに触れる訳ではない」
「分かってるよ。許可なく他人を撫でたりしたら変態だもん。尊いもふもふは、眺めるだけで充分満足だから」
「それと、魔族には注意するのだぞ。彼らは数こそ少ないが、極めて戦闘能力の高い者が多い」
魔族も色々いる種族の一つ。別に世界征服を企んでいる訳じゃない。
まあ、とにかく行ってみるしかないよね。
アロカシアの亜空間移動で出た所は、国境に設えてある魔術具の向こう側。国に入る為には、1ヵ所しかない門を通らないといけないらしい。
門の前には長蛇の列。パスを見せて通っていくのは商人だろうか?初めて国に入る人の列は一番長い。
この国にはギルドもないから、ギルドカードも使えない。
ランス、フレイム、シュガーはすぐに入れた。アロカシアも縦長の虹彩を見せたら入れてもらえたけど、私はやっぱり止められた。
「俺の娘なんだ。入れて貰えないか?」
「悪いがこれも決まりだからな…これに触れて魔力を流してくれ」
魔道具は、何度か光を放った。
「なんだ。人族じゃないのか。悪いな。見かけは人にしか見えなかったよ」
「え?…私…ううん!」
魔道具の誤作動?でもそれで通れるならラッキーだ。
「一応これを首から下げて、国にいる間は見えるようにしていてくれ」
商人が持ってるパスとは色違いだ。
対応してくれてる人は人族に見えるけど、違うのかな?
(主がすんなり入れたのは驚いたな。主は人…なのだよな?)
(そんなの当たり前じゃん?どこにでもいる6歳児だよ)
ステータス鑑定にすら疑われているけど…もしやスマホとかメタルとか、神器を持っているから?
(その言い回しには色々語弊がある気がするが…主の念願が叶ったのだ。喜ぶ事にしよう)
国に入ってすぐに町がある訳ではないが、どうにか暗くなる前には小さな宿場町に着いた。
宿屋を見つけて中に入ると、たくさんのもふもふが、宿屋の一階は食堂になっている為か、ご飯を食べたりお酒を飲んだりしている。
「いらっしゃいませ!お食事ですか?お泊まりですか?」
ぺたんと垂れた犬耳が可愛い店員さんが、笑顔で聞いてくる。
ああ…尊い。
「メイ、お店の人が困っているの」
フレイムも今は髪の毛が羽根になっている。冠羽が可愛い。
「…済まない。とりあえず一泊頼む」
あの女性は狐の尻尾がもふもふしている…あ、あの男の人は兎耳が可愛い… ここは天国か!
「メイ、座って食事にしよう…」
何かを色々と諦めた顔で、空いている席に座らせる。
宿屋を仕切っているのは魔族なのかな…見かけは人だけど、強い魔力を感じる。
目が合ってしまった。男性は少し私を見ていたけど、頭を振って視線を逸らした。
多種多様な獣人様達に出会えて本当に嬉しい!
じっと見つめていたいけど、それはやっちゃだめだよね。
次の日。とりあえずは王都に向かう事にした。ほぼ宿屋しかない集落では、何の情報も入らなかった為だ。
魔物も、強いのが多くて交易をしている商人は、身を守るのも大変だそうだ。
王都までは乗り合い馬車もあるが、メイ達は、馬車には乗りたくないので歩いて行く事にした。
道の向こうの草原に、黄色いモコモコがいた!獣人じゃなければ抱きつきオッケーだよね!
「う¨…痺れたー」
このモコモコは、帯電しているのか。
鑑定 サンダーモコモコ 雷の魔法を毛に纏う
「メイ…もふもふだからって抱きついたらだめにゃ…」
とりあえず麻痺効果は私には効かなかったようだ。
「主はしっかりしているように見えて、考えなしに行動する事もあるのだな」
「だってもふもふが目の前にあるんだもん」
ヤブランが矢で討ち取り、息絶えると黄色い毛が白くなった。
「死んじゃうと普通のモコモコになるんだね」
もう帯電していない。あとはジンギスカンにして美味しく頂く事が供養になるだろう。
よく私、感電しなかったな…。これも状態異常耐性に入るのかな?
でも、パステルカラーのモコモコとか、可愛い過ぎる。
もう従魔は増やすつもりはないけどね。さすがにこれ以上エンゲル係数が高くなるのはちょっと…ご飯作りだけで日が暮れる。
途中、ビッグボアを倒す獣人族のパーティーを見かけた。
見事な連携プレイだ。身体強化に特化した獣人族だけど、あっさりと大きなボアが仕留められた。
大きな大八車に乗せられて、運ばれていく。
「どうしたの?ヤブラン」
何か考え込んでいるヤブランを見上げて、声をかける。
「…いや、主がモコモコに抱きついた時に、我の加護が働かなかったと思ってな」
「だって実際、私はなんともなかったし、怪我もしない攻撃には働かないし」
「普通なら気絶、あるいは死もあり得たのではないかと」
攻撃を受けるから加護が働くのか、怪我するような攻撃を止める為に加護が働くのか。
「とりあえず私、何ともないし、例えば転んだ位で加護が働いたらおかしいじゃん?」
「それは…結果的にであって」
「ごめんね。私が無防備過ぎたんだよね…これからは気をつけるからさ、あんまり悩まないで」
守護の加護については、この時はそんなに深くは考えなかった。考えても分かる訳ないし、何ともなかったし、私が気をつければいいだけだからね。
「次の町までは日中に辿り着かないな」
折角の旅だし、歩いて行きたかったから、身体強化して走る事もしなかった。
「じゃあ、テントを出して夜営の準備をしようか」
「亜空間じゃないの?」
「亜空間に入っちゃったら、旅っぽくないじゃん?」
「そういう物なの?」
ポップアップ式のテントはすぐに設営出来る。勿論、空間拡張の付与をしてあるから、中は広い。
ジンギスカンもいいけど 肉串の方が旅してる感じだし、そんなに手間もかからないので、結界石を置いて料理を始めた。
匂いで寄ってくる魔物はみんなに任せて、ヤブランには手伝って貰う。
「お肉が増えたね…」
「問題ない。我が食べる」
いや、誰も余る心配はしてないけどね?
焚き火を囲んで肉にかぶり付く。こんなのんびりとした旅もいいな。
単体では扱いにくいからか、種籾自体の値段は安かった。
メタルは優秀だから、一度教えた事は決して忘れない。メタルにできない事は、味見位だ。
メタルも魔法を使えるようになれば、もっと出来る事が増える…魔宝石か。錬金術の腕は去年メタルが来た頃よりは上がってると思うけど、まだ無理だ。
ひたすら頑張るしかないよね。
亜空間から出て、作ったばかりのミックスフルーツゼリーでおやつにした。
「そういえば、魔族と獣人族の国だが、メイが入るのは難しいかもしれない」
「えっ…!何で?」
「人族による奴隷狩りが横行しているからな。どうやら人族のみでは入れないようだ」
そんな!私のときめきは?罪人じゃなければ入れるんじゃ?
「まあ…我は竜人族で通すつもりだし、フレイムも少し羽根を出しておけば大丈夫だろう…まあ、メイはまだ子供だから、ランスの子供だと言えば許可も降りるかもしれないが」
「その辺は真偽官がいたら無理なんじゃ?」
「その辺は賭けだな。我らとて、魔物と判断されるかもしれない…それにメイ、もふもふに触れる訳ではない」
「分かってるよ。許可なく他人を撫でたりしたら変態だもん。尊いもふもふは、眺めるだけで充分満足だから」
「それと、魔族には注意するのだぞ。彼らは数こそ少ないが、極めて戦闘能力の高い者が多い」
魔族も色々いる種族の一つ。別に世界征服を企んでいる訳じゃない。
まあ、とにかく行ってみるしかないよね。
アロカシアの亜空間移動で出た所は、国境に設えてある魔術具の向こう側。国に入る為には、1ヵ所しかない門を通らないといけないらしい。
門の前には長蛇の列。パスを見せて通っていくのは商人だろうか?初めて国に入る人の列は一番長い。
この国にはギルドもないから、ギルドカードも使えない。
ランス、フレイム、シュガーはすぐに入れた。アロカシアも縦長の虹彩を見せたら入れてもらえたけど、私はやっぱり止められた。
「俺の娘なんだ。入れて貰えないか?」
「悪いがこれも決まりだからな…これに触れて魔力を流してくれ」
魔道具は、何度か光を放った。
「なんだ。人族じゃないのか。悪いな。見かけは人にしか見えなかったよ」
「え?…私…ううん!」
魔道具の誤作動?でもそれで通れるならラッキーだ。
「一応これを首から下げて、国にいる間は見えるようにしていてくれ」
商人が持ってるパスとは色違いだ。
対応してくれてる人は人族に見えるけど、違うのかな?
(主がすんなり入れたのは驚いたな。主は人…なのだよな?)
(そんなの当たり前じゃん?どこにでもいる6歳児だよ)
ステータス鑑定にすら疑われているけど…もしやスマホとかメタルとか、神器を持っているから?
(その言い回しには色々語弊がある気がするが…主の念願が叶ったのだ。喜ぶ事にしよう)
国に入ってすぐに町がある訳ではないが、どうにか暗くなる前には小さな宿場町に着いた。
宿屋を見つけて中に入ると、たくさんのもふもふが、宿屋の一階は食堂になっている為か、ご飯を食べたりお酒を飲んだりしている。
「いらっしゃいませ!お食事ですか?お泊まりですか?」
ぺたんと垂れた犬耳が可愛い店員さんが、笑顔で聞いてくる。
ああ…尊い。
「メイ、お店の人が困っているの」
フレイムも今は髪の毛が羽根になっている。冠羽が可愛い。
「…済まない。とりあえず一泊頼む」
あの女性は狐の尻尾がもふもふしている…あ、あの男の人は兎耳が可愛い… ここは天国か!
「メイ、座って食事にしよう…」
何かを色々と諦めた顔で、空いている席に座らせる。
宿屋を仕切っているのは魔族なのかな…見かけは人だけど、強い魔力を感じる。
目が合ってしまった。男性は少し私を見ていたけど、頭を振って視線を逸らした。
多種多様な獣人様達に出会えて本当に嬉しい!
じっと見つめていたいけど、それはやっちゃだめだよね。
次の日。とりあえずは王都に向かう事にした。ほぼ宿屋しかない集落では、何の情報も入らなかった為だ。
魔物も、強いのが多くて交易をしている商人は、身を守るのも大変だそうだ。
王都までは乗り合い馬車もあるが、メイ達は、馬車には乗りたくないので歩いて行く事にした。
道の向こうの草原に、黄色いモコモコがいた!獣人じゃなければ抱きつきオッケーだよね!
「う¨…痺れたー」
このモコモコは、帯電しているのか。
鑑定 サンダーモコモコ 雷の魔法を毛に纏う
「メイ…もふもふだからって抱きついたらだめにゃ…」
とりあえず麻痺効果は私には効かなかったようだ。
「主はしっかりしているように見えて、考えなしに行動する事もあるのだな」
「だってもふもふが目の前にあるんだもん」
ヤブランが矢で討ち取り、息絶えると黄色い毛が白くなった。
「死んじゃうと普通のモコモコになるんだね」
もう帯電していない。あとはジンギスカンにして美味しく頂く事が供養になるだろう。
よく私、感電しなかったな…。これも状態異常耐性に入るのかな?
でも、パステルカラーのモコモコとか、可愛い過ぎる。
もう従魔は増やすつもりはないけどね。さすがにこれ以上エンゲル係数が高くなるのはちょっと…ご飯作りだけで日が暮れる。
途中、ビッグボアを倒す獣人族のパーティーを見かけた。
見事な連携プレイだ。身体強化に特化した獣人族だけど、あっさりと大きなボアが仕留められた。
大きな大八車に乗せられて、運ばれていく。
「どうしたの?ヤブラン」
何か考え込んでいるヤブランを見上げて、声をかける。
「…いや、主がモコモコに抱きついた時に、我の加護が働かなかったと思ってな」
「だって実際、私はなんともなかったし、怪我もしない攻撃には働かないし」
「普通なら気絶、あるいは死もあり得たのではないかと」
攻撃を受けるから加護が働くのか、怪我するような攻撃を止める為に加護が働くのか。
「とりあえず私、何ともないし、例えば転んだ位で加護が働いたらおかしいじゃん?」
「それは…結果的にであって」
「ごめんね。私が無防備過ぎたんだよね…これからは気をつけるからさ、あんまり悩まないで」
守護の加護については、この時はそんなに深くは考えなかった。考えても分かる訳ないし、何ともなかったし、私が気をつければいいだけだからね。
「次の町までは日中に辿り着かないな」
折角の旅だし、歩いて行きたかったから、身体強化して走る事もしなかった。
「じゃあ、テントを出して夜営の準備をしようか」
「亜空間じゃないの?」
「亜空間に入っちゃったら、旅っぽくないじゃん?」
「そういう物なの?」
ポップアップ式のテントはすぐに設営出来る。勿論、空間拡張の付与をしてあるから、中は広い。
ジンギスカンもいいけど 肉串の方が旅してる感じだし、そんなに手間もかからないので、結界石を置いて料理を始めた。
匂いで寄ってくる魔物はみんなに任せて、ヤブランには手伝って貰う。
「お肉が増えたね…」
「問題ない。我が食べる」
いや、誰も余る心配はしてないけどね?
焚き火を囲んで肉にかぶり付く。こんなのんびりとした旅もいいな。
103
お気に入りに追加
1,656
あなたにおすすめの小説
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました
裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~
あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい?
とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。
犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!
失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています
聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
転生したので好きに生きよう!
ゆっけ
ファンタジー
前世では妹によって全てを奪われ続けていた少女。そんな少女はある日、事故にあい亡くなってしまう。
不思議な場所で目覚める少女は女神と出会う。その女神は全く人の話を聞かないで少女を地上へと送る。
奪われ続けた少女が異世界で周囲から愛される話。…にしようと思います。
※見切り発車感が凄い。
※マイペースに更新する予定なのでいつ次話が更新するか作者も不明。
ぽっちゃり令嬢の異世界カフェ巡り~太っているからと婚約破棄されましたが番のモフモフ獣人がいるので貴方のことはどうでもいいです~
碓氷唯
ファンタジー
幼い頃から王太子殿下の婚約者であることが決められ、厳しい教育を施されていたアイリス。王太子のアルヴィーンに初めて会ったとき、この世界が自分の読んでいた恋愛小説の中で、自分は主人公をいじめる悪役令嬢だということに気づく。自分が追放されないようにアルヴィーンと愛を育もうとするが、殿下のことを好きになれず、さらに自宅の料理長が作る料理が大量で、残さず食べろと両親に言われているうちにぶくぶくと太ってしまう。その上、両親はアルヴィーン以外の情報をアイリスに入れてほしくないがために、アイリスが学園以外の外を歩くことを禁止していた。そして十八歳の冬、小説と同じ時期に婚約破棄される。婚約破棄の理由は、アルヴィーンの『運命の番』である兎獣人、ミリアと出会ったから、そして……豚のように太っているから。「豚のような女と婚約するつもりはない」そう言われ学園を追い出され家も追い出されたが、アイリスは内心大喜びだった。これで……一人で外に出ることができて、異世界のカフェを巡ることができる!?しかも、泣きながらやっていた王太子妃教育もない!?カフェ巡りを繰り返しているうちに、『運命の番』である狼獣人の騎士団副団長に出会って……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる