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フレイム
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ダンジョンから出て、もう辺りはすっかり暗くなっていた。
夜の海はちょっと怖い。波に呑み込まれそうな錯覚を覚える。
ここのギルドは場所柄、夜間の買い取りもしてくれる。そうして食料を流通させる事も大切なんだろうけど、ウチには大食いがいるからな…
何も言わずにお子様抱っこしてくれたヤブランを見て、内心でため息をつく。
お肉は充分過ぎる位仕入れてくれるけど、野菜とか、料理とか…でも最近はアロカシアが随分料理を覚えてくれたから、コンロの魔道具や、農園から余分に買ったオーブンを並べて、大概の料理は亜空間内でも作れるようにしてある。
「明日は料理の日にしようか?たまには休まないとね」
「うにゃ…メイが休めないにゃ?」
「私がスマホの中で作ってもいいんだけど、アロカシアにも手伝って欲しいかな。シュガーも何かやる?」
「カシオブツを削るにゃ!」
「あはは。それもいいかも。たこ焼きも作りたいからね」
「俺は…」
「ランスは、良かったらフレイムを遊ばせてあげて?」
(嬉しいのー!ボクは狩りのお手伝いなのー!)
あんまり休憩にならないかな?でもフレイムも殆どずっと影の中だったから、可哀想だし。
次の日、米その他の収穫をして、収納庫の中身と相談しながら次の種を買って、醤油の実を見に行く。
まだか…やっぱりこの王都にいるうちに、醤油の実はたくさん買っておこう。
そういえば、宝石ダンジョン…しばらく入ってないな。
ここを攻略しないとラストダンジョンには入れないんだよね…ゲームでは、ラストダンジョンでオリハルコンが採取出来るはずだから、攻略はしたいんだけど…今日はダンジョンはお休みにしたいかな。
うん…折角だから、ソースとかの作り方もアロカシアに覚えて貰おうかな。エイジングの魔法はアロカシアでも使えると思うし。
あとはご飯かな。炊飯器の魔道具はもう1つ作って亜空間に置いてもいいな。今まではここで炊いて亜空間に持って行ってたけど、足りなくなる時もあるもんね。
フレイムにはお弁当を持たせて王都の外にランスと遊びに行ってもらっている。
王都の中にも外にもゲートがあるから、移動も一瞬だ。
ここの草原は王都からも少し離れているし、近くにも街道はない。フレイムが狙われたら嫌だから、気をつけてとは言ったけど…まあ、ランスが一緒なら平気だろう。
それにしても大きい蛸足だ。太さなんて私よりあるし、長さでも身長越えてる。
「これを切れば良いのか?」
「…そうなんだけど、絶対まな板の上で切るのは無理だから、魔法で切るね?」
うーん。先に吸盤を外すか。
そして薄切りにしてもとっても食べ応えのある一枚になった。
「これは、ステーキにするのか?」
そう思うよね…
「刺身でも美味しいと思うんだけど、大きいから切るようだね。わさび醤油で食べると美味しいよ」
子供の舌にはワサビは厳しいけどね。
歯応えが凄い。でも噛み締める度に口いっぱいに広がる美味しさは絶品だ。大味にならなくて良かった。
「神への献上品にもするのだろう?」
はっ…そういう考えもあるのか…いや、そっちが普通か。売ってるなんて言えないな…
「そ、そうだね。気に入ってもらえるといいね!」
あとはたこ飯かな。
「アロカシア、米を研いで」
「うむ。力加減も覚えたしな」
そう。最初は米をバキバキに割っていたもんね。それはお菓子に利用したけど。
アロカシアはカップで丁寧に米の量をすりきりで入れている。
「角切りにしたにゃ」
シュガーは適当。この辺は性格だよね。私も割と適当な方。調味料とかは全て目分量だ。
「ありがとう。シュガー」
魔道具に釜をセットして魔力を流せばセット完了!
「あとは何を作る?」
「んー…カルパッチョとかもいいね!」
「バブルフィッシュのカルパッチョも美味しかったな」
確かに。
「じゃあ、シュガーは野菜をお願い。アロカシアにはドレッシングのバリエーションを教えるから」
たまには女の子達だけで楽しむのもいいな。
そんなこんなで色々と料理が出来た。
早速美味しく頂きながら、今夜やる予定のたこパの話をする。
「入れる具材がタコだけじゃ面白くないから、違う物も入れてみない?」
「肉とかか?」
「ぶた玉がいいにゃー!」
「あのね?たこ焼きはこの位の大きさで、生地も小麦粉だから…」
「うにゃー?」
「例えば、チーズとか」
「それは美味しそうだな」
そんな中だった。二人の恐怖と助けを求める声を聞いたのは。
(何があったの?!)
(ワイバーンだ!ここはすぐに戦場になる。ヤブランを出してくれ。メイは来るな!)
絶対行く!
王都から少し離れた草原。冒険者や騎士達が集まりつつある。空を飛べるフレイムが、ブレスでワイバーンに先行して相対しているけど、あんまり効いてないみたいだ。ランスも隙を見て雷撃を放っているけど、距離が遠いから、届いていないみたい。
魔法使いが使う魔法も一緒だ。微妙に魔法の届かない距離にいるみたいだ。
「この距離では弓も届かない。我が戻れば蜥蜴ごときに遅れはとらぬのだが」
「それはやめて?」
ワイバーンどころの騒ぎじゃなくなる。
ワイバーンの鱗はドラゴンには劣るものの、かなり硬いみたいだし、そうなるとやはり魔法が有効。だけど届かない。
でも見ていると、ランスの放つ雷は警戒しているけど、他の魔法は気にしてもいない。
「ワイバーンは魔法も効き難い。あれでも一応は亜竜だならな」
へえ。でも下に落とせれば何とかなるんじゃないかな?
雷…雷雲から発生できれば、そう目立つ事もないかな?
ランスの使う雷にはみんな驚いているけど、ワイバーンに気を取られている。
「ヤブラン、少し守ってて」
雷雲を発生させてそこから雷を発生させれば、効果は大きくなるはず。でもかなり魔力を使いそうだし、イメージもしっかりしてワイバーンに確実に当てないと。
(フレイム、少しの間ワイバーンの気を引いていてね)
気持ちを落ち着けて、集中力を高める。
明るい空がみるみる暗くなり、雷雲が発生する。
うう…思った以上にきつい。天候を左右する魔法なんて図書館の本でもあまり例がなかったのか、ほんの数行しか書いてなかった。
よし!まず一匹!中でも大きなリーダーっぽいワイバーンを狙った。
10万ボルトだ!…あれ?雷ってボルト数は…まあいいや。あの黄色くて可愛いモンスターと同じ技だ!
どうっ…と大きな音を立ててワイバーンが落ちた。多分仕留めた。
ヤブランが、前に渡した両手剣を持って走る。
あと4匹…リーダーを失って動揺しているのか、動きが粗い。
一匹が、誰かの放つエアハンマーで落とされた。
すかさずヤブランや皆が剣や槍で攻撃する。
あと三匹。雷を落とす…弱い?でも、体勢を崩したそれに、ランスの雷が当たる。
魔力が…!頑張る!
よし!残りは一匹だ…
(ごめん…メイ)
今までその小さな体でワイバーン達の攻撃をひらりと躱していたフレイムが、残り一匹となったワイバーンの尻尾に弾き飛ばされる!
「フレイム!」
魔力不足で頭がクラクラするけど、構ってられない!ショートワープを繰り返してフレイムの所まで走る!
血の臭いに集まって来ている魔物を威圧で退かせ、フレイムをそっと持ち上げる。その魔物の中に、金属で出来た人形のような、ゴーレムのような物と目が合った気がした。
とにかく今ならまだ大丈夫と信じて回復魔法をかける。
あ…不味い。目の前が真っ暗に…私の影に入れれば、自動回復で…
何も考えられない。
フレイムを影に入れ、メイは意識を失った。
必死でメイの下へ走る従魔達。近くにいた冒険者も、倒れている子供を見てぎょっとなる。
魔物に襲われる…!いや、その前にゴーレムに!何故こんな所にゴーレムが?
夜の海はちょっと怖い。波に呑み込まれそうな錯覚を覚える。
ここのギルドは場所柄、夜間の買い取りもしてくれる。そうして食料を流通させる事も大切なんだろうけど、ウチには大食いがいるからな…
何も言わずにお子様抱っこしてくれたヤブランを見て、内心でため息をつく。
お肉は充分過ぎる位仕入れてくれるけど、野菜とか、料理とか…でも最近はアロカシアが随分料理を覚えてくれたから、コンロの魔道具や、農園から余分に買ったオーブンを並べて、大概の料理は亜空間内でも作れるようにしてある。
「明日は料理の日にしようか?たまには休まないとね」
「うにゃ…メイが休めないにゃ?」
「私がスマホの中で作ってもいいんだけど、アロカシアにも手伝って欲しいかな。シュガーも何かやる?」
「カシオブツを削るにゃ!」
「あはは。それもいいかも。たこ焼きも作りたいからね」
「俺は…」
「ランスは、良かったらフレイムを遊ばせてあげて?」
(嬉しいのー!ボクは狩りのお手伝いなのー!)
あんまり休憩にならないかな?でもフレイムも殆どずっと影の中だったから、可哀想だし。
次の日、米その他の収穫をして、収納庫の中身と相談しながら次の種を買って、醤油の実を見に行く。
まだか…やっぱりこの王都にいるうちに、醤油の実はたくさん買っておこう。
そういえば、宝石ダンジョン…しばらく入ってないな。
ここを攻略しないとラストダンジョンには入れないんだよね…ゲームでは、ラストダンジョンでオリハルコンが採取出来るはずだから、攻略はしたいんだけど…今日はダンジョンはお休みにしたいかな。
うん…折角だから、ソースとかの作り方もアロカシアに覚えて貰おうかな。エイジングの魔法はアロカシアでも使えると思うし。
あとはご飯かな。炊飯器の魔道具はもう1つ作って亜空間に置いてもいいな。今まではここで炊いて亜空間に持って行ってたけど、足りなくなる時もあるもんね。
フレイムにはお弁当を持たせて王都の外にランスと遊びに行ってもらっている。
王都の中にも外にもゲートがあるから、移動も一瞬だ。
ここの草原は王都からも少し離れているし、近くにも街道はない。フレイムが狙われたら嫌だから、気をつけてとは言ったけど…まあ、ランスが一緒なら平気だろう。
それにしても大きい蛸足だ。太さなんて私よりあるし、長さでも身長越えてる。
「これを切れば良いのか?」
「…そうなんだけど、絶対まな板の上で切るのは無理だから、魔法で切るね?」
うーん。先に吸盤を外すか。
そして薄切りにしてもとっても食べ応えのある一枚になった。
「これは、ステーキにするのか?」
そう思うよね…
「刺身でも美味しいと思うんだけど、大きいから切るようだね。わさび醤油で食べると美味しいよ」
子供の舌にはワサビは厳しいけどね。
歯応えが凄い。でも噛み締める度に口いっぱいに広がる美味しさは絶品だ。大味にならなくて良かった。
「神への献上品にもするのだろう?」
はっ…そういう考えもあるのか…いや、そっちが普通か。売ってるなんて言えないな…
「そ、そうだね。気に入ってもらえるといいね!」
あとはたこ飯かな。
「アロカシア、米を研いで」
「うむ。力加減も覚えたしな」
そう。最初は米をバキバキに割っていたもんね。それはお菓子に利用したけど。
アロカシアはカップで丁寧に米の量をすりきりで入れている。
「角切りにしたにゃ」
シュガーは適当。この辺は性格だよね。私も割と適当な方。調味料とかは全て目分量だ。
「ありがとう。シュガー」
魔道具に釜をセットして魔力を流せばセット完了!
「あとは何を作る?」
「んー…カルパッチョとかもいいね!」
「バブルフィッシュのカルパッチョも美味しかったな」
確かに。
「じゃあ、シュガーは野菜をお願い。アロカシアにはドレッシングのバリエーションを教えるから」
たまには女の子達だけで楽しむのもいいな。
そんなこんなで色々と料理が出来た。
早速美味しく頂きながら、今夜やる予定のたこパの話をする。
「入れる具材がタコだけじゃ面白くないから、違う物も入れてみない?」
「肉とかか?」
「ぶた玉がいいにゃー!」
「あのね?たこ焼きはこの位の大きさで、生地も小麦粉だから…」
「うにゃー?」
「例えば、チーズとか」
「それは美味しそうだな」
そんな中だった。二人の恐怖と助けを求める声を聞いたのは。
(何があったの?!)
(ワイバーンだ!ここはすぐに戦場になる。ヤブランを出してくれ。メイは来るな!)
絶対行く!
王都から少し離れた草原。冒険者や騎士達が集まりつつある。空を飛べるフレイムが、ブレスでワイバーンに先行して相対しているけど、あんまり効いてないみたいだ。ランスも隙を見て雷撃を放っているけど、距離が遠いから、届いていないみたい。
魔法使いが使う魔法も一緒だ。微妙に魔法の届かない距離にいるみたいだ。
「この距離では弓も届かない。我が戻れば蜥蜴ごときに遅れはとらぬのだが」
「それはやめて?」
ワイバーンどころの騒ぎじゃなくなる。
ワイバーンの鱗はドラゴンには劣るものの、かなり硬いみたいだし、そうなるとやはり魔法が有効。だけど届かない。
でも見ていると、ランスの放つ雷は警戒しているけど、他の魔法は気にしてもいない。
「ワイバーンは魔法も効き難い。あれでも一応は亜竜だならな」
へえ。でも下に落とせれば何とかなるんじゃないかな?
雷…雷雲から発生できれば、そう目立つ事もないかな?
ランスの使う雷にはみんな驚いているけど、ワイバーンに気を取られている。
「ヤブラン、少し守ってて」
雷雲を発生させてそこから雷を発生させれば、効果は大きくなるはず。でもかなり魔力を使いそうだし、イメージもしっかりしてワイバーンに確実に当てないと。
(フレイム、少しの間ワイバーンの気を引いていてね)
気持ちを落ち着けて、集中力を高める。
明るい空がみるみる暗くなり、雷雲が発生する。
うう…思った以上にきつい。天候を左右する魔法なんて図書館の本でもあまり例がなかったのか、ほんの数行しか書いてなかった。
よし!まず一匹!中でも大きなリーダーっぽいワイバーンを狙った。
10万ボルトだ!…あれ?雷ってボルト数は…まあいいや。あの黄色くて可愛いモンスターと同じ技だ!
どうっ…と大きな音を立ててワイバーンが落ちた。多分仕留めた。
ヤブランが、前に渡した両手剣を持って走る。
あと4匹…リーダーを失って動揺しているのか、動きが粗い。
一匹が、誰かの放つエアハンマーで落とされた。
すかさずヤブランや皆が剣や槍で攻撃する。
あと三匹。雷を落とす…弱い?でも、体勢を崩したそれに、ランスの雷が当たる。
魔力が…!頑張る!
よし!残りは一匹だ…
(ごめん…メイ)
今までその小さな体でワイバーン達の攻撃をひらりと躱していたフレイムが、残り一匹となったワイバーンの尻尾に弾き飛ばされる!
「フレイム!」
魔力不足で頭がクラクラするけど、構ってられない!ショートワープを繰り返してフレイムの所まで走る!
血の臭いに集まって来ている魔物を威圧で退かせ、フレイムをそっと持ち上げる。その魔物の中に、金属で出来た人形のような、ゴーレムのような物と目が合った気がした。
とにかく今ならまだ大丈夫と信じて回復魔法をかける。
あ…不味い。目の前が真っ暗に…私の影に入れれば、自動回復で…
何も考えられない。
フレイムを影に入れ、メイは意識を失った。
必死でメイの下へ走る従魔達。近くにいた冒険者も、倒れている子供を見てぎょっとなる。
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2,006
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