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春休み終了
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ミノタウロスのお肉はすごく美味しい!ウォーターバッファローと比べると、国産和牛とグラムいくらのパックの牛肉位の差がある。
もう、その場で焼き肉のタレを作る為にスマホに引っ込んだ位だ。
おろしのタレと、ニンニクを効かせた焼き肉のタレ。お好みで使えるようにして、今夜は焼き肉パーティーだ!
「遠慮しないで、食べ放題だよ!」
(凄いや…あのミノタウロスの肉が食べられるなんて)
「でもいいにゃ?にゃー達はもうすぐ学校にゃ。料理にも使うんだにゃ?」
「平気。だってあんなに大きなお肉だよ?しかも二匹分。絶対余るって」
…余らなかった。一匹分は確実に消えた。アロカシアのお腹はブラックホールなのか…
「済まない…食べ過ぎただろうか?」
「そっちはまあ…成長期なんだから、心配しないで。でも、お腹壊したりしないでね?」
大きな肉を捌くのにアロカシアに手伝ってもらったし、タレの作り方も教えた。
ランスも米を研ぐ位は出来るけど、料理にはあまり積極的じゃない。
「お肉ばっかり食べ過ぎかな…野菜ももっとあった方が良かったかな?」
「我は、野菜より肉の方が好きだ」
その辺はみんな一緒だね。
専用台に上り、使った器具をクリーンで綺麗にする。
「明日の夜には学校に戻るから、シュガーもそのつもりで」
「うにゃ?…もうにゃ?」
「春休みは短いからね…蜂蜜取りはまた今度だね」
でも、蜂蜜はお店でも売ってないから、ダンジョンで採れると分かればみんな来るかもね。
他の冒険者がどこまで進んでいるか分からないけど、今はまだ、私達が一番進んでいると思う。
フレイムが亜空間を開く場所がオークの生息地辺りに変更になった。
念話には届く距離があるみたいで、ダンジョン辺りなら届く。勿論オークの生息地辺りでも届くけど、聖域だと通じない。
ミノタウロスのいた辺りも遠いから、きっと全く通じないだろう。
ほんの一週間余りなのに、結構懐かしく感じる。
校庭の雪もすっかり溶けて、みんなお喋りしている。
「メイ達はどこか行ったの?」
「ダンジョンに行ったにゃ」
「ええっ!本当に、そんな危険な所…」
「私達一家は冒険者だもん。それに、とっても強い仲間も増えたし」
「ああ。ダンジョンはついて行くだけでもレベルが上がりますしね。レベルが上がれば強くなるのも当然でしょう」
「ボード…レベルだけじゃ、体がついていかないよ?」
「まあ、私には関係ありませんが」
ボードは副級長なのに、いつも突っ掛かってばかり。
こっそり後で先生に聞いた事だけど、勉強だけの成績は、ソフィーリアさんにも負けてるらしい。
「見苦しくてよ、ボード」
「ソフィーリア様…」
「お祖父様の直臣の息子なら尚更、自分で努力して来年こそは級長の座を勝ち取らないとなりませんわ。それを他人を羨むばかりなんて、恥ずかしくありませんの?」
「だってこいつは、きっとレベルが高いから…家族のお陰で高くなったレベルで勝ったのなら、それはズルです」
「なら勉強は?私達にだって家庭教師はついていますのに、負けましたわ」
…それこそズルだな…前世の記憶を持ってる私が、小学生程度の算数で躓くはずがない…数学ならともかく。
でも、戦闘技術はなかった。まあ、ラスカームに教わったりもしたけど。
「級長なんて、面倒な仕事だと思うけどな…先生の雑用とか、そんなのばっかりじゃん」
「そうではありませんわ、メイさん。名誉こそが私達にとっては大切なのですわ」
貴族って面倒だね…
「じゃあ、先生に言って代わって…」
「それは違いますわ!…もう。あなたって頭がいいのか馬鹿なのか、分かりませんわ…」
至極普通の、どこにでもいるような子供だと思うけどな…
「私は別に名誉なんて要らない。ただ学校生活を楽しんでいるだけだよ」
友達も出来たし、常識も分かってきた。
ドアが開いて、担任が入ってきた。
「早速だが、明日は実戦訓練を行う。Aクラスなら、いきなりでも問題はないだろう。各自、何でもいいから、魔物を一匹倒す事。場所は南門付近。装備のない奴は学校の物を貸し出す。いいな!」
南門か…一番魔物が少ない場所だ。それでも、西の雑木林からたまにちょっと強い魔物は出てくるし、無害って事はない。
でも。何でもいいなら、ワームやホッパーでもいいんだよね?
ミミズやバッタなら、子供だって倒せる。
初めての課外授業だな…しかもそれが、魔物を倒すなんて…やっぱりこういう世界では、学力よりもそっちの方が生きていく上で大切なんだろうな。
今日はそれにちなんだ授業だ。魔物の弱点、魔法での狙い方。人型魔物の弱点は、やっぱり首だ。
でも、水魔法や風魔法なら、息を吸えなくする方法もあるのに…あまり一般的じゃないのかな?
解体の話は、ギルドで聞いた事と大体同じ内容だけど、顔を青くしている子もいる。
魔物の素材か…鑑定で調べればいいと思っていたけど、捌き方とか色々あるんだな…解体スキルが取れてからは何となく分かるようになったけど、無駄なく捌けるようになりたいな。
食料だと思うと忌避感も薄れるけど、みんながそうって訳じゃない。この位の年齢の子には刺激が強いだろう。
へえ。食べられる魔物を調理して食べるのか。なら、ラビットも探そう。オークはいないだろうけど、ピクニックみたいで楽しそうだな。
明日が楽しみだ。
もう、その場で焼き肉のタレを作る為にスマホに引っ込んだ位だ。
おろしのタレと、ニンニクを効かせた焼き肉のタレ。お好みで使えるようにして、今夜は焼き肉パーティーだ!
「遠慮しないで、食べ放題だよ!」
(凄いや…あのミノタウロスの肉が食べられるなんて)
「でもいいにゃ?にゃー達はもうすぐ学校にゃ。料理にも使うんだにゃ?」
「平気。だってあんなに大きなお肉だよ?しかも二匹分。絶対余るって」
…余らなかった。一匹分は確実に消えた。アロカシアのお腹はブラックホールなのか…
「済まない…食べ過ぎただろうか?」
「そっちはまあ…成長期なんだから、心配しないで。でも、お腹壊したりしないでね?」
大きな肉を捌くのにアロカシアに手伝ってもらったし、タレの作り方も教えた。
ランスも米を研ぐ位は出来るけど、料理にはあまり積極的じゃない。
「お肉ばっかり食べ過ぎかな…野菜ももっとあった方が良かったかな?」
「我は、野菜より肉の方が好きだ」
その辺はみんな一緒だね。
専用台に上り、使った器具をクリーンで綺麗にする。
「明日の夜には学校に戻るから、シュガーもそのつもりで」
「うにゃ?…もうにゃ?」
「春休みは短いからね…蜂蜜取りはまた今度だね」
でも、蜂蜜はお店でも売ってないから、ダンジョンで採れると分かればみんな来るかもね。
他の冒険者がどこまで進んでいるか分からないけど、今はまだ、私達が一番進んでいると思う。
フレイムが亜空間を開く場所がオークの生息地辺りに変更になった。
念話には届く距離があるみたいで、ダンジョン辺りなら届く。勿論オークの生息地辺りでも届くけど、聖域だと通じない。
ミノタウロスのいた辺りも遠いから、きっと全く通じないだろう。
ほんの一週間余りなのに、結構懐かしく感じる。
校庭の雪もすっかり溶けて、みんなお喋りしている。
「メイ達はどこか行ったの?」
「ダンジョンに行ったにゃ」
「ええっ!本当に、そんな危険な所…」
「私達一家は冒険者だもん。それに、とっても強い仲間も増えたし」
「ああ。ダンジョンはついて行くだけでもレベルが上がりますしね。レベルが上がれば強くなるのも当然でしょう」
「ボード…レベルだけじゃ、体がついていかないよ?」
「まあ、私には関係ありませんが」
ボードは副級長なのに、いつも突っ掛かってばかり。
こっそり後で先生に聞いた事だけど、勉強だけの成績は、ソフィーリアさんにも負けてるらしい。
「見苦しくてよ、ボード」
「ソフィーリア様…」
「お祖父様の直臣の息子なら尚更、自分で努力して来年こそは級長の座を勝ち取らないとなりませんわ。それを他人を羨むばかりなんて、恥ずかしくありませんの?」
「だってこいつは、きっとレベルが高いから…家族のお陰で高くなったレベルで勝ったのなら、それはズルです」
「なら勉強は?私達にだって家庭教師はついていますのに、負けましたわ」
…それこそズルだな…前世の記憶を持ってる私が、小学生程度の算数で躓くはずがない…数学ならともかく。
でも、戦闘技術はなかった。まあ、ラスカームに教わったりもしたけど。
「級長なんて、面倒な仕事だと思うけどな…先生の雑用とか、そんなのばっかりじゃん」
「そうではありませんわ、メイさん。名誉こそが私達にとっては大切なのですわ」
貴族って面倒だね…
「じゃあ、先生に言って代わって…」
「それは違いますわ!…もう。あなたって頭がいいのか馬鹿なのか、分かりませんわ…」
至極普通の、どこにでもいるような子供だと思うけどな…
「私は別に名誉なんて要らない。ただ学校生活を楽しんでいるだけだよ」
友達も出来たし、常識も分かってきた。
ドアが開いて、担任が入ってきた。
「早速だが、明日は実戦訓練を行う。Aクラスなら、いきなりでも問題はないだろう。各自、何でもいいから、魔物を一匹倒す事。場所は南門付近。装備のない奴は学校の物を貸し出す。いいな!」
南門か…一番魔物が少ない場所だ。それでも、西の雑木林からたまにちょっと強い魔物は出てくるし、無害って事はない。
でも。何でもいいなら、ワームやホッパーでもいいんだよね?
ミミズやバッタなら、子供だって倒せる。
初めての課外授業だな…しかもそれが、魔物を倒すなんて…やっぱりこういう世界では、学力よりもそっちの方が生きていく上で大切なんだろうな。
今日はそれにちなんだ授業だ。魔物の弱点、魔法での狙い方。人型魔物の弱点は、やっぱり首だ。
でも、水魔法や風魔法なら、息を吸えなくする方法もあるのに…あまり一般的じゃないのかな?
解体の話は、ギルドで聞いた事と大体同じ内容だけど、顔を青くしている子もいる。
魔物の素材か…鑑定で調べればいいと思っていたけど、捌き方とか色々あるんだな…解体スキルが取れてからは何となく分かるようになったけど、無駄なく捌けるようになりたいな。
食料だと思うと忌避感も薄れるけど、みんながそうって訳じゃない。この位の年齢の子には刺激が強いだろう。
へえ。食べられる魔物を調理して食べるのか。なら、ラビットも探そう。オークはいないだろうけど、ピクニックみたいで楽しそうだな。
明日が楽しみだ。
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