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私は悪くない!
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私は元侯爵令嬢のエルシーナよ。お祖父様が爵位返上してしまったから平民になってしまったけれど、由緒正しい家柄で、領地は潤っていた。
私には3つ年下の妹がいるけど、髪の色以外はまるで似ていないわ。
高貴な身分に生まれたにも関わらす、幼い頃は本を読んでばかり。そしてグストと一緒に領地の視察に行ったりするの。何が面白いのかしらね?
だって侯爵といえば、王族にすら嫁げる身分よ?生憎と、年齢的にも合わないから、他を当たるしかないのだけれど。
私が長女なのだし、当然私が家を継ぐのだとばかり思っていたけど、当主であるお祖父様は妹のマリーを次期当主にすると言い、婚約者も探してきた。
伯爵家の三男だからと最初は馬鹿にしていたけれど、会ってみたらとても整った顔立ちをしているし、年齢的にも私の方が近い。
それに、アレク様は出会った瞬間から私を意識していたのを知っているのよ。
ま、当然よね。貧相な体つきの妹と比べたら、お母様譲りの青い瞳と、女らしいメリハリのある身体を持った私の方に惹かれて当然。
それに普段、勉強ばかりしている妹には、男性を喜ばせる事なんて出来ないでしょうね。
不満をアレク様にぶつけているうちに、妹が邪魔に思えてきたの。だからアレク様にも協力してもらって、排除する事にしたのよ。
計画は完璧だったし、上手い具合にゴロツキも金で雇う事が出来たわ。
馬車と一緒にマリーも落とすはずだったけれど、降りてきてしまったから、現場で落ち合う約束をしていたアレク様に手伝ってもらって、崖から落としたのよ。
これで全てが私の物。全部上手くいくと思っていたのに、お祖父様は死んだマリーを探し続けるし、仕方ないから次期当主として少しは頑張って見せないといけないから、グストに仕事を教えてもらおうとしたのに、触らせてももらえなかった。
別にいいんだけど?いくらグストが全てやっていても、侯爵になれるわけじゃないんだから。
マリーがいなくなってから、全て上手くいくはずが、事件の可能性があるからとアレク様とは婚約解消されてしまった。
せっかくマリーがいなくなって、婚約を結ぶ事ができたのに…いない人間に、いつまで拘るのかしら。不愉快だわ。
それからはお小遣いも制限されてしまって、ドレスもアクセサリーも充分に買えなくなってしまったから、下位令嬢の集まるお茶会で、良さそうなアクセサリーを頂いたのよ。
だって、アクセサリーだって美しい私に着けられる方が嬉しいに決まっているじゃない!
そんな事を繰り返していたら、参加すら制限されてしまって…もっと上手くやる必要があったかしらね?
でも、そんな我慢の日々を過ごしていたら、貴族は全員参加の重大発表?がある、王宮で開かれるパーティーに参加する事になったの。なんとそこには、エランド王国の王太子殿下が参加するらしいわ!
我が国の令嬢と婚約したらしいけど、侯爵令嬢であり、美しい私の方が王子様に相応しいに決まっているわ!
驚いたわ…生きていたのね。でも相変わらず貧相な体。コルセットで締め上げてもその程度じゃ、殿下もがっかりでしょう?なら、私が貰ってあげるわ。
信じられない!侯爵令嬢の私が奴隷のように石掘りさせられるなんて!
私は悪くない!私が奪ったものは、全て私にこそ相応しかったのよ!
逃げようとすると首輪が絞まるし、何のお手入れもされていない私の肌も髪も、もうボロボロよ!…どうしてこうなったのかしら…妹の立場は憎らしかったけど、別にマリーを憎んでいた訳じゃなかったのよ。
勉強ばかりでつまらない妹だったけれど…そうね。私の幸せの邪魔さえしなければ、どうでも良かったのに。
もし両親が生きていたら、何か違ったのかしら…私と違って、小さかったあの子には思い出なんて殆どないはずなのに…
エストファイム家の人間である事を証明する徽章…あれだけは見付からなかった。
けれど、今更よね。家はなくなってしまったのだし。
今頃、マリーは幸せに暮らしているのでしょうね…川に落ちたのが私だったら、あの美しい殿下の隣に立つのは私だったのかしら…
私には3つ年下の妹がいるけど、髪の色以外はまるで似ていないわ。
高貴な身分に生まれたにも関わらす、幼い頃は本を読んでばかり。そしてグストと一緒に領地の視察に行ったりするの。何が面白いのかしらね?
だって侯爵といえば、王族にすら嫁げる身分よ?生憎と、年齢的にも合わないから、他を当たるしかないのだけれど。
私が長女なのだし、当然私が家を継ぐのだとばかり思っていたけど、当主であるお祖父様は妹のマリーを次期当主にすると言い、婚約者も探してきた。
伯爵家の三男だからと最初は馬鹿にしていたけれど、会ってみたらとても整った顔立ちをしているし、年齢的にも私の方が近い。
それに、アレク様は出会った瞬間から私を意識していたのを知っているのよ。
ま、当然よね。貧相な体つきの妹と比べたら、お母様譲りの青い瞳と、女らしいメリハリのある身体を持った私の方に惹かれて当然。
それに普段、勉強ばかりしている妹には、男性を喜ばせる事なんて出来ないでしょうね。
不満をアレク様にぶつけているうちに、妹が邪魔に思えてきたの。だからアレク様にも協力してもらって、排除する事にしたのよ。
計画は完璧だったし、上手い具合にゴロツキも金で雇う事が出来たわ。
馬車と一緒にマリーも落とすはずだったけれど、降りてきてしまったから、現場で落ち合う約束をしていたアレク様に手伝ってもらって、崖から落としたのよ。
これで全てが私の物。全部上手くいくと思っていたのに、お祖父様は死んだマリーを探し続けるし、仕方ないから次期当主として少しは頑張って見せないといけないから、グストに仕事を教えてもらおうとしたのに、触らせてももらえなかった。
別にいいんだけど?いくらグストが全てやっていても、侯爵になれるわけじゃないんだから。
マリーがいなくなってから、全て上手くいくはずが、事件の可能性があるからとアレク様とは婚約解消されてしまった。
せっかくマリーがいなくなって、婚約を結ぶ事ができたのに…いない人間に、いつまで拘るのかしら。不愉快だわ。
それからはお小遣いも制限されてしまって、ドレスもアクセサリーも充分に買えなくなってしまったから、下位令嬢の集まるお茶会で、良さそうなアクセサリーを頂いたのよ。
だって、アクセサリーだって美しい私に着けられる方が嬉しいに決まっているじゃない!
そんな事を繰り返していたら、参加すら制限されてしまって…もっと上手くやる必要があったかしらね?
でも、そんな我慢の日々を過ごしていたら、貴族は全員参加の重大発表?がある、王宮で開かれるパーティーに参加する事になったの。なんとそこには、エランド王国の王太子殿下が参加するらしいわ!
我が国の令嬢と婚約したらしいけど、侯爵令嬢であり、美しい私の方が王子様に相応しいに決まっているわ!
驚いたわ…生きていたのね。でも相変わらず貧相な体。コルセットで締め上げてもその程度じゃ、殿下もがっかりでしょう?なら、私が貰ってあげるわ。
信じられない!侯爵令嬢の私が奴隷のように石掘りさせられるなんて!
私は悪くない!私が奪ったものは、全て私にこそ相応しかったのよ!
逃げようとすると首輪が絞まるし、何のお手入れもされていない私の肌も髪も、もうボロボロよ!…どうしてこうなったのかしら…妹の立場は憎らしかったけど、別にマリーを憎んでいた訳じゃなかったのよ。
勉強ばかりでつまらない妹だったけれど…そうね。私の幸せの邪魔さえしなければ、どうでも良かったのに。
もし両親が生きていたら、何か違ったのかしら…私と違って、小さかったあの子には思い出なんて殆どないはずなのに…
エストファイム家の人間である事を証明する徽章…あれだけは見付からなかった。
けれど、今更よね。家はなくなってしまったのだし。
今頃、マリーは幸せに暮らしているのでしょうね…川に落ちたのが私だったら、あの美しい殿下の隣に立つのは私だったのかしら…
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