50 / 88
49話
しおりを挟む
コシューミアの体が白く光って30秒ほど待つと、少しずつですが姿が変わってきましたわね。
竜の頭が人間の頭に、元々生えていた小さな角もしっかりと頭についていますわ。
鱗は......流石に光でどうなっているのかわかりませんわね。
ただ、ディーヴァン同様に角は隠すことが出来ない、ということがわかりましたわ。
なんて思いながら待っていると
「ぴぃ!」
という声が聞こえてきましたわ。
その声で改めてコシューミアの姿を確認すると、白い光は消え去っていて、そこにいたのは竜の姿コシューミアではなく、肩までの真っ白なフワフワの髪の毛に薄い赤色をした大きな目。
可愛らしい丸い頬は少し赤みがかっていてに小さなピンク色の唇.......。
まぁ、一言で言うと4歳くらいの小さな子供の姿がありましたの。
しかも、見たことがないくらい可愛らしい見た目をしていますのよ。
これには、私もシャリューアも
「か.....可愛いですわ!」
[ほ、本当ですね]
と物凄く大きな声を出してしまいましたわ。
だって、それくらい可愛らしい見た目をしているんですもの。
こんなに可愛い子を連れて国に戻ったら......大丈夫でしょうか?
誘拐されてしまう可能性がありますわ。
国に戻ったら、お父様に話をして護衛を付けてもらう必要がありますわね。
私が守ってあげられるように今以上に強くなる必要もあります。
あ、あとは不審者が入って来られないように対策もし直す必要も.....。
なんて考えていると、ふとディーヴァンが何も話していないことに気付きましたわ。
まぁ、元々喋る方ではないと思っていますがそれにしても静かすぎますわよね。
そう思った私は、チラッとディーヴァンの様子を窺うと、頬を少し赤く染めながら下を向いていますわね。
多分、ディーヴァンの今の心境は
「うわぁぁぁぁぁぁぁ..........物凄く可愛い、俺の姪」
じゃないでしょうか?
とにかく、思いっきり動揺しているのはわかりますわよね。
思わずニヤニヤしながらディーヴァンを見ていると、シャリューアも私がディーヴァンを見ているのに気付いたんでしょう。
チラッと様子を窺うだけでしたが、ディーヴァンの顔を見て、頬を緩めていましたわ。
やっぱり自分の兄に、自分の娘を可愛がってもらえるのは嬉しいことですわよね。
なんだか私の方も微笑ましくなりましたし、お兄様に子供が出来るのはまだまだなので、羨ましくも感じますわね。
そんなことを思いながら、私たちの様子に可愛らしく首を傾げながら様子を眺めていたコシューミアに
「コシューミア、おいで」
と声をかけると
「ぴぃ!」
と満面の笑みで広げていた私の腕の中に飛び込んできてくれましたわ。
もう、これには
「可愛いですわねぇ.........なんでも買ってあげたくなりますわ」
可愛い以外の言葉が出てこないですわよね。
本当に可愛いですわ。
急に妹が出来た気分です。
そう思いながら腕に飛び込んできたコシューミアをひょいっと持ち上げて、ニッコリと微笑みましたわ。
竜の頭が人間の頭に、元々生えていた小さな角もしっかりと頭についていますわ。
鱗は......流石に光でどうなっているのかわかりませんわね。
ただ、ディーヴァン同様に角は隠すことが出来ない、ということがわかりましたわ。
なんて思いながら待っていると
「ぴぃ!」
という声が聞こえてきましたわ。
その声で改めてコシューミアの姿を確認すると、白い光は消え去っていて、そこにいたのは竜の姿コシューミアではなく、肩までの真っ白なフワフワの髪の毛に薄い赤色をした大きな目。
可愛らしい丸い頬は少し赤みがかっていてに小さなピンク色の唇.......。
まぁ、一言で言うと4歳くらいの小さな子供の姿がありましたの。
しかも、見たことがないくらい可愛らしい見た目をしていますのよ。
これには、私もシャリューアも
「か.....可愛いですわ!」
[ほ、本当ですね]
と物凄く大きな声を出してしまいましたわ。
だって、それくらい可愛らしい見た目をしているんですもの。
こんなに可愛い子を連れて国に戻ったら......大丈夫でしょうか?
誘拐されてしまう可能性がありますわ。
国に戻ったら、お父様に話をして護衛を付けてもらう必要がありますわね。
私が守ってあげられるように今以上に強くなる必要もあります。
あ、あとは不審者が入って来られないように対策もし直す必要も.....。
なんて考えていると、ふとディーヴァンが何も話していないことに気付きましたわ。
まぁ、元々喋る方ではないと思っていますがそれにしても静かすぎますわよね。
そう思った私は、チラッとディーヴァンの様子を窺うと、頬を少し赤く染めながら下を向いていますわね。
多分、ディーヴァンの今の心境は
「うわぁぁぁぁぁぁぁ..........物凄く可愛い、俺の姪」
じゃないでしょうか?
とにかく、思いっきり動揺しているのはわかりますわよね。
思わずニヤニヤしながらディーヴァンを見ていると、シャリューアも私がディーヴァンを見ているのに気付いたんでしょう。
チラッと様子を窺うだけでしたが、ディーヴァンの顔を見て、頬を緩めていましたわ。
やっぱり自分の兄に、自分の娘を可愛がってもらえるのは嬉しいことですわよね。
なんだか私の方も微笑ましくなりましたし、お兄様に子供が出来るのはまだまだなので、羨ましくも感じますわね。
そんなことを思いながら、私たちの様子に可愛らしく首を傾げながら様子を眺めていたコシューミアに
「コシューミア、おいで」
と声をかけると
「ぴぃ!」
と満面の笑みで広げていた私の腕の中に飛び込んできてくれましたわ。
もう、これには
「可愛いですわねぇ.........なんでも買ってあげたくなりますわ」
可愛い以外の言葉が出てこないですわよね。
本当に可愛いですわ。
急に妹が出来た気分です。
そう思いながら腕に飛び込んできたコシューミアをひょいっと持ち上げて、ニッコリと微笑みましたわ。
15
お気に入りに追加
3,332
あなたにおすすめの小説
強い祝福が原因だった
棗
恋愛
大魔法使いと呼ばれる父と前公爵夫人である母の不貞により生まれた令嬢エイレーネー。
父を憎む義父や義父に同調する使用人達から冷遇されながらも、エイレーネーにしか姿が見えないうさぎのイヴのお陰で孤独にはならずに済んでいた。
大魔法使いを王国に留めておきたい王家の思惑により、王弟を父に持つソレイユ公爵家の公子ラウルと婚約関係にある。しかし、彼が愛情に満ち、優しく笑い合うのは義父の娘ガブリエルで。
愛される未来がないのなら、全てを捨てて実父の許へ行くと決意した。
※「殿下が好きなのは私だった」と同じ世界観となりますが此方の話を読まなくても大丈夫です。
※なろうさんにも公開しています。
我慢してきた令嬢は、はっちゃける事にしたようです。
和威
恋愛
侯爵令嬢ミリア(15)はギルベルト伯爵(24)と結婚しました。ただ、この伯爵……別館に愛人囲ってて私に構ってる暇は無いそうです。本館で好きに過ごして良いらしいので、はっちゃけようかな?って感じの話です。1話1500~2000字程です。お気に入り登録5000人突破です!有り難うございまーす!2度見しました(笑)
婚約破棄って、貴方誰ですか?
やノゆ
恋愛
ーーーその優秀さを認められ、隣国への特別留学生として名門魔法学校に出向く事になった、パール・カクルックは、学園で行われた歓迎パーティーで突然婚約破棄を言い渡される。
何故かドヤ顔のその男のとなりには、同じく勝ち誇ったような顔の少女がいて、パールは思わず口にした。
「いや、婚約破棄って、貴方誰ですか?」
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
結城芙由奈
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
魔力無しの聖女に何の御用ですか?〜義妹達に国を追い出されて婚約者にも見捨てられる戻ってこい?自由気ままな生活が気に入ったので断固拒否します〜
まつおいおり
恋愛
毎日毎日、国のトラブル解決に追われるミレイ・ノーザン、水の魔法を失敗して道を浸水させてしまったのを何とかして欲しいとか、火の魔道具が暴走して火事を消火してほしいとか、このガルシア国はほぼ全ての事柄に魔法や魔道具を使っている、そっちの方が効率的だからだ、しかしだからこそそういった魔力の揉め事が後を絶たない………彼女は八光聖女の一人、退魔の剣の振るい手、この剣はあらゆる魔力を吸収し、霧散させる、………なので義妹達にあらゆる国の魔力トラブル処理を任せられていた、ある日、彼女は八光聖女をクビにされ、さらに婚約者も取られ、トドメに国外追放………あてもなく彷徨う、ひょんなことからハルバートという男に助けられ、何でも屋『ブレーメンズ』に所属、舞い込む依頼、忙しくもやり甲斐のある日々………一方、義妹達はガルシア国の魔力トラブルを処理が上手く出来ず、今更私を連れ戻そうとするが、はいそうですかと聞くわけがない。
婚約破棄された公爵令嬢は虐げられた国から出ていくことにしました~国から追い出されたのでよその国で竜騎士を目指します~
ヒンメル
ファンタジー
マグナス王国の公爵令嬢マチルダ・スチュアートは他国出身の母の容姿そっくりなためかこの国でうとまれ一人浮いた存在だった。
そんなマチルダが王家主催の夜会にて婚約者である王太子から婚約破棄を告げられ、国外退去を命じられる。
自分と同じ容姿を持つ者のいるであろう国に行けば、目立つこともなく、穏やかに暮らせるのではないかと思うのだった。
マチルダの母の祖国ドラガニアを目指す旅が今始まる――
※文章を書く練習をしています。誤字脱字や表現のおかしい所などがあったら優しく教えてやってください。
※第二章まで完結してます。現在、最終章について考え中です(第二章が考えていた話から離れてしまいました(^_^;))
書くスピードが亀より遅いので、お待たせしてすみませんm(__)m
※小説家になろう様にも投稿しています。
(完)貴女は私の全てを奪う妹のふりをする他人ですよね?
青空一夏
恋愛
公爵令嬢の私は婚約者の王太子殿下と優しい家族に、気の合う親友に囲まれ充実した生活を送っていた。それは完璧なバランスがとれた幸せな世界。
けれど、それは一人の女のせいで歪んだ世界になっていくのだった。なぜ私がこんな思いをしなければならないの?
中世ヨーロッパ風異世界。魔道具使用により現代文明のような便利さが普通仕様になっている異世界です。
妹と寝たんですか?エセ聖女ですよ?~妃の座を奪われかけた令嬢の反撃~
岡暁舟
恋愛
100年に一度の確率で、令嬢に宿るとされる、聖なる魂。これを授かった令嬢は聖女と認定され、無条件で時の皇帝と婚約することになる。そして、その魂を引き当てたのが、この私、エミリー・バレットである。
本来ならば、私が皇帝と婚約することになるのだが、どういうわけだか、偽物の聖女を名乗る不届き者がいるようだ。その名はジューン・バレット。私の妹である。
別にどうしても皇帝と婚約したかったわけではない。でも、妹に裏切られたと思うと、少し癪だった。そして、既に二人は一夜を過ごしてしまったそう!ジューンの笑顔と言ったら……ああ、憎たらしい!
そんなこんなで、いよいよ私に名誉挽回のチャンスが回ってきた。ここで私が聖女であることを証明すれば……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる