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49話

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コシューミアの体が白く光って30秒ほど待つと、少しずつですが姿が変わってきましたわね。

竜の頭が人間の頭に、元々生えていた小さな角もしっかりと頭についていますわ。

鱗は......流石に光でどうなっているのかわかりませんわね。

ただ、ディーヴァン同様に角は隠すことが出来ない、ということがわかりましたわ。

なんて思いながら待っていると

「ぴぃ!」

という声が聞こえてきましたわ。

その声で改めてコシューミアの姿を確認すると、白い光は消え去っていて、そこにいたのは竜の姿コシューミアではなく、肩までの真っ白なフワフワの髪の毛に薄い赤色をした大きな目。

可愛らしい丸い頬は少し赤みがかっていてに小さなピンク色の唇.......。

まぁ、一言で言うと4歳くらいの小さな子供の姿がありましたの。

しかも、見たことがないくらい可愛らしい見た目をしていますのよ。

これには、私もシャリューアも

「か.....可愛いですわ!」

[ほ、本当ですね]

と物凄く大きな声を出してしまいましたわ。

だって、それくらい可愛らしい見た目をしているんですもの。

こんなに可愛い子を連れて国に戻ったら......大丈夫でしょうか?

誘拐されてしまう可能性がありますわ。

国に戻ったら、お父様に話をして護衛を付けてもらう必要がありますわね。

私が守ってあげられるように今以上に強くなる必要もあります。

あ、あとは不審者が入って来られないように対策もし直す必要も.....。

なんて考えていると、ふとディーヴァンが何も話していないことに気付きましたわ。

まぁ、元々喋る方ではないと思っていますがそれにしても静かすぎますわよね。

そう思った私は、チラッとディーヴァンの様子を窺うと、頬を少し赤く染めながら下を向いていますわね。

多分、ディーヴァンの今の心境は

「うわぁぁぁぁぁぁぁ..........物凄く可愛い、俺の姪」

じゃないでしょうか?

とにかく、思いっきり動揺しているのはわかりますわよね。

思わずニヤニヤしながらディーヴァンを見ていると、シャリューアも私がディーヴァンを見ているのに気付いたんでしょう。

チラッと様子を窺うだけでしたが、ディーヴァンの顔を見て、頬を緩めていましたわ。

やっぱり自分の兄に、自分の娘を可愛がってもらえるのは嬉しいことですわよね。

なんだか私の方も微笑ましくなりましたし、お兄様に子供が出来るのはまだまだなので、羨ましくも感じますわね。

そんなことを思いながら、私たちの様子に可愛らしく首を傾げながら様子を眺めていたコシューミアに

「コシューミア、おいで」

と声をかけると

「ぴぃ!」

と満面の笑みで広げていた私の腕の中に飛び込んできてくれましたわ。

もう、これには

「可愛いですわねぇ.........なんでも買ってあげたくなりますわ」

可愛い以外の言葉が出てこないですわよね。

本当に可愛いですわ。

急に妹が出来た気分です。

そう思いながら腕に飛び込んできたコシューミアをひょいっと持ち上げて、ニッコリと微笑みましたわ。


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