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330話
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カイン様とエリザベート様に叔父様のことを相談して、2週間が経ちましたわ。
あと約1ヶ月で卒業と考えると、なんだか感慨深いものがありますわよね。
まぁ、そうは言いつつも学園でこれといった思い出があるわけでもありませんけど。
そんなことを思いながら、学園もお休みなので溜まった仕事を片付けていますわ。
うーん.....こうやって学園が休みの日に仕事を片付けるのもあと僅かですのよね。
最初の頃は覚えることもやることも多くて大変でしたが、今では1週間分の仕事を2日でこなせるくらいになってしまいましたわ。
仕事だけをするようになってしまったら時間を持て余してしまうんじゃないでしょうか?
そんなことを思いながらひと段落したので、椅子に座ったまま大きく伸びをしていると、コンコンという控えめなノックの後に
「レオンハルト様から手紙が届いていますよ」
と言ってユーリが執務室の中に入ってきましたわ。
レオンハルト様とは会うことはありませんが近況報告のやり取りで週に3回ほど手紙のやり取りをしていますのよね。
普通ならそんなに沢山手紙のやり取りをすると話題がなくなるものですが、今でも話が尽きることがなくて私の楽しみでもありますわ。
「ありがとう」
と言ってユーリから手紙を受け取った私は早速レオンハルト様からの手紙を読みましたが、今回の手紙はどうやら嬉しい報告ばかりで思わず頬が緩んでしまいましたわ。
するとユーリはそんな私を見て
「なんて書いてたんですか?」
と聞いてきたので
「どうやらユーティン様の件があってから、レオンハルト様に言い寄ってくる令嬢は一気に減ったみたいですわね」
嘘をつくことなく、素直に書いてあることをそのまま伝えると
「それは良かったですね!」
とユーリは自分の事のように喜んでくれましたわ。
そんなユーリの言葉に頷いた後に
「卒業式が終わり次第、そのままこちらに向かう、と書いているわ」
そう言って手紙をそっと封筒の中にしまいました。
卒業式の後にそのまま来る、ですか......。
隣国の卒業式は1週間くらい早く行われる、と手紙に書いてあったので、私が卒業する前にはお屋敷に到着しそうですわね。
メイド長達にも伝えておかないと、ですわ。
そう思いながら、レオンハルト様の手紙を引き出しの中にしまうと、何やら視線を感じた私はユーリの方に視線を向けましたわ。
すると、なぜかユーリは生暖かい目で私のことを見ていて、思わず
「な、なんですの?その顔は」
と言ってしまいましたわよ。
だって、なんと言いますか......表現しずらい顔をしていたんですもの。
こんな顔のユーリは初めて見るので、こう言ってしまうのはユーリに悪いですが気味が悪いですわ。
そんな私の気持ちを察したのか、
「いえ、別になんでもありませんよ」
とユーリは飄々とした態度でそう言いましたが、何もない訳がないので
「な、なんだか怖いですわね」
苦笑しながらそう言うと
「それより、ここ最近姿を見せないということはあの人も諦めてくれたということでしょうか?」
ユーリは話を逸らすかのようにそう言ってきましたわね。
まぁ、ユーリの言う通りここ最近あの人....叔父様の姿を見かけることがありませんし、お屋敷の方に押しかけてくる、なんてこともないので平和に過ごしていますが、やっぱり気にはなりますわ。
だって、叔父様の件に関しては何も解決していませんからね。
あと約1ヶ月で卒業と考えると、なんだか感慨深いものがありますわよね。
まぁ、そうは言いつつも学園でこれといった思い出があるわけでもありませんけど。
そんなことを思いながら、学園もお休みなので溜まった仕事を片付けていますわ。
うーん.....こうやって学園が休みの日に仕事を片付けるのもあと僅かですのよね。
最初の頃は覚えることもやることも多くて大変でしたが、今では1週間分の仕事を2日でこなせるくらいになってしまいましたわ。
仕事だけをするようになってしまったら時間を持て余してしまうんじゃないでしょうか?
そんなことを思いながらひと段落したので、椅子に座ったまま大きく伸びをしていると、コンコンという控えめなノックの後に
「レオンハルト様から手紙が届いていますよ」
と言ってユーリが執務室の中に入ってきましたわ。
レオンハルト様とは会うことはありませんが近況報告のやり取りで週に3回ほど手紙のやり取りをしていますのよね。
普通ならそんなに沢山手紙のやり取りをすると話題がなくなるものですが、今でも話が尽きることがなくて私の楽しみでもありますわ。
「ありがとう」
と言ってユーリから手紙を受け取った私は早速レオンハルト様からの手紙を読みましたが、今回の手紙はどうやら嬉しい報告ばかりで思わず頬が緩んでしまいましたわ。
するとユーリはそんな私を見て
「なんて書いてたんですか?」
と聞いてきたので
「どうやらユーティン様の件があってから、レオンハルト様に言い寄ってくる令嬢は一気に減ったみたいですわね」
嘘をつくことなく、素直に書いてあることをそのまま伝えると
「それは良かったですね!」
とユーリは自分の事のように喜んでくれましたわ。
そんなユーリの言葉に頷いた後に
「卒業式が終わり次第、そのままこちらに向かう、と書いているわ」
そう言って手紙をそっと封筒の中にしまいました。
卒業式の後にそのまま来る、ですか......。
隣国の卒業式は1週間くらい早く行われる、と手紙に書いてあったので、私が卒業する前にはお屋敷に到着しそうですわね。
メイド長達にも伝えておかないと、ですわ。
そう思いながら、レオンハルト様の手紙を引き出しの中にしまうと、何やら視線を感じた私はユーリの方に視線を向けましたわ。
すると、なぜかユーリは生暖かい目で私のことを見ていて、思わず
「な、なんですの?その顔は」
と言ってしまいましたわよ。
だって、なんと言いますか......表現しずらい顔をしていたんですもの。
こんな顔のユーリは初めて見るので、こう言ってしまうのはユーリに悪いですが気味が悪いですわ。
そんな私の気持ちを察したのか、
「いえ、別になんでもありませんよ」
とユーリは飄々とした態度でそう言いましたが、何もない訳がないので
「な、なんだか怖いですわね」
苦笑しながらそう言うと
「それより、ここ最近姿を見せないということはあの人も諦めてくれたということでしょうか?」
ユーリは話を逸らすかのようにそう言ってきましたわね。
まぁ、ユーリの言う通りここ最近あの人....叔父様の姿を見かけることがありませんし、お屋敷の方に押しかけてくる、なんてこともないので平和に過ごしていますが、やっぱり気にはなりますわ。
だって、叔父様の件に関しては何も解決していませんからね。
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