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286話
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意外にもしっかりと反省しているっぽい叔父様に拍子抜けした私は、心の中で大きくため息をついた後に頭を下げている叔父様に
「ところで、手紙で離婚したと書いてありましたが、一体どうしましたの?仲が良いとは言えませんでしたが、叔父様があの領地から居なくなってしまうと、子爵家は大変なんじゃないですか?」
さっきまでの態度に謝罪をするつもりはありませんが、少し態度を和らげてそう質問してみましたわ。
まぁ、手紙を読んでみて気になっていたことではありますからね。
詳しく聞きたい、とは思っていましたのよ。
すると叔父様は、私の質問を待ってました、と言わんばかりにバッと勢いよく顔を上げて
「俺も限界だったんだ」
情けない顔でそう言いましたわ。
これには
「限界......ですか?」
と聞き返すように言いましたが、限界、って......それを言うなら私の方は限界を超えていましたわよ?
だからこそ、隣国に逃亡なんて領主としてありえないことをしたんですもの。
なんて思いながら、叔父様の言葉を待つと
「ユーミアの父親にはとてもよくしてもらっていたからこそ、今までその恩を返すためにも子爵家の領地を良くしていくために頑張ってきた。だがあいつは俺の頑張りを全て無駄にするようなことばかり.......挙句の果てに娘であるアーリアもユーミアそっくりに育ってしまった」
悔しそうに、まるで自分が被害者だと言わんばかりの顔でそう言ってくる叔父様は、今までの自分の行動を忘れてしまっているように見えますわ。
反省していると思いましたが、やっぱりそうではなかったのかもしれませんわね。
だって、今の言い方だとまるで自分は悪くないけど、あの2人が好き勝手をするようになってしまった、と言っているようなものですもの。
しかも、アーリア様の方に関しては自分の娘なんですから、都合が悪くなって縁を切るというのもおかしい話だと思いますわ。
なので、悔しそうに下唇を噛んでいる叔父様に
「こう言うと叔父様はどう思うかわかりませんが、自分の娘がどう育つか、に関しては親である叔父様たちがしっかりと教育しなかったのが悪いのでは?」
こう言うのはどうかとも思いましたが、私が思ったことをしっかりと伝えましたわ。
すると、私の言葉に対して
「あ、あぁ......その通りだが.......」
とまだ何か言って来ようとするので、少し苛立った私は
「正直、私から言わせてもらうと叔父様は反省しているように見せているだけで、自分の保身ばかり考えているようにしか思えませんわ」
そう言うと、まさか私にここまでハッキリと言われると思っていなかったんでしょうね。
叔父様は特に何かを言い返してくることもなく、目を大きく見開いて固まってしまいましたわ。
はぁ.......何が恩を返すために頑張ってきた、ですか。
その割には子爵家の人口は代替わりする前と比べたら随分と減っていますし、領民のほとんどがボロボロの服を着て痩せてしまっているではありませんか。
あの領地内で太っている人といったら、周りの人から搾取している悪人か、あの人のお気に入りか、というのが現状ですわ。
それを叔父様はわかっていないんでしょうね。
「ところで、手紙で離婚したと書いてありましたが、一体どうしましたの?仲が良いとは言えませんでしたが、叔父様があの領地から居なくなってしまうと、子爵家は大変なんじゃないですか?」
さっきまでの態度に謝罪をするつもりはありませんが、少し態度を和らげてそう質問してみましたわ。
まぁ、手紙を読んでみて気になっていたことではありますからね。
詳しく聞きたい、とは思っていましたのよ。
すると叔父様は、私の質問を待ってました、と言わんばかりにバッと勢いよく顔を上げて
「俺も限界だったんだ」
情けない顔でそう言いましたわ。
これには
「限界......ですか?」
と聞き返すように言いましたが、限界、って......それを言うなら私の方は限界を超えていましたわよ?
だからこそ、隣国に逃亡なんて領主としてありえないことをしたんですもの。
なんて思いながら、叔父様の言葉を待つと
「ユーミアの父親にはとてもよくしてもらっていたからこそ、今までその恩を返すためにも子爵家の領地を良くしていくために頑張ってきた。だがあいつは俺の頑張りを全て無駄にするようなことばかり.......挙句の果てに娘であるアーリアもユーミアそっくりに育ってしまった」
悔しそうに、まるで自分が被害者だと言わんばかりの顔でそう言ってくる叔父様は、今までの自分の行動を忘れてしまっているように見えますわ。
反省していると思いましたが、やっぱりそうではなかったのかもしれませんわね。
だって、今の言い方だとまるで自分は悪くないけど、あの2人が好き勝手をするようになってしまった、と言っているようなものですもの。
しかも、アーリア様の方に関しては自分の娘なんですから、都合が悪くなって縁を切るというのもおかしい話だと思いますわ。
なので、悔しそうに下唇を噛んでいる叔父様に
「こう言うと叔父様はどう思うかわかりませんが、自分の娘がどう育つか、に関しては親である叔父様たちがしっかりと教育しなかったのが悪いのでは?」
こう言うのはどうかとも思いましたが、私が思ったことをしっかりと伝えましたわ。
すると、私の言葉に対して
「あ、あぁ......その通りだが.......」
とまだ何か言って来ようとするので、少し苛立った私は
「正直、私から言わせてもらうと叔父様は反省しているように見せているだけで、自分の保身ばかり考えているようにしか思えませんわ」
そう言うと、まさか私にここまでハッキリと言われると思っていなかったんでしょうね。
叔父様は特に何かを言い返してくることもなく、目を大きく見開いて固まってしまいましたわ。
はぁ.......何が恩を返すために頑張ってきた、ですか。
その割には子爵家の人口は代替わりする前と比べたら随分と減っていますし、領民のほとんどがボロボロの服を着て痩せてしまっているではありませんか。
あの領地内で太っている人といったら、周りの人から搾取している悪人か、あの人のお気に入りか、というのが現状ですわ。
それを叔父様はわかっていないんでしょうね。
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