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116話 デールside
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セリスティアの情報を集め始めて結構な時間が経った。
それなのに......全く情報が集まらないのはどういうことなんだ?
教室の机の上に、セリスティアのことを聞いたらどんな些細なことでもメモをしておいた紙を並べて眺めていた。
やっとのことで2枚ほどの情報はあるが、どれもこれも、皆の憶測での話で確信を持てるものはない。
それどころか、最近はあの気持ちが悪いセリスティアの姉の話題まで耳に入ってくるから不愉快でしかないし、あいつのせいで婚約破棄を決めたのに何事もなく暮らしている、と考えたらイライラしてくる。
はぁ........だが父上にそれを話しても納得してくれるわけがないしな。
そもそも、姉ではなく義姉だ、とセリスティアも俺に説明しておけばこんな面倒なことをしなくてもいいのに。
そう思いながら、大きなため息をつくと、そのせいで机の上に置いていた紙が一枚床にヒラヒラと落ちていってしまったではないか。
焦って紙を拾おうと思ったが、俺が手を伸ばすよりも先に
「なんだ?この紙」
と呟きながら紙を拾われてしまった。
くっそ....あの紙の内容を見られたら、俺がセリスティアとストーカーしていると勘違いされてしまうのではないか?
い、いや.......だが、拾った紙だ。
近くに持ち主がいるのに勝手に読むわけがない。
そもそも、何かを言われたら父上に言われたから再び婚約しようとしている、と伝えればいいだけだ。
そうだ。それでどうにかなる。
そう思った俺は、紙を拾った子息に
「すまない。それは俺の........」
と手を伸ばした時だった。
「え!?自分から婚約破棄しておいて、まだセリスティア様にしがみついているのか!?」
という子息の声が教室の中に響き渡ったではないか。
この声のせいで、今まで俺のことを気にすることなく読書をしていた人や、話をしていた人.......とにかく教室の中にいる人が全員
「どうしましたの?」
「一体何事!?」
と俺たちの方を向いてしまった。
ま、まずいまずいまずい.......。
流石にこの状況は何を言っても信じてもらえない、最悪な流れになっているんじゃないか?
だって、こうなったら完全に俺がヤバい人じゃないか!
そう思った俺は、紙の内容を皆にバラされる前に
「そ、その紙はだな.........]
と説明をしようとした。
だが、そんな俺よりも先に
「見ろよ、この紙!全部セリスティア様のことについて書かれているぞ!」
紙を持った子息は廊下にまで聞こえるんじゃないか?思うほどの大声でそう叫んだではないか。
しかも、紙は俺の手元に戻ってくることはなく次々と教室にいる子息、そして令嬢たちに渡っていき
「本当ですわ!」
「気持ちが悪いですわね......」
「ここまでされると流石に......ねぇ?」
見た瞬間、俺に対して軽蔑の視線を向けていった。
い、いやいや.......そもそも、これは勝手に俺の書いている紙を呼んだ方が悪いんじゃないのか?
なぜ俺がここまで皆から責められないといけない?
おかしい.....絶対におかしい!
それなのに......全く情報が集まらないのはどういうことなんだ?
教室の机の上に、セリスティアのことを聞いたらどんな些細なことでもメモをしておいた紙を並べて眺めていた。
やっとのことで2枚ほどの情報はあるが、どれもこれも、皆の憶測での話で確信を持てるものはない。
それどころか、最近はあの気持ちが悪いセリスティアの姉の話題まで耳に入ってくるから不愉快でしかないし、あいつのせいで婚約破棄を決めたのに何事もなく暮らしている、と考えたらイライラしてくる。
はぁ........だが父上にそれを話しても納得してくれるわけがないしな。
そもそも、姉ではなく義姉だ、とセリスティアも俺に説明しておけばこんな面倒なことをしなくてもいいのに。
そう思いながら、大きなため息をつくと、そのせいで机の上に置いていた紙が一枚床にヒラヒラと落ちていってしまったではないか。
焦って紙を拾おうと思ったが、俺が手を伸ばすよりも先に
「なんだ?この紙」
と呟きながら紙を拾われてしまった。
くっそ....あの紙の内容を見られたら、俺がセリスティアとストーカーしていると勘違いされてしまうのではないか?
い、いや.......だが、拾った紙だ。
近くに持ち主がいるのに勝手に読むわけがない。
そもそも、何かを言われたら父上に言われたから再び婚約しようとしている、と伝えればいいだけだ。
そうだ。それでどうにかなる。
そう思った俺は、紙を拾った子息に
「すまない。それは俺の........」
と手を伸ばした時だった。
「え!?自分から婚約破棄しておいて、まだセリスティア様にしがみついているのか!?」
という子息の声が教室の中に響き渡ったではないか。
この声のせいで、今まで俺のことを気にすることなく読書をしていた人や、話をしていた人.......とにかく教室の中にいる人が全員
「どうしましたの?」
「一体何事!?」
と俺たちの方を向いてしまった。
ま、まずいまずいまずい.......。
流石にこの状況は何を言っても信じてもらえない、最悪な流れになっているんじゃないか?
だって、こうなったら完全に俺がヤバい人じゃないか!
そう思った俺は、紙の内容を皆にバラされる前に
「そ、その紙はだな.........]
と説明をしようとした。
だが、そんな俺よりも先に
「見ろよ、この紙!全部セリスティア様のことについて書かれているぞ!」
紙を持った子息は廊下にまで聞こえるんじゃないか?思うほどの大声でそう叫んだではないか。
しかも、紙は俺の手元に戻ってくることはなく次々と教室にいる子息、そして令嬢たちに渡っていき
「本当ですわ!」
「気持ちが悪いですわね......」
「ここまでされると流石に......ねぇ?」
見た瞬間、俺に対して軽蔑の視線を向けていった。
い、いやいや.......そもそも、これは勝手に俺の書いている紙を呼んだ方が悪いんじゃないのか?
なぜ俺がここまで皆から責められないといけない?
おかしい.....絶対におかしい!
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