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24話

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私の話を聞いた伯父様は

「確かに、それもそうだな........」

と頷いていますわ。

まぁ、隣国の伯父様があの人たちに制裁を加える、というのも無理がありますわよね。

やっぱり、私の気持ちが落ち着いたら侯爵家に戻る、というのが一番良いのかしら.........。

でも、そんなことになったらユーリ達はまた苦しい思いをしてしまいますし、私がどうにかするしか......。

そう思ったときでしたわ。

急に伯父様が立ち上がったかと思ったら、引き出しの中から1つの封筒を手に持って、椅子に戻ってきましたの。

あれは.....一体誰からの手紙なんでしょう?

そう思って、封筒に書いてある家紋に目を凝らしていると、思いもよらないところからの手紙で、言葉を失ってしまいましたわ。

だって、伯父様の手には、見覚えのある王族の家紋が書かれていましたわ。

なんで伯父様に手紙が........?

そう思っていると

「実はな、セリスティアが到着する前に、隣国の陛下から手紙が届いていたんだよ。セリスティアがそっちに行くと思うからよろしく頼む、と」

と言って、スッと手紙を私の前に差し出しましたわ。

読んでみなさい、と伯父様に言われたので読んでみると、そこには私が今までどのように過ごしていたのか、ということが書かれていますわ。

学園に行きながら領主の仕事もこなしているのに、お茶会やパーティーにも参加してしっかりと貴族としての役割をこなしている、と。

まさか陛下がそこまで知っているとは思いませんでしたわ。

だって、領地のことを報告していたのは子爵でしたし、私のことなんて親を亡くした可哀そうな子、としか思っていないとばかり.....。

陛下の優しさに、思わず涙が出そうになりましたがグッと堪えて、手紙を読んでいると伯父様が

「手紙には今聞いていなかったこともしっかりと書かれていたよ。ただ、あまりにも酷くて流石に信じられなかったから、疑い半分で手紙を読んだんだが、セリスティアが来たことによってこの手紙の内容が全て本当だったとわかった」

と言ってきましたわ。

た、確かに、この手紙だけだといくら陛下からだ、と言っても信用できませんわよね。

自分でやっていたことですが、こうやってみるとよく倒れなかったな、と感心するほどに多忙な日々を送っていましたもの。

それに、嫌がらせの内容も私が話をしていたことよりも細かく書かれているので、いかに酷い扱いをされていたのか、よくわかるようになっていますし。

流石、陛下ですわね。

なんて思っているうちに、いつの間にか涙は引っ込んでしまいましたわ。

まぁ、ここで泣いてしまったら気まずい空気が流れるので、いいんですけどね。

なんて思っていると、私が手紙を読み終えたタイミングで

「とりあえず、陛下は侯爵家と子爵家の領地を両方管理するように、と命令したそうだ。だからセリスティアはここでゆっくりと休んで半年くらいしたら戻ればいいんじゃないか?」

伯父様はそう言うと、ニヤッと少し意地の悪い笑みを浮かべましたわ。

2つの領地を管理、ですか。

あの人、1つだけでも手一杯、というのは陛下もわかっているはずなのに意地が悪いですわね。

そう思ったものの、今までされてきたことを考えると、それくらい、と思う私も意地が悪いですわ。






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