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283話

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さて、5人で話し合うこと........どれくらいの時間が経ったでしょうか?

普段なら既にベットに入っているような時間から随分と遅れての解散になりましたわ。

というのも、フェルマー様に関しての処罰と対応はすぐに終わったんですがシルム様やギール様、フォルン様と夫人に関してどうするべきなのか、についてが決まらなかったんですのよね。

シルム様に関してはフェルマー様の命令で過去の犯罪にも関与していたことがわかっていますが、ギール様は今回が初犯。

それに加えて、フェルマー様がギール様のことを脅して無理やり行動させていた、ということを考えると一般的な処罰と一緒なのはどうなのか、と悩んでしまうところですわよね。

しかもこの2人の処罰だけでも頭が痛くなるくらい悩んでいるのに、フォルン様と夫人に関してはどう処罰を与えるべきなのか、もう決められませんわよ。

確かにフェルマー様の行動を黙認していたことについては罪になりますが、この2人の被害者ですしね。

まぁ.....そのような感じで、フェルマー様とシルム様のみが処罰を与えるという意見と、全員が何かしらの処罰を与える、という意見に分かれてしまいましたのよ。

多数決でも良いと思いましたが、皆が納得する答えをj出そう、ということで明日、フェルマー様の話を聞いてまた話し合いをすることになっていますわ。

そう簡単には決まらないでしょうけど、最後のひと踏ん張り、と思って頑張るしかありませんわよね。

そんなことを思いながら、部屋に戻った私は

「はぁ.......流石に長かったですわねぇ.....」

と呟きながらベットの上に思いっきりダイブをしましたわ。

あ、一応独り言ではありませんわよ。

なぜなら

「俺も思っていた以上に父上が白熱したからな......。まさかこんな時間になるとは思ってもいなかった」

そう言いながら苦笑しているアルフレッド様が一緒にいますもの。

というのも、後からしっかりと別々の部屋に戻るんですが、2人だけで少しだけ話をしましょう、ということで私の部屋に来てもらったんですわ。

ただ、特に話すこともない......というのが本音なんですけど。

なんて思いながら、ベットの近くにある椅子に腰をかけたアルフレッド様に

「まぁ、とりあえず明日の尋問には前皇帝が行う、とのことなので、今日よりは話が進むことを願うしかありませんわね」

そう言うと

「あぁ、その通りだな......。ただ、すでに引退した父上のことを見下しているのであれば話は進まない可能性があるが......」

フェルマー様と話をして見て色々と思うことがあったのか、なんだか複雑そうな顔をして呟きましたわね。

確かに、本心を知らなかったときは

「あのフェルマー様が、そんなわけがありませんわ」

と自信満々に言えましたが今ではアルフレッド様の言葉に頷くしか出来ませんわね。

それほどまでに、フェルマー様の印象は変わってしまった、ということですわね。







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