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188話

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手紙を読み終えた私は、アルフレッド様に

「それで?どうしますの?」

と聞いてみることにしましたわ。

なんだか面白そうな展開になっていますし、もし、伯爵の手紙の内容が本当だったら重罪人ですわ。

あ、そうは言っても子供は何も罪がないので、そのままペントミン伯爵が引き取る、という形になりますけどね。

とにかく、会って話をするか、それとも会わずに子供だけを一旦預かって確認するか。

どちらにしても、子供を見てみないと話は進みませんわね。

なんて思っていると、アルフレッド様は珍しく顎に手なんて当てながら考えていますわ。

うーん........急にそんな考え方をするなんてどうしたんでしょう?

私からしてみると違和感しかありませんわ。

今更、私に対して威厳を見せよう、という考えなんでしょうか?

いや....アルフレッド様がそんなことを考えるとは思えませんわね。

そんなくだらないことを考えながら、アルフレッド様の答えを待ちましたわ。

さて、アルフレッド様の答えですが、結果は

「とりあえず、会ってみるしかない、と思っている」

とのことでしたわ。

まぁ、妥当な答えですわね。

結局、子供には会ってみないといけないですし、それなのに母親であるライア様だけ置いてけぼりなんて状況はおかしいですもの。

私もアルフレッド様の考えは賛成ですわ。

ただ

「だったらいつにしましょう?今日のように突撃されるのは勘弁して欲しいので、しっかりと日付を決めておくべきですわ」

もし今日がとてつもなく忙しい日だったらサーラ様達の対応も出来なかった、ということを考えると、ライア様とペントミン伯爵が来る日だけはしっかりと決めて欲しい、と思いましたの。

だって、仕事があるのに中断して、となると、せっかく仕事の気分になっていたのが壊されてしまいますもの。

これには流石のアルフレッド様も

「あぁ、そうだな........」

と頷いてくれましたわ。

ただ、何やら様子がおかしいですわね。

私の様子を窺っている、と言いますか......何か企んでいることでもあるんですかね?

アルフレッド様の様子に、思わず首を傾げている私に気付いたのか、アルフレッド様は意を決したように

「その.......シャルロットも一緒に会うんだよな?」

と聞いてきましたわ。

えーっと......それは私は話し合いに参加するな、という意味なんでしょうか?

別に1人でも大丈夫だ、というのであれば、面倒ですし行きたくない、というのが本音ですが。

「嫌でしたらアルフレッド様だけで会ってもいいですわよ?私はどちらでも良いですし」

私がそう言うと、アルフレッド様は慌てたように首を横に振って

「いや、一緒に居てくれた方が助かるとは思うんだが、手紙を見る限りシャルロットに対して何かやらかさないか、と心配になってきてな」

というと、シュンとした顔をしてしまいましたわ。

あら、そんなことを心配していましたのね。

私としてはそんな心配はしていなかったですわ。

だって、子供がいるのに私に何か仕掛けてくるんだったら母親失格ですし。

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