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115話
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そして次の日、特にこれといった問題もなくお母様たちが帰っていきましたわ。
お酒を飲んでいたアルフレッド様以外は昨日の記憶が無くなってしまうくらい飲んでいたらしく、アルフレッド様にどんな話をしていたか、と聞いていましたわね。
一方、ハーレミアは
「お姉様と離れたくないですわ!」
と言って、王宮を出てから30分ほどは私にしがみついて離れなかったんですの。
もちろん、私も離れなくてもいいならそうしたいですわ。
やっぱりハーレミアと一緒だと話も弾みますしね。
ですが、ハーレミアには婚約者も待っていますし、まだ学生なのでなんとかクリストファーお兄様に抱え込まれるように馬車に乗りましたわ。
さて、お母様たちが帰ったということはジュリア様がメイドとして働き始める、ということですね。
そう思って片付けが終わってすぐに、ジュリア様の部屋に行きました。
コンコン、と扉をノックすると、すぐに扉が開いてメイド服姿のジュリア様が現れましたわ。
私の姿を確認するなり
「皇妃様、今日からよろしくお願いしますわ」
とカーテシーを取ってきました。
メイドはカーテシーではなくお辞儀になるので、見納めですわね。
この国の中でも上位に立つ綺麗なカーティーだったのに残念ですわ。
そう思いながら
「えぇ、よろしくお願いしますわね」
と言って微笑むと、なんだか前よりも部屋がすっきりしているのに気付きましたわ。
いや、元々ジュリア様の部屋は物が少ないのでスッキリしていましたの。
ですが、なんだか前以上に物が減りました?
もしかして自分の物は一切なくなったのでは?というほどです。
あまりの物の少なさに、思わず笑顔のまま固まっていると、
「実家から持ってきた物は全て廃棄しました。私はもう、侯爵家の者ではありませんので」
とのことでしたわ。
なんだか私の想像以上にジュリア様は覚悟を決めてくれたみたいですわね。
嬉しいような.....ですが家を捨てさせてしまったような。
そんな複雑な心境ですわ。
いや、でもジュリア様がそうと決めたんですから私がとやかく言うことではありませんわよね。
と今の考えを頭から消して
「では部屋を案内しますわね。ジュリア様の部屋の準備は終わっていますわ」
そう言って微笑むと、なんだかジュリア様が不満げに私を見ていますわね。
どうしたんでしょう?
そう思いながらもジュリア様の部屋から出ようと背中を向けると
「あの.......」
と後ろから声をかけられましたわ。
やっぱり何か言いたいことがありましたのね。
そう思って
「どうしましたの?」
と尋ねると、
「私はもうメイドになったんですから様なんて付けないでください」
と言ってきましたわ。
その顔はなんだか物凄く真剣で、本気でメイドとして頑張っていくんだ、という意思が見えました。
......といいますか、ジュリア様....いや、ジュリアの呼び方に関しては本当に無意識でしたのよ。
そんなに真面目にやめて欲しいといわれるなんて思っていませんでしたわ。
ジュリアに
「そうですわね。つい癖でつけていましたわ」
と言って苦笑すると、そうですよね、と納得してくれましたわ。
呼び方も気を付けないと、ですわね。
メイド達にも言っておきましょう。
そう思いながら
「では行きましょうか」
とジュリアの部屋を後にしました。
お酒を飲んでいたアルフレッド様以外は昨日の記憶が無くなってしまうくらい飲んでいたらしく、アルフレッド様にどんな話をしていたか、と聞いていましたわね。
一方、ハーレミアは
「お姉様と離れたくないですわ!」
と言って、王宮を出てから30分ほどは私にしがみついて離れなかったんですの。
もちろん、私も離れなくてもいいならそうしたいですわ。
やっぱりハーレミアと一緒だと話も弾みますしね。
ですが、ハーレミアには婚約者も待っていますし、まだ学生なのでなんとかクリストファーお兄様に抱え込まれるように馬車に乗りましたわ。
さて、お母様たちが帰ったということはジュリア様がメイドとして働き始める、ということですね。
そう思って片付けが終わってすぐに、ジュリア様の部屋に行きました。
コンコン、と扉をノックすると、すぐに扉が開いてメイド服姿のジュリア様が現れましたわ。
私の姿を確認するなり
「皇妃様、今日からよろしくお願いしますわ」
とカーテシーを取ってきました。
メイドはカーテシーではなくお辞儀になるので、見納めですわね。
この国の中でも上位に立つ綺麗なカーティーだったのに残念ですわ。
そう思いながら
「えぇ、よろしくお願いしますわね」
と言って微笑むと、なんだか前よりも部屋がすっきりしているのに気付きましたわ。
いや、元々ジュリア様の部屋は物が少ないのでスッキリしていましたの。
ですが、なんだか前以上に物が減りました?
もしかして自分の物は一切なくなったのでは?というほどです。
あまりの物の少なさに、思わず笑顔のまま固まっていると、
「実家から持ってきた物は全て廃棄しました。私はもう、侯爵家の者ではありませんので」
とのことでしたわ。
なんだか私の想像以上にジュリア様は覚悟を決めてくれたみたいですわね。
嬉しいような.....ですが家を捨てさせてしまったような。
そんな複雑な心境ですわ。
いや、でもジュリア様がそうと決めたんですから私がとやかく言うことではありませんわよね。
と今の考えを頭から消して
「では部屋を案内しますわね。ジュリア様の部屋の準備は終わっていますわ」
そう言って微笑むと、なんだかジュリア様が不満げに私を見ていますわね。
どうしたんでしょう?
そう思いながらもジュリア様の部屋から出ようと背中を向けると
「あの.......」
と後ろから声をかけられましたわ。
やっぱり何か言いたいことがありましたのね。
そう思って
「どうしましたの?」
と尋ねると、
「私はもうメイドになったんですから様なんて付けないでください」
と言ってきましたわ。
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ジュリアに
「そうですわね。つい癖でつけていましたわ」
と言って苦笑すると、そうですよね、と納得してくれましたわ。
呼び方も気を付けないと、ですわね。
メイド達にも言っておきましょう。
そう思いながら
「では行きましょうか」
とジュリアの部屋を後にしました。
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