109 / 314
108話
しおりを挟む
リンとロンには、ここ最近、私が皇妃になったことに対する反対派の動きが活発になっている、との情報があったので調べてくるようにお願いしていましたの。
後はついでにディアナ様たちが普段、どこの店に入り浸っているのかについてもですわ。
反対派については結構時間がかかると思っていたんですが、思ったよりも早かったですわね。
さて、調査の結果は、というと
まず反対派の主なメンバーと言いますか、仕切っているのは、戴冠式の時に、何かやろうとしていましたが、私の脅しによって何も出来なかった家ですわね。
【マージュン公爵家】ですわ。
確か令嬢の方もアルフレッド様に何か言いたそうな感じがしていたので、あの様子ですと体の関係はありそうですわよね。
あの令嬢が側室候補に立候補してこなかったのを見ると、諦めたのか、それとも何か考えがあるのか.......。
それはわかりませんが、主導者がわかっているだけでも何かしらの対処が出来ますわね。
後は過激派、と言われるような人たちはジュリア様の御実家をはじめとする、令嬢が側室候補に入っているような家もありましたわ。
あわよくば自分の娘を皇妃に、とでも考えているんでしょうか?
自分の娘が皇妃になれるような人なのか考えてから行動して欲しいものですわね。
反対派の人達は、大きな動きはまだありませんが少しずつ勢力を大きくしている、とのことでしたわ。
今は半分の貴族たちが反対派、と名乗っているのだとか。
そんなに反対するのなら、前皇帝の時に声を上げればいい話ですのにね。
そうすれば考えを改めてくれたかもしれませんのに。
私が皇妃になっている以上、反逆罪で捕まってしまいますわよ。
反対派の貴族たちの考えの甘さに、ため息をつきそうになりながら調査の結果を聞き終わると
「お嬢のことは私が守る」
「絶対守る」
リンとロンが2人とも言うものですから、つい笑ってしまいましたわ。
命を狙われる可能性がある、というのは十分把握していますが、こう見えて私も自衛できるくらいには鍛えていますのよ?
そう思いながら、
「ありがとう、頼もしいわね」
と言って2人の頭をなでると、嬉しそうに目を細めていますわ。
なんだか動物と接しているような気持になって癒されますわね。
3日ぶりに会うとこんなにも可愛く見えるんでしょうか。
そう思っていると、
「お嬢様、他にも調査の報告があるんですよね?」
とカーラが苦笑して私たちのことを見ていましたわ。
なので2人に
「そうね、じゃあ、もう1つの方も聞かせてもらって良いかしら?」
とお願いすると、2人は一気に
「あの3人、凄く汚いところでお酒飲んでる」
「男の人いっぱい」
「毎日隣に男の人がいる」
「毎回男の人とベット」
「あれヤダ。気持ち悪い」
「うん。気持ち悪い」
と交互に話してくれましたわ。
まぁ、想定済みですがやっぱり性欲しかないおバカさんでしたのね。
これには耐えられずにため息が出てしまいましたわ。
これで自分の家に戻った時、子供が出来ました、なんて言って王宮に来たら大変なことになりましたからね。
誓約書を書かせておいて正解でしたわ。
まぁ、産まれてくる子供がアルフレッド様の子供ではないので、もしそうなっても容赦なく対応できますわね。
そう思いながらリンとロンの頭を撫でて、気持ちが悪いものを見せたことに対する謝罪をしましたわ。
後はついでにディアナ様たちが普段、どこの店に入り浸っているのかについてもですわ。
反対派については結構時間がかかると思っていたんですが、思ったよりも早かったですわね。
さて、調査の結果は、というと
まず反対派の主なメンバーと言いますか、仕切っているのは、戴冠式の時に、何かやろうとしていましたが、私の脅しによって何も出来なかった家ですわね。
【マージュン公爵家】ですわ。
確か令嬢の方もアルフレッド様に何か言いたそうな感じがしていたので、あの様子ですと体の関係はありそうですわよね。
あの令嬢が側室候補に立候補してこなかったのを見ると、諦めたのか、それとも何か考えがあるのか.......。
それはわかりませんが、主導者がわかっているだけでも何かしらの対処が出来ますわね。
後は過激派、と言われるような人たちはジュリア様の御実家をはじめとする、令嬢が側室候補に入っているような家もありましたわ。
あわよくば自分の娘を皇妃に、とでも考えているんでしょうか?
自分の娘が皇妃になれるような人なのか考えてから行動して欲しいものですわね。
反対派の人達は、大きな動きはまだありませんが少しずつ勢力を大きくしている、とのことでしたわ。
今は半分の貴族たちが反対派、と名乗っているのだとか。
そんなに反対するのなら、前皇帝の時に声を上げればいい話ですのにね。
そうすれば考えを改めてくれたかもしれませんのに。
私が皇妃になっている以上、反逆罪で捕まってしまいますわよ。
反対派の貴族たちの考えの甘さに、ため息をつきそうになりながら調査の結果を聞き終わると
「お嬢のことは私が守る」
「絶対守る」
リンとロンが2人とも言うものですから、つい笑ってしまいましたわ。
命を狙われる可能性がある、というのは十分把握していますが、こう見えて私も自衛できるくらいには鍛えていますのよ?
そう思いながら、
「ありがとう、頼もしいわね」
と言って2人の頭をなでると、嬉しそうに目を細めていますわ。
なんだか動物と接しているような気持になって癒されますわね。
3日ぶりに会うとこんなにも可愛く見えるんでしょうか。
そう思っていると、
「お嬢様、他にも調査の報告があるんですよね?」
とカーラが苦笑して私たちのことを見ていましたわ。
なので2人に
「そうね、じゃあ、もう1つの方も聞かせてもらって良いかしら?」
とお願いすると、2人は一気に
「あの3人、凄く汚いところでお酒飲んでる」
「男の人いっぱい」
「毎日隣に男の人がいる」
「毎回男の人とベット」
「あれヤダ。気持ち悪い」
「うん。気持ち悪い」
と交互に話してくれましたわ。
まぁ、想定済みですがやっぱり性欲しかないおバカさんでしたのね。
これには耐えられずにため息が出てしまいましたわ。
これで自分の家に戻った時、子供が出来ました、なんて言って王宮に来たら大変なことになりましたからね。
誓約書を書かせておいて正解でしたわ。
まぁ、産まれてくる子供がアルフレッド様の子供ではないので、もしそうなっても容赦なく対応できますわね。
そう思いながらリンとロンの頭を撫でて、気持ちが悪いものを見せたことに対する謝罪をしましたわ。
2
お気に入りに追加
5,333
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
婚約解消された私はお飾り王妃になりました。でも推しに癒されているので大丈夫です!
初瀬 叶
恋愛
王宮に呼ばれ、案内された部屋に入ると錚々たる顔ぶれに怯みそうになる。
そこには、国王陛下、側妃であるライラ妃、王太子殿下、私の父であるオーヴェル侯爵、そして、私の婚約者…いや、元婚約者であるジュネ公爵令息のセドリック・ジュネ様が私を待ち構えていた。
私の名前はクロエ。オーヴェル侯爵の長女としてこの世に生を受けた。現在20歳。
ちなみに私には前世の記憶がある。所謂、異世界転生というやつだ。
そんな私が婚約解消されました。で、なんでお飾りの王妃に?
でも、側で推しが私を癒してくれるそうです。なら大丈夫?!
※ 私の頭の中の異世界のお話です。史実に基づいたものではありません。
※設定もふんわり、ゆるゆるです。
※R15にしています。詳しい性描写はありませんが、匂わせる描写や直接的な単語を使用する予定です。
※2022.10.25 14話と16話と24話のクロエの名前、オーヴェルがオーウェンとなっておりましたので、訂正させて頂きました。読者の皆様に混乱を招いてしまったかと思います。申し訳ありません。
※2022.10.26 HOTランキング1位を獲得する事が出来ました。たくさんの方に読んでいただける事が、とても励みになっています。ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
※2022.11.13 ジーク・ロイドの婚約者の名前をマイラからアリシエに変更させて頂きました。同じ名前が重複していた為です。申し訳ありません。
拾った宰相閣下に溺愛されまして。~残念イケメンの執着が重すぎます!
枢 呂紅
恋愛
「わたしにだって、限界があるんですよ……」
そんな風に泣きながら、べろべろに酔いつぶれて行き倒れていたイケメンを拾ってしまったフィアナ。そのまま道端に放っておくのも忍びなくて、仏心をみせて拾ってやったのがすべての間違いの始まりだった――。
「天使で、女神で、マイスウィートハニーなフィアナさん。どうか私の愛を受け入れてください!」
「気持ち悪いし重いんで絶対嫌です」
外見だけは最強だが中身は残念なイケメン宰相と、そんな宰相に好かれてしまった庶民ムスメの、温度差しかない身分差×年の差溺愛ストーリー、ここに開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
断罪シーンを自分の夢だと思った悪役令嬢はヒロインに成り代わるべく画策する。
メカ喜楽直人
恋愛
さっきまでやってた18禁乙女ゲームの断罪シーンを夢に見てるっぽい?
「アルテシア・シンクレア公爵令嬢、私はお前との婚約を破棄する。このまま修道院に向かい、これまで自分がやってきた行いを深く考え、その罪を贖う一生を終えるがいい!」
冷たい床に顔を押し付けられた屈辱と、両肩を押さえつけられた痛み。
そして、ちらりと顔を上げれば金髪碧眼のザ王子様なキンキラ衣装を身に着けたイケメンが、聞き覚えのある名前を呼んで、婚約破棄を告げているところだった。
自分が夢の中で悪役令嬢になっていることに気が付いた私は、逆ハーに成功したらしい愛され系ヒロインに対抗して自分がヒロインポジを奪い取るべく行動を開始した。
神託のせいで修道女やめて嫁ぐことになりました〜聡明なる王子様は実のところ超溺愛してくるお方です〜
ルーシャオ
恋愛
父親に疎まれ、修道女にされて人里離れた修道院に押し込まれていたエレーニ。
しかしある日、神託によりステュクス王国王子アサナシオスの妻に選ばれた。
とはいえやる気はなく、強制されて嫌々嫁ぐ——が、エレーニの惨状を見てアサナシオスは溺愛しはじめた。
そのころ、神託を降した張本人が動き出す。
雇われ側妃は邪魔者のいなくなった後宮で高らかに笑う
ちゃっぷ
キャラ文芸
多少嫁ぎ遅れてはいるものの、宰相をしている父親のもとで平和に暮らしていた女性。
煌(ファン)国の皇帝は大変な女好きで、政治は宰相と皇弟に丸投げして後宮に入り浸り、お気に入りの側妃/上級妃たちに囲まれて過ごしていたが……彼女には関係ないこと。
そう思っていたのに父親から「皇帝に上級妃を排除したいと相談された。お前に後宮に入って邪魔者を排除してもらいたい」と頼まれる。
彼女は『上級妃を排除した後の後宮を自分にくれること』を条件に、雇われ側妃として後宮に入る。
そして、皇帝から自分を楽しませる女/遊姫(ヨウチェン)という名を与えられる。
しかし突然上級妃として後宮に入る遊姫のことを上級妃たちが良く思うはずもなく、彼女に幼稚な嫌がらせをしてきた。
自分を害する人間が大嫌いで、やられたらやり返す主義の遊姫は……必ず邪魔者を惨めに、後宮から追放することを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる