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78話

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お母様たちを客室に案内した後、自由時間は何をするのか、と尋ねてみると

「お姉様とお茶がしたいですわ!ここに来てから何があったのか聞きたいですもの!」

というハーレミアの言葉で急遽、お茶にすることが決まりました。

食事の前に皆でお茶会の時間もあるんですけどね。

やっぱりアルフレッド様がいるのといないのでは、また話が違うと言いますか。

言いづらいことも言えるでしょう、とのことですわ。

確かにその通りですし、私も久しぶりにゆっくりお話がしたかったのでありがたいですわね。

そう思いながら一応アルフレッド様に報告に行くと、何やら複雑そうな顔をしながら

「こっちも男3人でお茶会、ということになった」

と言ってきましたわ。

お茶会......ですか。

しかも、お兄様2人と。

なんだか変な組み合わせですわね。

そう思いながら、一応

「大丈夫ですの?」

と尋ねると

「案内の時に少し話をしたが悪い人ではないことはわかっているし、2人は国のトップになる2人なんだろう?」

そう言ってきましたわ。

確かに、王妃の息子であるクリストファーお兄様が次期国王、それを支えていくことになるのがレオンお兄様ですわね。

それに、アルフレッド様とクリストファーお兄様は同い年だったと思いますし、仲良くなって損はないと思いますわ。

ということをアルフレッド様に伝えると

「同い年だったのか。ユーフェミアがお兄様と呼んでいると、自然と年上に感じてしまうな」

と言って苦笑しています。

まぁ、私もアルフレッド様が年上だということをすっかり忘れていたんですけどね。

なので何とも言えず苦笑していると

「まぁ、とりあえずユーフェミアの兄たちと揉めるようなことはしないから安心してくれ。何かあったらすぐに報告し合おう」

そう言ってアルフレッド様はお兄様たちが待つ庭園の方へ向かいました。

庭園では、ちょうどバラの花が綺麗に咲いている、とのことだったので、レオンお兄様も気に入ってくれると思いますわ。

ただ、庭園は後宮が近いというのが気になりますわね。

今日はもうお昼も回っているのに、ディアナ様たちも帰ってきていませんし。

運悪くバッタリ会う、なんてことにならなきゃいいんですが...........。

お兄様達も顔だけは物凄く整っているので心配ですわ。

まぁ、それに関しては私が心配してもどうにもなりませんわね。

運に任せましょう。

私達は温室の方を使っていいとのことですので、ありがたく使わせてもらいますわ。

温室では屋根もありますし、多少強めの風が吹いても安心して話を続けられますのよね。

昨日、メイドと庭師が温室の花たちもお手入れしていたので、とても綺麗になっていると思います。

茶菓子も調理長たちが気合を入れてくれていたので楽しみですし.........なんか凄く良い思いをしていますわね。

急に申し訳なく思ってきましたわ。

今度メイドと料理人たちに何か差し入れでも持って行きましょう。

はぁ.......それにしても、お兄様達は何を考えているんでしょう?

2人のことなので、お話をするとかよりも、この国の観光地に行くのでは?と思っていましたが外れでしたわね。

仲良くなって終わり、という綺麗な感じで終われば一番いいんですが...........。
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