77 / 314
76話
しおりを挟む
なぜか一度、私の部屋の案内をしましたが、無事にお母様たちを客室に案内することが出来ましたわ。
この2人なら1部屋で良いということはわかっていたんですが、念のためそれぞれに部屋を用意していますわよ。
お母様に用意した部屋は、白が基調になっている、大人っぽいシンプルな部屋。
ハーレミアに用意した部屋は、ピンクと白が基調になっている可愛らしい部屋ですわ。
まぁ、私はピンクがあまり好きではないので遠慮したいですが、ハーレミアはピンクが好きなので
「すっごく可愛いですわ!」
と気に入ったようですわね。
良かったですわ。
ハーレミアの笑顔に、私もつられてニコニコしていると、コンコン、というノックの後に
「すみません!遅くなりました!」
「お久しぶりです」
とユリとカーラがパタパタと駆け足で来ました。
本来なら、走ってはいけませんわ、と言った方が良いんでしょうけども、お母様とハーレミアだからそこは甘く見ますわ。
2人もお母様たちだからこそ、こうやって来たと思いますし。
そう思っていると
「ユリ~!久しぶりね!」
「会いたかったです~!」
とハーレミアがユリに抱き着いています。
お母様とカーラは
「お久しぶりです」
「えぇ、元気だった?」
という感じでニコニコしながら大人の挨拶ですわ。
私がこっちにつれて来たせいなんですが、この組み合わせを久しぶりに見ましたわね。
なんだか見慣れた光景でこっちまで落ち着きますわ。
そう思いながら、今まで私についていてくれたメイド長に
「とりあえず、2人が戻ったから皆の方を手伝ってあげて。あ、軽く休憩した後で良いわ」
と指示を出すと
「かしこまりました」
とだけ言ってメイド長は部屋を後にしました。
本当は来客の時なので、メイド長が一緒の方が良い、ということはわかっているんですが、お母様たちはユリとカーラの方が慣れていますし、気も使わなくていいかしら?と思ってメイド長には他のメイドに指示を出す役割でお願いしていますの。
このことはメイド長や他のメイド達に説明した時に
「当然ですよ!逆にユリさんとカーラさんが一番適任です!」
と言われたので安心しましたわ。
そっちの方が楽なんだから、みたいなことを言われると思っていましたもの。
さて、では皆揃ったことですし
「この後の予定を言っても良いかしら?」
そう言うと、再会を喜んでいた皆が私の方を見てきましたわ。
まぁ、予定と言っても簡単なものです。
今日は馬車に乗って疲れているでしょうし、この後は自由行動。
休憩しても、この国の中でどこか行ってみたいところに行っても良いですわ。
ただ、私かアルフレッド様にはしっかりと報告するように。
その後は予定では軽くお茶を飲んでお話して、仲を深めたところで夕食、という流れですわね。
まぁ。仲を深めるといっても、必然的にアルフレッド様とお母様たちとの、という流れになりますわよね。
今更、お母様たちと私は仲を深めることもありませんし。
そんなことより、アルフレッド様は、今頃お兄様達の案内をしているんでしょうけど、大丈夫でしょうかね?
お兄様達が何かやらかさないと良いんですが..........。
この2人なら1部屋で良いということはわかっていたんですが、念のためそれぞれに部屋を用意していますわよ。
お母様に用意した部屋は、白が基調になっている、大人っぽいシンプルな部屋。
ハーレミアに用意した部屋は、ピンクと白が基調になっている可愛らしい部屋ですわ。
まぁ、私はピンクがあまり好きではないので遠慮したいですが、ハーレミアはピンクが好きなので
「すっごく可愛いですわ!」
と気に入ったようですわね。
良かったですわ。
ハーレミアの笑顔に、私もつられてニコニコしていると、コンコン、というノックの後に
「すみません!遅くなりました!」
「お久しぶりです」
とユリとカーラがパタパタと駆け足で来ました。
本来なら、走ってはいけませんわ、と言った方が良いんでしょうけども、お母様とハーレミアだからそこは甘く見ますわ。
2人もお母様たちだからこそ、こうやって来たと思いますし。
そう思っていると
「ユリ~!久しぶりね!」
「会いたかったです~!」
とハーレミアがユリに抱き着いています。
お母様とカーラは
「お久しぶりです」
「えぇ、元気だった?」
という感じでニコニコしながら大人の挨拶ですわ。
私がこっちにつれて来たせいなんですが、この組み合わせを久しぶりに見ましたわね。
なんだか見慣れた光景でこっちまで落ち着きますわ。
そう思いながら、今まで私についていてくれたメイド長に
「とりあえず、2人が戻ったから皆の方を手伝ってあげて。あ、軽く休憩した後で良いわ」
と指示を出すと
「かしこまりました」
とだけ言ってメイド長は部屋を後にしました。
本当は来客の時なので、メイド長が一緒の方が良い、ということはわかっているんですが、お母様たちはユリとカーラの方が慣れていますし、気も使わなくていいかしら?と思ってメイド長には他のメイドに指示を出す役割でお願いしていますの。
このことはメイド長や他のメイド達に説明した時に
「当然ですよ!逆にユリさんとカーラさんが一番適任です!」
と言われたので安心しましたわ。
そっちの方が楽なんだから、みたいなことを言われると思っていましたもの。
さて、では皆揃ったことですし
「この後の予定を言っても良いかしら?」
そう言うと、再会を喜んでいた皆が私の方を見てきましたわ。
まぁ、予定と言っても簡単なものです。
今日は馬車に乗って疲れているでしょうし、この後は自由行動。
休憩しても、この国の中でどこか行ってみたいところに行っても良いですわ。
ただ、私かアルフレッド様にはしっかりと報告するように。
その後は予定では軽くお茶を飲んでお話して、仲を深めたところで夕食、という流れですわね。
まぁ。仲を深めるといっても、必然的にアルフレッド様とお母様たちとの、という流れになりますわよね。
今更、お母様たちと私は仲を深めることもありませんし。
そんなことより、アルフレッド様は、今頃お兄様達の案内をしているんでしょうけど、大丈夫でしょうかね?
お兄様達が何かやらかさないと良いんですが..........。
4
お気に入りに追加
5,332
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
選ばれたのは私以外でした 白い結婚、上等です!
凛蓮月
恋愛
【第16回恋愛小説大賞特別賞を頂き、書籍化されました。
紙、電子にて好評発売中です。よろしくお願いします(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾】
婚約者だった王太子は、聖女を選んだ。
王命で結婚した相手には、愛する人がいた。
お飾りの妻としている間に出会った人は、そもそも女を否定した。
──私は選ばれない。
って思っていたら。
「改めてきみに求婚するよ」
そう言ってきたのは騎士団長。
きみの力が必要だ? 王都が不穏だから守らせてくれ?
でもしばらくは白い結婚?
……分かりました、白い結婚、上等です!
【恋愛大賞(最終日確認)大賞pt別二位で終了できました。投票頂いた皆様、ありがとうございます(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾応援ありがとうございました!
ホトラン入り、エール、投票もありがとうございました!】
※なんてあらすじですが、作者の脳内の魔法のある異世界のお話です。
※ヒーローとの本格的な恋愛は、中盤くらいからです。
※恋愛大賞参加作品なので、感想欄を開きます。
よろしければお寄せ下さい。当作品への感想は全て承認します。
※登場人物への口撃は可ですが、他の読者様への口撃は作者からの吹き矢が飛んできます。ご注意下さい。
※鋭い感想ありがとうございます。返信はネタバレしないよう気を付けます。すぐネタバレペロリーナが発動しそうになります(汗)
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
噂好きのローレッタ
水谷繭
恋愛
公爵令嬢リディアの婚約者は、レフィオル王国の第一王子アデルバート殿下だ。しかし、彼はリディアに冷たく、最近は小動物のように愛らしい男爵令嬢フィオナのほうばかり気にかけている。
ついには殿下とフィオナがつき合っているのではないかという噂まで耳にしたリディアは、婚約解消を申し出ることに。しかし、アデルバートは全く納得していないようで……。
※二部以降雰囲気が変わるので、ご注意ください。少し後味悪いかもしれません(主人公はハピエンです)
※小説家になろうにも掲載しています
◆表紙画像はGirly Dropさんからお借りしました
(旧題:婚約者は愛らしい男爵令嬢さんのほうがお好きなようなので、婚約解消を申し出てみました)
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
私が死んだあとの世界で
もちもち太郎
恋愛
婚約破棄をされ断罪された公爵令嬢のマリーが死んだ。
初めはみんな喜んでいたが、時が経つにつれマリーの重要さに気づいて後悔する。
だが、もう遅い。なんてったって、私を断罪したのはあなた達なのですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる