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2話
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早速行きましょう、なんて意気込んだのはいいですが、その探偵事務所というのはどこにあるんでしょうか?
場所はさっきの人達も言ってませんでしたし、大通りには新しく出来た店はありませんよね?
うーん...。
悩むこと約1分くらい。
とりあえず、私が考えた結果。
探偵、というのはなんとなくですが、小道のどこかにあるような気がしまよね。
ということで、とりあえずここら辺の小道に入ってみましょう。
という結論にたどり着きました。
◇◆◇◆◇◆◇◆
大体15分くらい歩いたでしょうか?
なんと私の予想通り、それらしきものを発見しました!
『ナリー探偵事務所』と書かれた看板が立っています。
ここしかないですよね?
外観は至って普通の住宅に見えますが.........。
恐る恐るその住宅をノックすると中から返事が聞こえてきました。
緊張します。
どういう人が来るんでしょう?
どきどきしながら来るのを待っていると
「カノン....?」
という懐かしい声が聞こえてきました。
「ノア.....?」
なんと現れたのは私の幼馴染のノアでした。
ノアとは家が近かったこともあって、よく遊んでいたんですが2人とも歳を重ねて、私が結婚した、というのもあって疎遠になってしまったんです。
まさかこんなところで会えるなんて思っていませんでした....。
それはノアも同じだったみたいで少しの間呆然としていましたが
「.....とりあえず入りなよ」
そう言って扉を開けてくれたので、中に入ります。
家の中に入るとすぐに、
「カノンはここが探偵事務所だってわかってきたの?」
と聞かれたので頷くと、ノアは依頼の内容を聞いてきました。
正直、結婚式にも出席してくれたノアにこんなことを教えても良いのか悩みましたが、1人じゃ何も解決しないですよね。
そう思ったのでちょっとした違和感ですがノアに説明しました。
一応、私が気になっているだけで、違う可能性もあることも伝えました。
私が話をしている間、ノアは真剣に、そしてたまに驚きながら聞いてくれて、久しぶりに自分の胸の内を誰かに話すことが出来て心が軽くなりました。
全て話し終わるとノアは大きなため息をついて
「お前さぁ....」
となぜか呆れています。
なんででしょう?
首を傾げながらノアの言葉を待っていると、言われたことは意外なことでした。
「良い旦那って聞いてたから安心してたのに、仕事に関してはカノンがほとんどやってるじゃねぇか」
と言われたんです。
私からすれば驚きでしたね。
ノアは頭を掻きながら
「とりあえず、旦那のことは調べてやるから2週間後にもう一回来いよ」
そう言って別れました。
家に帰ると、時間がかかってしまったので私がいなかったのを気付いていましたが、夜風に当たっていた、と誤魔化しました。
誰も疑っていないと思います。
2週間後、ですか。
私の勘違いで終わればいいですけど.....。
場所はさっきの人達も言ってませんでしたし、大通りには新しく出来た店はありませんよね?
うーん...。
悩むこと約1分くらい。
とりあえず、私が考えた結果。
探偵、というのはなんとなくですが、小道のどこかにあるような気がしまよね。
ということで、とりあえずここら辺の小道に入ってみましょう。
という結論にたどり着きました。
◇◆◇◆◇◆◇◆
大体15分くらい歩いたでしょうか?
なんと私の予想通り、それらしきものを発見しました!
『ナリー探偵事務所』と書かれた看板が立っています。
ここしかないですよね?
外観は至って普通の住宅に見えますが.........。
恐る恐るその住宅をノックすると中から返事が聞こえてきました。
緊張します。
どういう人が来るんでしょう?
どきどきしながら来るのを待っていると
「カノン....?」
という懐かしい声が聞こえてきました。
「ノア.....?」
なんと現れたのは私の幼馴染のノアでした。
ノアとは家が近かったこともあって、よく遊んでいたんですが2人とも歳を重ねて、私が結婚した、というのもあって疎遠になってしまったんです。
まさかこんなところで会えるなんて思っていませんでした....。
それはノアも同じだったみたいで少しの間呆然としていましたが
「.....とりあえず入りなよ」
そう言って扉を開けてくれたので、中に入ります。
家の中に入るとすぐに、
「カノンはここが探偵事務所だってわかってきたの?」
と聞かれたので頷くと、ノアは依頼の内容を聞いてきました。
正直、結婚式にも出席してくれたノアにこんなことを教えても良いのか悩みましたが、1人じゃ何も解決しないですよね。
そう思ったのでちょっとした違和感ですがノアに説明しました。
一応、私が気になっているだけで、違う可能性もあることも伝えました。
私が話をしている間、ノアは真剣に、そしてたまに驚きながら聞いてくれて、久しぶりに自分の胸の内を誰かに話すことが出来て心が軽くなりました。
全て話し終わるとノアは大きなため息をついて
「お前さぁ....」
となぜか呆れています。
なんででしょう?
首を傾げながらノアの言葉を待っていると、言われたことは意外なことでした。
「良い旦那って聞いてたから安心してたのに、仕事に関してはカノンがほとんどやってるじゃねぇか」
と言われたんです。
私からすれば驚きでしたね。
ノアは頭を掻きながら
「とりあえず、旦那のことは調べてやるから2週間後にもう一回来いよ」
そう言って別れました。
家に帰ると、時間がかかってしまったので私がいなかったのを気付いていましたが、夜風に当たっていた、と誤魔化しました。
誰も疑っていないと思います。
2週間後、ですか。
私の勘違いで終わればいいですけど.....。
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