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70話 アリスside
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あまりにも急な出来事に、ただただ呆然としてお父様達を見ていると、急にバタバタっ!という足音が聞こえてきた。
そして、ノックも無しに
「旦那様!大変です!」
とメイドが入ってきた、ということは、物凄く緊急事態、ということなんだろう。
何........?
また私のせいで家が大変なことになるの.......?
そう思っていると
「たった今、公爵様から連絡があって.......」
と言って、メイドは一枚の手紙をお父様に差し出したわ。
何となく、なんとなくだけど、物凄く嫌な予感がする。
しかも、公爵家でしょ?
もしかして、ヤンヌ様.......?
いや、でも私がこんな目に遭っているくらいだからベルン様だって何かしらの行動が出来るわけがない。
ってことは........。
そう思いながら、恐る恐るお父様が手紙を読み終わるのを待つと、顔を真っ青に変えて、はぁ.......と大きなため息をついたわ。
そして、読み終わった手紙を今度はお母様に渡すと、
「嘘でしょう.......」
と呟いたお母様は膝から崩れ落ちてしまった。
目には大粒の涙がこぼれていて、手紙の内容は悪いことだ、ということくらい聞かなくてもわかったわ。
でも、内容がわからないからただただ呆然と立ち尽くしていた私に、お父様は
「アリス、お前とは縁を切る。もう庇いきれない」
と静かに言ってきた。
これには一瞬何を言っているのか、と思って
「........え?」
と呟いてしまったけど、今お父様は私と縁を切るって言ったわよね?
その手紙......いったい何が書いてあるって言うのよ。
そう思っていると
「え、じゃない。なんでそう言われているのか、自分でもわかるはずだ」
そう言って大きなため息をついた後に
「シャルロット様の婚約者を奪っただけではなく、ありもしない噂を広め、挙句の果てに嫌がらせまでしているんだってな」
と言われて、言葉が出てこなかった。
もちろん少しはシャルロット様の家からだ、と想像はしたわ。
でも、まさか私の行いが全て書いてあるなんて思わなくて何も言えなくなってしまった。
そんな私を横目に、弟は
「ありえない.......父上!その話は本当ですか!?」
と顔色を真っ青にしてお父様に尋ねていた。
どうしよう......どうしよう、どうしよう.........。
なんで変な噂なんて流したんだろう。
でも、ベルン様だって賛成してたし.......私だけのせいじゃない。
この状況でそれを言ってどうにかなる?
いや、ならない。
そう思って呆然としていると、お父様は
「本当だ......その手紙に全て書いてある」
と言って弟にも今来たばかりの手紙を手渡した。
それを呼んだ弟も
「なんてことを.........」
と膝から崩れ落ちてしまった。
そして、
「本当は今すぐにでも追い出したいところだが領地内で問題を起こされたら困るからな。さっさと荷物をまとめて出ていけ!」
お父様はそう言って私を執務室から追い出したわ。
もう用はない、と言わんばかりに。
なんでこんなことに?
私はただ王子様と結婚するために頑張っていただけなのに。
そして、ノックも無しに
「旦那様!大変です!」
とメイドが入ってきた、ということは、物凄く緊急事態、ということなんだろう。
何........?
また私のせいで家が大変なことになるの.......?
そう思っていると
「たった今、公爵様から連絡があって.......」
と言って、メイドは一枚の手紙をお父様に差し出したわ。
何となく、なんとなくだけど、物凄く嫌な予感がする。
しかも、公爵家でしょ?
もしかして、ヤンヌ様.......?
いや、でも私がこんな目に遭っているくらいだからベルン様だって何かしらの行動が出来るわけがない。
ってことは........。
そう思いながら、恐る恐るお父様が手紙を読み終わるのを待つと、顔を真っ青に変えて、はぁ.......と大きなため息をついたわ。
そして、読み終わった手紙を今度はお母様に渡すと、
「嘘でしょう.......」
と呟いたお母様は膝から崩れ落ちてしまった。
目には大粒の涙がこぼれていて、手紙の内容は悪いことだ、ということくらい聞かなくてもわかったわ。
でも、内容がわからないからただただ呆然と立ち尽くしていた私に、お父様は
「アリス、お前とは縁を切る。もう庇いきれない」
と静かに言ってきた。
これには一瞬何を言っているのか、と思って
「........え?」
と呟いてしまったけど、今お父様は私と縁を切るって言ったわよね?
その手紙......いったい何が書いてあるって言うのよ。
そう思っていると
「え、じゃない。なんでそう言われているのか、自分でもわかるはずだ」
そう言って大きなため息をついた後に
「シャルロット様の婚約者を奪っただけではなく、ありもしない噂を広め、挙句の果てに嫌がらせまでしているんだってな」
と言われて、言葉が出てこなかった。
もちろん少しはシャルロット様の家からだ、と想像はしたわ。
でも、まさか私の行いが全て書いてあるなんて思わなくて何も言えなくなってしまった。
そんな私を横目に、弟は
「ありえない.......父上!その話は本当ですか!?」
と顔色を真っ青にしてお父様に尋ねていた。
どうしよう......どうしよう、どうしよう.........。
なんで変な噂なんて流したんだろう。
でも、ベルン様だって賛成してたし.......私だけのせいじゃない。
この状況でそれを言ってどうにかなる?
いや、ならない。
そう思って呆然としていると、お父様は
「本当だ......その手紙に全て書いてある」
と言って弟にも今来たばかりの手紙を手渡した。
それを呼んだ弟も
「なんてことを.........」
と膝から崩れ落ちてしまった。
そして、
「本当は今すぐにでも追い出したいところだが領地内で問題を起こされたら困るからな。さっさと荷物をまとめて出ていけ!」
お父様はそう言って私を執務室から追い出したわ。
もう用はない、と言わんばかりに。
なんでこんなことに?
私はただ王子様と結婚するために頑張っていただけなのに。
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