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65話 ベルンside
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アリスと楽しいひと時を過ごして学園から帰ると、急に父上から呼び出しがあった。
これ以上シャルロットに関わると、本当にまずいと思ったから今日は何もしなかったし、怒られるようなこともしていない。
.....ということは、ついにアリスとの婚約を勧めてくれることになったのか?
そう思って、ルンルン気分で父上の待つ執務室に向かった。
コンコン、とノックをして執務室に
「失礼します!」
明るい話なんだから、と思って明るく入ったものの、そこで待っていた父上が一番最初に言ったことは
「ベルン......お前には心底ガッカリだ」
だった。
一体何が残念なんだ?
悪いことはしていないし.......まさか、婚約の決まっていないアリスといちゃついていたから怒っているのか?
そう思いながら
「父上......?一体何を言っているんですか?」
と尋ねると、父上は大きくため息をついて
「あれほど忠告したにも関わらず、シャルロット嬢に対して嫌がらせをしたらしいな」
と言いながら、俺を睨みつけてきた。
シャルロット......嫌がらせ.......?
その2つを聞いた時に、咄嗟に浮かんだのはシャルロットの噂についてだ。
それに関してはアリスが言ったことだし、別にそんなに酷いことを言ったわけじゃ.......。
と思って
「ご、誤解です!俺は本当のことを言っただけで.......」
なんとか父上に弁解しようと、そう言った俺に対して、父上は
「だったらなぜシャルロット嬢がお前に対して泣いて縋った、などとバカげた噂が広まるんだ?いつ、どこでそんなことがあったのか教えてみろ」
そう言ったときの顔は今まで見たことがないくらい怒っていた。
顔を真っ赤にして、頭から湯気でも出てくるんじゃないか、と思うほどの怒りだ。
こんなにも怒っている父上は初めて見たから、流石にまずいと思って
「そ.....それは..........」
と言いながら、なんとか言い訳を考えるも全く思い浮かばない。
まさか俺が広めた内容まで知っているとは........。
シャルロットが父上に教えたのか?
いや、違うな。
シャルロットが公爵に教えたんだ。
クソっ!余計なことばかりしやがって........!
思わず拳を握りしめて立ち尽くしていると、その様子を見た父上は、はぁ........と大きくため息をついた。
そして
「とにかく、お前はもうこの家に必要ない。1日猶予をやるから荷物をまとめろ」
そう言って、執務室の扉を見た。
話は終わった、ということはわかっているが、これには思わず
「ど、どういうことですか!?」
と聞いてしまった。
だって、俺がいなくなれば父上たちだって困るはずだ。
それなのに、なんでためらいもなく俺のことを捨てようとしているんだ?
そんな俺の気持ちに気付いてくれるわけもなく、父上は
「そのままの意味だ。お前はもうこの家の息子ではない」
と容赦なく俺に言ってきた。
それでも納得できない俺は必死に
「そ、そんなことをしたらこの家はどうなるんですか!跡継ぎがいなくなります!」
とにかく俺が必要なんだ、というのを父上に訴えた。
跡継ぎがいないのは大問題だ。
俺には兄弟がいないし、たった1人の息子を父上たちは捨てるってことなのか?
後から絶対に後悔するぞ。
そう思ったのに、父上は
「いや、その件は大丈夫だ」
そう言って執務室の扉を見た。
その件は大丈夫......?
なんだ?あの扉の先に誰がいる?
これ以上シャルロットに関わると、本当にまずいと思ったから今日は何もしなかったし、怒られるようなこともしていない。
.....ということは、ついにアリスとの婚約を勧めてくれることになったのか?
そう思って、ルンルン気分で父上の待つ執務室に向かった。
コンコン、とノックをして執務室に
「失礼します!」
明るい話なんだから、と思って明るく入ったものの、そこで待っていた父上が一番最初に言ったことは
「ベルン......お前には心底ガッカリだ」
だった。
一体何が残念なんだ?
悪いことはしていないし.......まさか、婚約の決まっていないアリスといちゃついていたから怒っているのか?
そう思いながら
「父上......?一体何を言っているんですか?」
と尋ねると、父上は大きくため息をついて
「あれほど忠告したにも関わらず、シャルロット嬢に対して嫌がらせをしたらしいな」
と言いながら、俺を睨みつけてきた。
シャルロット......嫌がらせ.......?
その2つを聞いた時に、咄嗟に浮かんだのはシャルロットの噂についてだ。
それに関してはアリスが言ったことだし、別にそんなに酷いことを言ったわけじゃ.......。
と思って
「ご、誤解です!俺は本当のことを言っただけで.......」
なんとか父上に弁解しようと、そう言った俺に対して、父上は
「だったらなぜシャルロット嬢がお前に対して泣いて縋った、などとバカげた噂が広まるんだ?いつ、どこでそんなことがあったのか教えてみろ」
そう言ったときの顔は今まで見たことがないくらい怒っていた。
顔を真っ赤にして、頭から湯気でも出てくるんじゃないか、と思うほどの怒りだ。
こんなにも怒っている父上は初めて見たから、流石にまずいと思って
「そ.....それは..........」
と言いながら、なんとか言い訳を考えるも全く思い浮かばない。
まさか俺が広めた内容まで知っているとは........。
シャルロットが父上に教えたのか?
いや、違うな。
シャルロットが公爵に教えたんだ。
クソっ!余計なことばかりしやがって........!
思わず拳を握りしめて立ち尽くしていると、その様子を見た父上は、はぁ........と大きくため息をついた。
そして
「とにかく、お前はもうこの家に必要ない。1日猶予をやるから荷物をまとめろ」
そう言って、執務室の扉を見た。
話は終わった、ということはわかっているが、これには思わず
「ど、どういうことですか!?」
と聞いてしまった。
だって、俺がいなくなれば父上たちだって困るはずだ。
それなのに、なんでためらいもなく俺のことを捨てようとしているんだ?
そんな俺の気持ちに気付いてくれるわけもなく、父上は
「そのままの意味だ。お前はもうこの家の息子ではない」
と容赦なく俺に言ってきた。
それでも納得できない俺は必死に
「そ、そんなことをしたらこの家はどうなるんですか!跡継ぎがいなくなります!」
とにかく俺が必要なんだ、というのを父上に訴えた。
跡継ぎがいないのは大問題だ。
俺には兄弟がいないし、たった1人の息子を父上たちは捨てるってことなのか?
後から絶対に後悔するぞ。
そう思ったのに、父上は
「いや、その件は大丈夫だ」
そう言って執務室の扉を見た。
その件は大丈夫......?
なんだ?あの扉の先に誰がいる?
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