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54話
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色々と衝撃的なことを聞きましたが、その後は他愛のない話をして2人でお茶を楽しんでいると
「そぉなんですかぁ~?」
という甲高い声が聞こえてきましたわ。
お母様があんなバカみたいな声を出すわけもありませんし、メイドでもあり得ませんわね。
....ということはお兄様の婚約者になる人でしょうか?
そう思っていると、フレッド様が驚いた顔をして
「まさか.......アンナ嬢の声か?」
と私に尋ねてきましたわ。
お兄様の婚約者の名前ですか。
聞いていませんでしたがそんな名前なんでしょうか?
そう思いながら
「名前はわかりませんが、隣国の伯爵令嬢と婚約する、という話は聞きましたわ」
とだけ答えると、フレッド様は何やら深刻そうな顔をして黙ってしまいましたわ。
急にどうしたんでしょう?
フレッド様の反応に、疑問に思いながら何を話すのか、と言葉を待っていると、少ししてから
「もし、彼女の名前がアンナ・ビューリアという名前だったら、この婚約は辞めておいた方が良い」
と言ってきましたわ。
その表情は、物凄く真剣で冗談で言っているようには見えませんわね。
ですが、婚約を辞めておいた方が良いですか.........。
「あの.....それは一体どうしてなんでしょうか?」
聞いていいものなのか、と悩みましたが、もし本当にアンナ様だったとして、理由もなしに婚約をやめて欲しい、なんて言えませんわ。
そう思って尋ねると、少し考えた後に
「ブレイドは婚約に急いているのかもしれないが、彼女の家は闇取引の首謀者の可能性が高くて調査中なんだ」
と、とても言いづらそうにしながらも教えてくれましたわ。
まぁ、人の婚約者、それも実の弟の婚約者がそんな人だ、なんて言いにくい話ですわよね。
流石にこれには
「そうなんですか!?」
と私も驚きましたわ。
だって、まさかそんな家が我が家のお兄様に婚約を申し込むとは思っていませんでしたもの。
もちろん、調査中なだけで今後、何もなかったら良い話なんですけどね。
ですが、調査が入るのは限りなく黒に近い家だから、ということですわ。
フレッド様は苦笑しながら
「こんなこと、他国に知らせるわけにもいかなかったから知らなくて当然なんだけど........」
と言っていますが、これは知らなかったら大変なことになっていたかもしれないことです。
完璧に決まる前に教えてくれて良かったですわ。
そう思いながら
「お父様にも伝えておきますわ」
とフレッド様に言うと、
「お願いね」
と頷いています。
それにしても、なぜ我が家なんでしょう?
誰でもいいから婚約したかった、とかでしょうか?
でも、お兄様の元婚約者だったらしいですわよね。
......うーん........わからないことだらけですわ。
そう思いながらお茶を口に含むと
「流石に実の弟に何かあったら、と考えると黙っているわけにもいかないからさ」
なんだか申し訳なさそうな顔をしてフレッド様がそう言ってきましたが当然ですわよね。
私も同じ状況だったらすぐに教えますわ。
「そぉなんですかぁ~?」
という甲高い声が聞こえてきましたわ。
お母様があんなバカみたいな声を出すわけもありませんし、メイドでもあり得ませんわね。
....ということはお兄様の婚約者になる人でしょうか?
そう思っていると、フレッド様が驚いた顔をして
「まさか.......アンナ嬢の声か?」
と私に尋ねてきましたわ。
お兄様の婚約者の名前ですか。
聞いていませんでしたがそんな名前なんでしょうか?
そう思いながら
「名前はわかりませんが、隣国の伯爵令嬢と婚約する、という話は聞きましたわ」
とだけ答えると、フレッド様は何やら深刻そうな顔をして黙ってしまいましたわ。
急にどうしたんでしょう?
フレッド様の反応に、疑問に思いながら何を話すのか、と言葉を待っていると、少ししてから
「もし、彼女の名前がアンナ・ビューリアという名前だったら、この婚約は辞めておいた方が良い」
と言ってきましたわ。
その表情は、物凄く真剣で冗談で言っているようには見えませんわね。
ですが、婚約を辞めておいた方が良いですか.........。
「あの.....それは一体どうしてなんでしょうか?」
聞いていいものなのか、と悩みましたが、もし本当にアンナ様だったとして、理由もなしに婚約をやめて欲しい、なんて言えませんわ。
そう思って尋ねると、少し考えた後に
「ブレイドは婚約に急いているのかもしれないが、彼女の家は闇取引の首謀者の可能性が高くて調査中なんだ」
と、とても言いづらそうにしながらも教えてくれましたわ。
まぁ、人の婚約者、それも実の弟の婚約者がそんな人だ、なんて言いにくい話ですわよね。
流石にこれには
「そうなんですか!?」
と私も驚きましたわ。
だって、まさかそんな家が我が家のお兄様に婚約を申し込むとは思っていませんでしたもの。
もちろん、調査中なだけで今後、何もなかったら良い話なんですけどね。
ですが、調査が入るのは限りなく黒に近い家だから、ということですわ。
フレッド様は苦笑しながら
「こんなこと、他国に知らせるわけにもいかなかったから知らなくて当然なんだけど........」
と言っていますが、これは知らなかったら大変なことになっていたかもしれないことです。
完璧に決まる前に教えてくれて良かったですわ。
そう思いながら
「お父様にも伝えておきますわ」
とフレッド様に言うと、
「お願いね」
と頷いています。
それにしても、なぜ我が家なんでしょう?
誰でもいいから婚約したかった、とかでしょうか?
でも、お兄様の元婚約者だったらしいですわよね。
......うーん........わからないことだらけですわ。
そう思いながらお茶を口に含むと
「流石に実の弟に何かあったら、と考えると黙っているわけにもいかないからさ」
なんだか申し訳なさそうな顔をしてフレッド様がそう言ってきましたが当然ですわよね。
私も同じ状況だったらすぐに教えますわ。
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