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44話
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フレッド様の話を聞いたお父様は
「俺も顔を見たときは驚いた」
と私に小声で言ってきましたわ。
そりゃあそうですわよね。
だって、お兄様とそっくりな人が婚約者候補として現れたんですもの。
そう思っていると、フレッド様は
「それで?愛しのお兄様と同じ顔の俺と婚約するよな?そりゃあそうだよな」
ニヤニヤと笑いながら私にそう言ってきましたわ。
何となくですが私の様子を見て楽しんでいますわね。
本当に性格が悪いですわ。
こんなのと婚約.......しかもお兄様と顔がそっくりだなんて............。
「........ありえませんわ」
思わず私がそう呟くと、フレッド様はニヤニヤとした顔のまま
「は?」
と聞き返してきました。
もうこの聞き方も嫌ですわ!
そう思って、フレッド様をキッと睨みつけて
「だから、ありえません、と言ったんですわ!」
と言ってやりましたわ。
だって、本当にあり得ませんもの!
するとフレッド様は
「はぁ?まず、この俺が求婚してやったことについても感謝すべきなはずだろう!婚約破棄された傷物のお前なんか誰が婚約者にしたいと思ってるんだよ!」
と一気に私に言ってきましたわ。
わかってはいますが、他の人に傷物だ、なんて言われると少し悲しくなりますわよね。
ですが、私だって好きで婚約破棄したわけではありませんし、ベットも共にしていませんから純情は守られています。
本当に腹が立ちますわ!
フレッド様のお父様は、自分が存在しないかのように気配を消して、フレッド様のことを止める気もないみたいですわね。
こんなの、両家の印象が悪くなるだけですわよ?
そう思っていると、今まで黙っていたお父様が
「それは違うな」
と低い声を出しました。
そして、
「シャルロットは10人以上の人から婚約して欲しいと話があった。別にフレッド殿じゃなくても選べるほどにいたんだ」
とフレッド様を睨みつけながら言いましたわ。
私もお父様の言葉に頷いていると、フレッド様は
「う、嘘だろ?」
そう言って顔色を変えています。
多分ですが、自分以外いないだろう、と思ってこんなに傲慢な態度をとっていたんでしょうね。
年齢の割に考え方は子供ですわ。
顔色を変えて戸惑っているフレッド様にお父様は
「だから選んでくれて感謝すべきはそっちなんじゃないのか?初対面でそんな態度をとって、よく婚約できると思ったな」
そう言うと、流石に言い返すことが出来ないようで
「そ、それは...........」
と口をモゴモゴ動かしていますわ。
なんか、しっかりと話をすればいい人なんでしょうか?
いや、まだわかりませんわね。
すると、散々フレッド様の暴走を止めなかった公爵が
「本当に申し訳ございません!家でも口うるさく言っていたんですが..........」
とやっと口を開きましたわ。
もっと早くに口を挟んでいたらここまでフレッド様が暴走することはなかったでしょうね。
遅すぎますわ。
お父様は公爵に
「まぁ、このままだと婚約する前にこの話はなかったことになるでしょう」
というと公爵は黙って下を向いてしまいましたわ。
すると、
「ちょ、ちょっと待ってくれ!いや、待ってください!」
という声が応接室に響き渡りました。
「俺も顔を見たときは驚いた」
と私に小声で言ってきましたわ。
そりゃあそうですわよね。
だって、お兄様とそっくりな人が婚約者候補として現れたんですもの。
そう思っていると、フレッド様は
「それで?愛しのお兄様と同じ顔の俺と婚約するよな?そりゃあそうだよな」
ニヤニヤと笑いながら私にそう言ってきましたわ。
何となくですが私の様子を見て楽しんでいますわね。
本当に性格が悪いですわ。
こんなのと婚約.......しかもお兄様と顔がそっくりだなんて............。
「........ありえませんわ」
思わず私がそう呟くと、フレッド様はニヤニヤとした顔のまま
「は?」
と聞き返してきました。
もうこの聞き方も嫌ですわ!
そう思って、フレッド様をキッと睨みつけて
「だから、ありえません、と言ったんですわ!」
と言ってやりましたわ。
だって、本当にあり得ませんもの!
するとフレッド様は
「はぁ?まず、この俺が求婚してやったことについても感謝すべきなはずだろう!婚約破棄された傷物のお前なんか誰が婚約者にしたいと思ってるんだよ!」
と一気に私に言ってきましたわ。
わかってはいますが、他の人に傷物だ、なんて言われると少し悲しくなりますわよね。
ですが、私だって好きで婚約破棄したわけではありませんし、ベットも共にしていませんから純情は守られています。
本当に腹が立ちますわ!
フレッド様のお父様は、自分が存在しないかのように気配を消して、フレッド様のことを止める気もないみたいですわね。
こんなの、両家の印象が悪くなるだけですわよ?
そう思っていると、今まで黙っていたお父様が
「それは違うな」
と低い声を出しました。
そして、
「シャルロットは10人以上の人から婚約して欲しいと話があった。別にフレッド殿じゃなくても選べるほどにいたんだ」
とフレッド様を睨みつけながら言いましたわ。
私もお父様の言葉に頷いていると、フレッド様は
「う、嘘だろ?」
そう言って顔色を変えています。
多分ですが、自分以外いないだろう、と思ってこんなに傲慢な態度をとっていたんでしょうね。
年齢の割に考え方は子供ですわ。
顔色を変えて戸惑っているフレッド様にお父様は
「だから選んでくれて感謝すべきはそっちなんじゃないのか?初対面でそんな態度をとって、よく婚約できると思ったな」
そう言うと、流石に言い返すことが出来ないようで
「そ、それは...........」
と口をモゴモゴ動かしていますわ。
なんか、しっかりと話をすればいい人なんでしょうか?
いや、まだわかりませんわね。
すると、散々フレッド様の暴走を止めなかった公爵が
「本当に申し訳ございません!家でも口うるさく言っていたんですが..........」
とやっと口を開きましたわ。
もっと早くに口を挟んでいたらここまでフレッド様が暴走することはなかったでしょうね。
遅すぎますわ。
お父様は公爵に
「まぁ、このままだと婚約する前にこの話はなかったことになるでしょう」
というと公爵は黙って下を向いてしまいましたわ。
すると、
「ちょ、ちょっと待ってくれ!いや、待ってください!」
という声が応接室に響き渡りました。
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