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27話
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言いづらそうにしているお父様に
「なんですの?」
と言って睨みつけてしまいましたわ。
お父様が言いづらそうにするのは基本的に本当に気まずい、といいますか、言いにくい内容の時だけですもの。
ということは、私にとって良い話ではないということですわね。
覚悟は出来ているので、さっさと言って欲しいですわ。
そう思いながらお父様を眺めていると、少しの間の後に
「婚約者が決まったんだ」
そう言って下を向いています。
その表情的に、なんとなく察していましたが
「だ、誰のですの?まさか.........」
と聞かずにはいられませんでした。
だって、お父様の口からきかないと信じたくありませんでしたもの。
私の質問に、お父様は
「あぁ、ブレイドの婚約者だ」
そう言って苦い顔をしています。
嘘ですわよね.........。
なんでお兄様の婚約者が今更になって決まりますの?
嫁ぎ遅れ、と言われる年齢ですわよ?
そう思いながら、お父様に
「それは......私が諦めるようにわざと婚約の話を進めましたの?」
となるべく冷静に尋ねると、静かに首を振って
「いや.......我が家に入る前に、婚約者同士だったらしい」
そう言いました。
なぜ今更なんですの?
今までそんな話はなかったですわよ?
それなのに、なんで今になって昔の婚約者が...........。
お父様と話をするたびに、目の前が真っ暗になる、という表現がピッタリとあてはまるほどに、視界が黒く染まりました。
お兄様が最近避けていた理由も、これでなんとなく頷けます。
自分に婚約者が決まったから私のことを避けていたんですわね。
お兄様の年齢ですと、多分婚約期間は短いですわ。
1年もしないうちに結婚、というのもあり得ない話ではありません。
でも、そうなったら.........その一度も会ったことがない令嬢がこの家に入ってきますの?
私の家でもあるこの家に.......?
私の目の前でお兄様が他の女性とイチャイチャしているのを見なければならないんですの?
私がお兄様に愛を伝えることも出来なくなってしまいましたの?
こんな状況でも、頭はしっかりと冴えていて、色んな疑問が頭の中に浮かんできます。
いや、多分こんな状況だからこそ、頭が冴えてしまっているんでしょう。
「なんでですの.......やっとベルン様との婚約も片付きましたのに.........」
そう呟いた私に声は自分でもビックリするくらいに細くて消えそうな声をしていました。
そんな私を見たお父様は
「いや、私がシャルロットの気持ちを考えずにブレイドとの婚約について何も動かなかったのが悪いんだ」
そう言ってきましたわ。
まさか私がここまで本気だったとは思っていなかったんでしょうね。
でも、もう今更ですわ。
そういえば、お兄様は婚約を受け入れてしまったんでしょうか?
そう思った私は
「お兄様はなんて言っていますの?」
とお父様に尋ねると
「婚約する、と言っていた」
そう返ってきましたわ。
そこで、私の意識はプツン、と途切れました。
「なんですの?」
と言って睨みつけてしまいましたわ。
お父様が言いづらそうにするのは基本的に本当に気まずい、といいますか、言いにくい内容の時だけですもの。
ということは、私にとって良い話ではないということですわね。
覚悟は出来ているので、さっさと言って欲しいですわ。
そう思いながらお父様を眺めていると、少しの間の後に
「婚約者が決まったんだ」
そう言って下を向いています。
その表情的に、なんとなく察していましたが
「だ、誰のですの?まさか.........」
と聞かずにはいられませんでした。
だって、お父様の口からきかないと信じたくありませんでしたもの。
私の質問に、お父様は
「あぁ、ブレイドの婚約者だ」
そう言って苦い顔をしています。
嘘ですわよね.........。
なんでお兄様の婚約者が今更になって決まりますの?
嫁ぎ遅れ、と言われる年齢ですわよ?
そう思いながら、お父様に
「それは......私が諦めるようにわざと婚約の話を進めましたの?」
となるべく冷静に尋ねると、静かに首を振って
「いや.......我が家に入る前に、婚約者同士だったらしい」
そう言いました。
なぜ今更なんですの?
今までそんな話はなかったですわよ?
それなのに、なんで今になって昔の婚約者が...........。
お父様と話をするたびに、目の前が真っ暗になる、という表現がピッタリとあてはまるほどに、視界が黒く染まりました。
お兄様が最近避けていた理由も、これでなんとなく頷けます。
自分に婚約者が決まったから私のことを避けていたんですわね。
お兄様の年齢ですと、多分婚約期間は短いですわ。
1年もしないうちに結婚、というのもあり得ない話ではありません。
でも、そうなったら.........その一度も会ったことがない令嬢がこの家に入ってきますの?
私の家でもあるこの家に.......?
私の目の前でお兄様が他の女性とイチャイチャしているのを見なければならないんですの?
私がお兄様に愛を伝えることも出来なくなってしまいましたの?
こんな状況でも、頭はしっかりと冴えていて、色んな疑問が頭の中に浮かんできます。
いや、多分こんな状況だからこそ、頭が冴えてしまっているんでしょう。
「なんでですの.......やっとベルン様との婚約も片付きましたのに.........」
そう呟いた私に声は自分でもビックリするくらいに細くて消えそうな声をしていました。
そんな私を見たお父様は
「いや、私がシャルロットの気持ちを考えずにブレイドとの婚約について何も動かなかったのが悪いんだ」
そう言ってきましたわ。
まさか私がここまで本気だったとは思っていなかったんでしょうね。
でも、もう今更ですわ。
そういえば、お兄様は婚約を受け入れてしまったんでしょうか?
そう思った私は
「お兄様はなんて言っていますの?」
とお父様に尋ねると
「婚約する、と言っていた」
そう返ってきましたわ。
そこで、私の意識はプツン、と途切れました。
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