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3話
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お兄様と別れてすぐに、早速お母様の部屋に行きましたわ。
普段なら着替えてから行くところなんですが、今日は急ぎなので仕方ないですわよね。
なんて思いながら着替えていない私を見て、首を傾げているお母様に
「ベルン様に婚約破棄されましたわ」
とだけ言うと
「..........どういうことかしら?」
お母様はそう言って、ニッコリと微笑みました。
いえ......笑っているのは口元だけで、ちゃんと見たら怒っていますわね。
そうなる気持ちもわかりますわ。
だって、ベルン様との婚約は仲が良かったから、というのもありますが、あちら側がお父様に頼み込んで、長年の付き合いだから、ということで決まったものですもの。
なので、お母様は婚約が決まって悲しんでいる私の姿もしっかりと見ていましたわ。
それなのに、ベルン様の方から婚約破棄だなんて、苛立つのも仕方ありませんよね。
お母様に、温室の中で、しかも生徒も沢山いる状況で婚約破棄されたこと。
理由は真実の愛を見つけたらしい、ということを伝えると
「随分と舐められたものね」
と頬に手を当ててニコニコしていますわ。
久しぶりにこんなに怒っているお母様を見ましたわね。
相変わらず怖いですわ。
そう思っていると
「でも、長年婚約していたんだから、シャルロットも悲しいんじゃない?」
とお母様に聞かれたので
「それはあり得ませんわね。ベルン様のことは、どう頑張っても好きになれませんでしたの」
ハッキリと否定すると、うふふ、と笑って、それ以上は何も言ってきませんでしたわ。
でも、凄いですわよね。
10年も一緒にいてベルン様の良いところはポジティブ、ということ以外何も見当たりませんでしたの。
あれが次期公爵だなんて........絶対無理ですわ。
とりあえず、お母様とお茶を飲みながら、今後の話をすることになったんですが
「お母様!お兄様と婚約したいですわ!」
これはお母様もわかっていると思いますが、とりあえず伝えると
「流石にそれは難しいんじゃないかしら?」
優雅にお茶を飲みながら否定されてしまいましたわ。
でも、それだけで終わるほどの軽い気持ちではありませんの!
私は本気で言っていますのよ。
そう思いながら
「なぜですの?お兄様とは血の繋がりはありませんし、何か言われても私の婚約者にするために、とか言えばどうにかなると思いません?」
つい、首を傾げながらお母様にそう尋ねると
「そういう問題ではなくて、シャルロット......貴方、自分がどれほどの評価をされているのか理解しているの?」
といったお母様の顔は真剣でしたわ。
私の評価、ですか。
今回の婚約破棄の噂が広まると.......
「10年も一緒にいた婚約者に振られた可哀そうな令嬢、ということでしょうか?」
というか、それ以外ありえませんわよね。
だって、他の人からしたら婚約者から捨てられた、ということだけが事実ですし。
まぁ、私としては嬉しくて飛び跳ねそうになることなんですけどね。
するとお母様は、大きなため息をつきながら
「違うわ。知らないと思うから教えておくけど、貴方の婚約者になりたいっていう人が、この10年の間にも大量に来ているのよ」
と教えてくれましたわ。
この10年......ということは、ベルン様と婚約してい居た期間ですわよね?
なぜでしょう?
普通ならそんなことはしないと思うんですが...........。
普段なら着替えてから行くところなんですが、今日は急ぎなので仕方ないですわよね。
なんて思いながら着替えていない私を見て、首を傾げているお母様に
「ベルン様に婚約破棄されましたわ」
とだけ言うと
「..........どういうことかしら?」
お母様はそう言って、ニッコリと微笑みました。
いえ......笑っているのは口元だけで、ちゃんと見たら怒っていますわね。
そうなる気持ちもわかりますわ。
だって、ベルン様との婚約は仲が良かったから、というのもありますが、あちら側がお父様に頼み込んで、長年の付き合いだから、ということで決まったものですもの。
なので、お母様は婚約が決まって悲しんでいる私の姿もしっかりと見ていましたわ。
それなのに、ベルン様の方から婚約破棄だなんて、苛立つのも仕方ありませんよね。
お母様に、温室の中で、しかも生徒も沢山いる状況で婚約破棄されたこと。
理由は真実の愛を見つけたらしい、ということを伝えると
「随分と舐められたものね」
と頬に手を当ててニコニコしていますわ。
久しぶりにこんなに怒っているお母様を見ましたわね。
相変わらず怖いですわ。
そう思っていると
「でも、長年婚約していたんだから、シャルロットも悲しいんじゃない?」
とお母様に聞かれたので
「それはあり得ませんわね。ベルン様のことは、どう頑張っても好きになれませんでしたの」
ハッキリと否定すると、うふふ、と笑って、それ以上は何も言ってきませんでしたわ。
でも、凄いですわよね。
10年も一緒にいてベルン様の良いところはポジティブ、ということ以外何も見当たりませんでしたの。
あれが次期公爵だなんて........絶対無理ですわ。
とりあえず、お母様とお茶を飲みながら、今後の話をすることになったんですが
「お母様!お兄様と婚約したいですわ!」
これはお母様もわかっていると思いますが、とりあえず伝えると
「流石にそれは難しいんじゃないかしら?」
優雅にお茶を飲みながら否定されてしまいましたわ。
でも、それだけで終わるほどの軽い気持ちではありませんの!
私は本気で言っていますのよ。
そう思いながら
「なぜですの?お兄様とは血の繋がりはありませんし、何か言われても私の婚約者にするために、とか言えばどうにかなると思いません?」
つい、首を傾げながらお母様にそう尋ねると
「そういう問題ではなくて、シャルロット......貴方、自分がどれほどの評価をされているのか理解しているの?」
といったお母様の顔は真剣でしたわ。
私の評価、ですか。
今回の婚約破棄の噂が広まると.......
「10年も一緒にいた婚約者に振られた可哀そうな令嬢、ということでしょうか?」
というか、それ以外ありえませんわよね。
だって、他の人からしたら婚約者から捨てられた、ということだけが事実ですし。
まぁ、私としては嬉しくて飛び跳ねそうになることなんですけどね。
するとお母様は、大きなため息をつきながら
「違うわ。知らないと思うから教えておくけど、貴方の婚約者になりたいっていう人が、この10年の間にも大量に来ているのよ」
と教えてくれましたわ。
この10年......ということは、ベルン様と婚約してい居た期間ですわよね?
なぜでしょう?
普通ならそんなことはしないと思うんですが...........。
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