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83話
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カリステラ様からの手紙を読み終えたお父様は、というと、便箋を封筒の中に入れながら、はぁ......と大きくため息をついていますわね。
きっと、このような内容の手紙をよこすなんて何を考えているんだ、と考えているんでしょう。
えぇ、それは私もそう思いますわよ。
なんて思いながら、お父様の言葉を待っていると
「なんだ?この手紙は」
と小さく呟きましたわね。
本当に小さな声での呟きでしたが、怒っているのか、呆れているのか、お父様の複雑な心境が伝わってきますわ。
ただ、なんだ?と聞かれても私だってお父様と同じようなことを思っているので
「えーっと......私に聞かれてもわかりませんわ」
と苦笑するしかないんですけどね。
多分ですが、何かが引き金となってカリステラ様は冷静な考えが出来なくなってしまっているのでは?と思いますのよね。
だって、普段のカリステラ様だとこのような行動をするのはあり得ないんですもの。
まぁ......そうは言っても原因はわかりませんし私の予想なので、確かではありませんけどね。
なんて思っていると、お父様は再び大きくため息をついた後に
「ハッキリと言っておくが、レオンハルト殿下とカリステラ嬢の婚約なんて話題にも上がっていないでたらめだ」
そう言いましたわね。
あまりにもハッキリとした口調に、お父様が嘘をついていないというのはすぐにわかりましたが、だからこそ
「えぇ!?そ、そうなんですの!?私としてはあり得る話だと思っていましたわよ」
と驚いてしまいましたわ。
だって......ねぇ?
公爵令嬢と王太子の婚約、なんて他国ではよくある話ですし、こんなことになる前のカリステラ様だったら次期王妃だ、と言われても誰しもが納得するような人でしたのよ?
なので、手紙の内容は本当なんだ、と思っていましたわ。
それなのに、まさか嘘だったなんて.......。
衝撃のあまり、お父様の前に置いてある封筒を凝視している私に、
「まぁ、公爵令嬢と第一王子との婚約というのはよくある話だからな」
お父様も苦笑しながらそう言っていますが
「え、ではなぜ私にこのような訳のわからない手紙を送ってきましたの?カリステラ様は一体何がしたいんですの?」
私としてはこれが一番の疑問ですわよ。
わざわざ、婚約した、と嘘をついてまで私とレオンハルト様を引き離したいんですの?
そのようなことをしなくても、国を継ぐレオンハルト様と子爵家を継ぐ私では婚約の話が上がるわけないんですのよ。
なんて思ってると、お父様が
「多分、貴族の間でレオンハルト殿下との噂が広まっているから焦ったんだろうな」
苦笑しながらそう言ってきましたわね。
貴族の間で?レオンハルト様との噂?
え、えっと?それは一体何の噂なんでしょう?
この流れ的に想像は出来ますが、流石にそれはあり得ないですわよね?
そう思った私は恐る恐る苦笑しているお父様に
「えー......と?それは一体何の噂ですの?」
と聞いてみることにしましたわ。
ま、まぁ、きっと私の考えすぎとかですしね。
きっと、このような内容の手紙をよこすなんて何を考えているんだ、と考えているんでしょう。
えぇ、それは私もそう思いますわよ。
なんて思いながら、お父様の言葉を待っていると
「なんだ?この手紙は」
と小さく呟きましたわね。
本当に小さな声での呟きでしたが、怒っているのか、呆れているのか、お父様の複雑な心境が伝わってきますわ。
ただ、なんだ?と聞かれても私だってお父様と同じようなことを思っているので
「えーっと......私に聞かれてもわかりませんわ」
と苦笑するしかないんですけどね。
多分ですが、何かが引き金となってカリステラ様は冷静な考えが出来なくなってしまっているのでは?と思いますのよね。
だって、普段のカリステラ様だとこのような行動をするのはあり得ないんですもの。
まぁ......そうは言っても原因はわかりませんし私の予想なので、確かではありませんけどね。
なんて思っていると、お父様は再び大きくため息をついた後に
「ハッキリと言っておくが、レオンハルト殿下とカリステラ嬢の婚約なんて話題にも上がっていないでたらめだ」
そう言いましたわね。
あまりにもハッキリとした口調に、お父様が嘘をついていないというのはすぐにわかりましたが、だからこそ
「えぇ!?そ、そうなんですの!?私としてはあり得る話だと思っていましたわよ」
と驚いてしまいましたわ。
だって......ねぇ?
公爵令嬢と王太子の婚約、なんて他国ではよくある話ですし、こんなことになる前のカリステラ様だったら次期王妃だ、と言われても誰しもが納得するような人でしたのよ?
なので、手紙の内容は本当なんだ、と思っていましたわ。
それなのに、まさか嘘だったなんて.......。
衝撃のあまり、お父様の前に置いてある封筒を凝視している私に、
「まぁ、公爵令嬢と第一王子との婚約というのはよくある話だからな」
お父様も苦笑しながらそう言っていますが
「え、ではなぜ私にこのような訳のわからない手紙を送ってきましたの?カリステラ様は一体何がしたいんですの?」
私としてはこれが一番の疑問ですわよ。
わざわざ、婚約した、と嘘をついてまで私とレオンハルト様を引き離したいんですの?
そのようなことをしなくても、国を継ぐレオンハルト様と子爵家を継ぐ私では婚約の話が上がるわけないんですのよ。
なんて思ってると、お父様が
「多分、貴族の間でレオンハルト殿下との噂が広まっているから焦ったんだろうな」
苦笑しながらそう言ってきましたわね。
貴族の間で?レオンハルト様との噂?
え、えっと?それは一体何の噂なんでしょう?
この流れ的に想像は出来ますが、流石にそれはあり得ないですわよね?
そう思った私は恐る恐る苦笑しているお父様に
「えー......と?それは一体何の噂ですの?」
と聞いてみることにしましたわ。
ま、まぁ、きっと私の考えすぎとかですしね。
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