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79話
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さて、お父様と婚約者の話をしてから2週間が経過しましたわ。
その間に一度も婚約者の話が出てこないのを見ると、お父様も婚約者選びには慎重になっているんですのね。
まぁ、私としては婚約者は早いと思っていましたし凄くありがたい事なんですけどね。
ですが一度話題に上がった、ということでやっぱり気にはしてしまいますわ。
あぁ、ちなみにヨモギ餅を作りたい、というディアの話しでしたが、料理長曰く餅を作るにはもち米というものが必要で、それを潰すことによって餅を作ることが出来るんだとか。
つまりヨモギ餅を作るためには、もち米というものを手に入れる必要がある、ということなですが.......この国ではどこにも売っていない、とのことなんですのよね。
しかも、もし手に入ったとしても相当高い金額になるだろう、とのことでしたわ。
なので私も餅というのは気になっていますが、諦めるしかなくなってしまいましたの。
はぁ.....それを聞いて既に一週間も経過しているのに、今でも残念に思えますわ。
どうにかして手に入れることが出来たらいいと思いますが.....お父様に頼んでも難しいでしょうし、手に入ったとしても、店で出すには難しい金額になってしまいますわよね。
そう思いながら目の前にある商品の候補が書かれてある紙を眺めましたわ。
あぁ、そういえばゴボウ茶はどうなったんだ、という話しですわよね。
既に2週間も経っているなら飲んでいるだろう、と。
もちろんしっかりと頂きましたわよ。
えーっと.....確か、ゴボウがしっかりと乾いたのは干してから丸1日が経過したくらいで.....。
ー-------
「お嬢様!干していたゴボウが乾いてしまいましたよ!」
というディアに手を引かれて、ゴボウを干しておいた温室の方に向うと、そこにはディアが既に網の中からゴボウを取り出していて、籠の中に干されたペラペラのゴボウが大量に入っていましたわ。
きっと、私が来るのを待っていられなかったんでしょうね。
まぁ、勝手にお茶にしてしまったわけではありませんし、何も問題はありませんが....。
なんて思いながら、一枚一枚のゴボウを確認して
「あら、思った以上にいい出来ですわね。薄く切るのが難しかった、ということでもう少し乾くのに時間がかかると思っていましたわ」
と言うと、ディアも私の言葉に大きく頷いていましたわ。
さて、その後はすぐに試飲してみることになったんですが、一言で美味しいと言って良いのか、悪いのか.....。
ゴボウが嫌いな人は苦手でしょう、という味がしましたわ。
それはディアも同じことを思ったみたいで、苦笑しながら
「なんだか思った以上に香ばしいですね。お茶というよりはゴボウの出汁を飲んでいる、みたいな.....」
と言っていますし。
「好みは分かれてしまうでしょうけど......」
という私の呟きに頷くことはなかったですが、何とも言えないような表情をしていました。
うーん......ゴボウ茶というのは薬草茶の中でも飲みやすいものだ、と本に書かれてあったので期待していた分、少し残念ですわね。
その間に一度も婚約者の話が出てこないのを見ると、お父様も婚約者選びには慎重になっているんですのね。
まぁ、私としては婚約者は早いと思っていましたし凄くありがたい事なんですけどね。
ですが一度話題に上がった、ということでやっぱり気にはしてしまいますわ。
あぁ、ちなみにヨモギ餅を作りたい、というディアの話しでしたが、料理長曰く餅を作るにはもち米というものが必要で、それを潰すことによって餅を作ることが出来るんだとか。
つまりヨモギ餅を作るためには、もち米というものを手に入れる必要がある、ということなですが.......この国ではどこにも売っていない、とのことなんですのよね。
しかも、もし手に入ったとしても相当高い金額になるだろう、とのことでしたわ。
なので私も餅というのは気になっていますが、諦めるしかなくなってしまいましたの。
はぁ.....それを聞いて既に一週間も経過しているのに、今でも残念に思えますわ。
どうにかして手に入れることが出来たらいいと思いますが.....お父様に頼んでも難しいでしょうし、手に入ったとしても、店で出すには難しい金額になってしまいますわよね。
そう思いながら目の前にある商品の候補が書かれてある紙を眺めましたわ。
あぁ、そういえばゴボウ茶はどうなったんだ、という話しですわよね。
既に2週間も経っているなら飲んでいるだろう、と。
もちろんしっかりと頂きましたわよ。
えーっと.....確か、ゴボウがしっかりと乾いたのは干してから丸1日が経過したくらいで.....。
ー-------
「お嬢様!干していたゴボウが乾いてしまいましたよ!」
というディアに手を引かれて、ゴボウを干しておいた温室の方に向うと、そこにはディアが既に網の中からゴボウを取り出していて、籠の中に干されたペラペラのゴボウが大量に入っていましたわ。
きっと、私が来るのを待っていられなかったんでしょうね。
まぁ、勝手にお茶にしてしまったわけではありませんし、何も問題はありませんが....。
なんて思いながら、一枚一枚のゴボウを確認して
「あら、思った以上にいい出来ですわね。薄く切るのが難しかった、ということでもう少し乾くのに時間がかかると思っていましたわ」
と言うと、ディアも私の言葉に大きく頷いていましたわ。
さて、その後はすぐに試飲してみることになったんですが、一言で美味しいと言って良いのか、悪いのか.....。
ゴボウが嫌いな人は苦手でしょう、という味がしましたわ。
それはディアも同じことを思ったみたいで、苦笑しながら
「なんだか思った以上に香ばしいですね。お茶というよりはゴボウの出汁を飲んでいる、みたいな.....」
と言っていますし。
「好みは分かれてしまうでしょうけど......」
という私の呟きに頷くことはなかったですが、何とも言えないような表情をしていました。
うーん......ゴボウ茶というのは薬草茶の中でも飲みやすいものだ、と本に書かれてあったので期待していた分、少し残念ですわね。
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