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46話
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とりあえず、この令嬢たちに関しては、私が助けることはありませんし、好きにしてください。
そう思いながら、殿下に対して必死に言い訳をしている令嬢の手から、奪われた本をやっと取り返すことに成功しましたわ。
まぁ、私が本を取り返したときに、カリステラ様の
「あっ.......」
というか細い声が聞こえてきたような気がしましたが、知りませんわよ。
嘘をついてまで自分の評価を守りたいんですの?
なんて思いながら、令嬢たちと殿下と少し距離をあけて、再び本に集中しましたわ。
えーっと.........確か、さっき読んでいたのは薬草茶の保存方法のところで.......。
私がそう思いながら、本のページをめくっている間も、まだ令嬢たちは必死に殿下に言い訳をしていますわね。
さっき私が本を返してもらっている時点で、一緒に勉強を、というのはおかしい話ですのよ。
それなのに、
「私たちとヴァイオレット様は元々仲が良くて、少しもめていただけで.........」
と目を泳がせながら言っている時点でバレバレですのよ。
なんて思っていると、大きくため息をついた殿下が
「ヴァイオレット嬢、この4人に何をされたんだ?」
とついに私に聞いてきましたわね。
これには咄嗟に答えることが出来ず
「あー.......」
と言ってチラッとカリステラ様達の方を見てしまいましたが、余程殿下には嫌われたくないんでしょう。
必死に首を振って、アピールをしていますわ。
ただ、私がさっき本を返すように言っても聞いてくれませんでしたし.....なぜ私だけが言うことを聞かないといけませんの?
正直、それは不公平すぎますわ。
そう思いながらも、カリステラ様にニッコリと微笑むと、安心したのかホッとした表情をしましたわね。
きっと、物凄く安堵したでしょう.....が
「まぁ、簡単に言うと読んでいた本を取り上げられて、殿下に近付くな、と言われた、ですかね?」
微笑んだまま殿下にそう言うと、令嬢たちの表情は一変して一気に顔が真っ青になりましたわね。
今の私の言葉は当然ですが、図書館の様子を見ていた野次馬のような人たちにも聞こえていましたからね。
取り巻きの3人の令嬢は
「や、やめて.........」
「なっ.........」
「うぅ........」
と言葉が出ないようで、顔を覆って恥ずかしそうにしていましたわ。
全く......そんな反応をするのであれば最初からやらなければよかったのに......。
恥ずかしいことだとわかっていながらもやっていたんだ、と思うと同情も何もできませんわ。
そう思いながらチラッとカリステラ様の方を見ると、今の私の言葉を必死に否定しようとしたせいで
「う、嘘ですわ殿下!そんな貧乏人の言うことを信じますの!?」
なんて、火に油を注ぐようなことを言っていますわね。
本人は気付いていませんが、この状況で私のことを貧乏人などと言ってしまうのは自分の首を絞めたようなものですわ。
案の定、殿下はカリステラ様の言葉に
「貧乏人だと............」
と呟きましたが、完全に怒っている声色ですし。
はぁ......自業自得、ですわよね。
そう思いながら、殿下に対して必死に言い訳をしている令嬢の手から、奪われた本をやっと取り返すことに成功しましたわ。
まぁ、私が本を取り返したときに、カリステラ様の
「あっ.......」
というか細い声が聞こえてきたような気がしましたが、知りませんわよ。
嘘をついてまで自分の評価を守りたいんですの?
なんて思いながら、令嬢たちと殿下と少し距離をあけて、再び本に集中しましたわ。
えーっと.........確か、さっき読んでいたのは薬草茶の保存方法のところで.......。
私がそう思いながら、本のページをめくっている間も、まだ令嬢たちは必死に殿下に言い訳をしていますわね。
さっき私が本を返してもらっている時点で、一緒に勉強を、というのはおかしい話ですのよ。
それなのに、
「私たちとヴァイオレット様は元々仲が良くて、少しもめていただけで.........」
と目を泳がせながら言っている時点でバレバレですのよ。
なんて思っていると、大きくため息をついた殿下が
「ヴァイオレット嬢、この4人に何をされたんだ?」
とついに私に聞いてきましたわね。
これには咄嗟に答えることが出来ず
「あー.......」
と言ってチラッとカリステラ様達の方を見てしまいましたが、余程殿下には嫌われたくないんでしょう。
必死に首を振って、アピールをしていますわ。
ただ、私がさっき本を返すように言っても聞いてくれませんでしたし.....なぜ私だけが言うことを聞かないといけませんの?
正直、それは不公平すぎますわ。
そう思いながらも、カリステラ様にニッコリと微笑むと、安心したのかホッとした表情をしましたわね。
きっと、物凄く安堵したでしょう.....が
「まぁ、簡単に言うと読んでいた本を取り上げられて、殿下に近付くな、と言われた、ですかね?」
微笑んだまま殿下にそう言うと、令嬢たちの表情は一変して一気に顔が真っ青になりましたわね。
今の私の言葉は当然ですが、図書館の様子を見ていた野次馬のような人たちにも聞こえていましたからね。
取り巻きの3人の令嬢は
「や、やめて.........」
「なっ.........」
「うぅ........」
と言葉が出ないようで、顔を覆って恥ずかしそうにしていましたわ。
全く......そんな反応をするのであれば最初からやらなければよかったのに......。
恥ずかしいことだとわかっていながらもやっていたんだ、と思うと同情も何もできませんわ。
そう思いながらチラッとカリステラ様の方を見ると、今の私の言葉を必死に否定しようとしたせいで
「う、嘘ですわ殿下!そんな貧乏人の言うことを信じますの!?」
なんて、火に油を注ぐようなことを言っていますわね。
本人は気付いていませんが、この状況で私のことを貧乏人などと言ってしまうのは自分の首を絞めたようなものですわ。
案の定、殿下はカリステラ様の言葉に
「貧乏人だと............」
と呟きましたが、完全に怒っている声色ですし。
はぁ......自業自得、ですわよね。
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