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第一章
褒美
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「エルヴィン!!大丈夫か!!」
そう叫びながら俺に駆け寄ってくる陛下と父上。俺は貫かれた腹を確認した。パーフェクトヒールで治ったようだ。
「大丈夫ですよ。陛下に父上…それよりこの2人の首どうしますか?」
そう言って俺はライト親子の首とライト家に伝わるという剣を見た。地面に突き刺さった剣は晴れた日の空のように澄んだ青色をしており刀身はほのかに輝いている。
「うむ、騎士団長。この2つの首をもってライト公爵夫人を捕らえてこい。それと…トビン・ルイス・ステュディ、明日、叙爵式を行う。本当ならエルヴィンに男爵を与えたいところだが他の貴族が疑問に思うかもしれぬからの。その代わりにそこに刺さっている剣を与えよう」
その言葉に父上は臣下の礼をとり返事をした。俺もそれに倣い臣下の礼をした。すると陛下は俺の頭を撫でていった。
「王国を守ってくれてありがとう」
「当然のことをしたまでです。それに僕は神の代行者となってしまいましたから悪事を働いている者には天罰を与え貧しい人々には手を差し伸べる。当り前じゃないですか」
俺はそう言い切った。その言葉を聞いていた貴族は拍手して俺をたたえた。
「さて、予期せぬ事態があったがまだお披露目会は中盤…おおいに楽しんでくれ」
陛下はそう言い訓練場を出ていった。他の貴族たちも後に続く。俺は最後に訓練場を出ることにした。2人が死んだ場所にはまだ剣が刺さっていた。
「来世に祝福があらんことを…高校のみんなどうしてるのかなぁ」
俺はそう呟いた。後ろから足音が聞こえてくる。俺は剣を抜き空間魔法で創ったストレージにしまった。
「エルヴィンさん行きましょう」
「エルヴィン、行こう」
声の主はアンナ殿下とチャーリーだった。2人は俺の目の前に微笑みながら立っている。
「王女殿下…チャーリー。ああ、行こう」
「呼び捨てでいいですよ。公式の場以外では」
アンナ殿下がそう言ってきたので俺は少し笑顔になった。
「分かった。ならアンナも俺のこと呼び捨てで構わないぞ」
「分かりました」
笑いが起きる。俺たち三人は楽しくしゃべりながら訓練場を去っていった。しかし次の災いはすぐそこまで迫っていた。
第一章 完結
そう叫びながら俺に駆け寄ってくる陛下と父上。俺は貫かれた腹を確認した。パーフェクトヒールで治ったようだ。
「大丈夫ですよ。陛下に父上…それよりこの2人の首どうしますか?」
そう言って俺はライト親子の首とライト家に伝わるという剣を見た。地面に突き刺さった剣は晴れた日の空のように澄んだ青色をしており刀身はほのかに輝いている。
「うむ、騎士団長。この2つの首をもってライト公爵夫人を捕らえてこい。それと…トビン・ルイス・ステュディ、明日、叙爵式を行う。本当ならエルヴィンに男爵を与えたいところだが他の貴族が疑問に思うかもしれぬからの。その代わりにそこに刺さっている剣を与えよう」
その言葉に父上は臣下の礼をとり返事をした。俺もそれに倣い臣下の礼をした。すると陛下は俺の頭を撫でていった。
「王国を守ってくれてありがとう」
「当然のことをしたまでです。それに僕は神の代行者となってしまいましたから悪事を働いている者には天罰を与え貧しい人々には手を差し伸べる。当り前じゃないですか」
俺はそう言い切った。その言葉を聞いていた貴族は拍手して俺をたたえた。
「さて、予期せぬ事態があったがまだお披露目会は中盤…おおいに楽しんでくれ」
陛下はそう言い訓練場を出ていった。他の貴族たちも後に続く。俺は最後に訓練場を出ることにした。2人が死んだ場所にはまだ剣が刺さっていた。
「来世に祝福があらんことを…高校のみんなどうしてるのかなぁ」
俺はそう呟いた。後ろから足音が聞こえてくる。俺は剣を抜き空間魔法で創ったストレージにしまった。
「エルヴィンさん行きましょう」
「エルヴィン、行こう」
声の主はアンナ殿下とチャーリーだった。2人は俺の目の前に微笑みながら立っている。
「王女殿下…チャーリー。ああ、行こう」
「呼び捨てでいいですよ。公式の場以外では」
アンナ殿下がそう言ってきたので俺は少し笑顔になった。
「分かった。ならアンナも俺のこと呼び捨てで構わないぞ」
「分かりました」
笑いが起きる。俺たち三人は楽しくしゃべりながら訓練場を去っていった。しかし次の災いはすぐそこまで迫っていた。
第一章 完結
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