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ふ、2人用って……

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「レオ、眠くないか? テントに入っててもいいんだぞ?」

「まだ大丈夫です! ……やっぱりいなくなりましたね、これで依頼達成って事でいいんですかね?」

「ああ、帰りにあのデカイ奴のハサミを持ち帰ってギルドに渡せば大丈夫だろ」

 大きな宿カニを倒してから小さな宿カニの姿は見かけなくなった。
 夜だから遠くまでは見えないけど、少なくとも僕達の周りには宿カニの姿は見当たらない。

「ふぅ、もう一杯……あっ、なくなった……仕方ない、最後にしよう」

 いやいや、あの大きな酒瓶を全部飲んだなら十分ですよ! いつもより飲むペースは遅いから平気そうな顔をしているけど…… 

「そういえばバッグの中身ってお酒以外に何が入ってるんですか? 夜のお楽しみって言ってましたけど……」

「おぉ! そうだった……ふふふっ! これだ!」

 クレアさんがバッグから取り出したのは…… 何だろう? 寝袋に見えるけど大き過ぎるような…… 

「特注の2人用寝袋だ! いつか野宿する事があると思って作ってもらったんだ! 頑丈な糸と緩衝材が入っているから寝込みを襲われても安心だぞ!」

「ふ、2人用って……」

 もしかしてこの寝袋で寝るつもりだったの!? 夏なのに2人で入ったら汗だくになるよ! それだけじゃなくて、密着し過ぎて色々マズイんじゃ…… 

「寝ている時も私が守ってやるからレオも安心してグッスリ眠れるだろ? あっ、通気性もいいから夏でも大丈夫らしいぞ」

 それなら蒸れなくていいですね! って、そうじゃなくて! お、お互いの体温で暑くなるじゃないですか!

「ふふふっ、とりあえずどんなものか試しに寝てみるか?」

 そう言ってクレアさんはニコニコしながらテントの中に寝袋を広げている…… 
 
「んっ……おぉ! 何かヒンヤリする…… 夏用冷感シーツ? レオ、ちょっと入ってみろ! 涼しくて気持ちいいぞ!」

「は、はぁ……」

 クレアさんと一緒に寝る事はほぼ決まりだろうし、覚悟を決めて…… んっ? おぉ! 本当にヒンヤリする! 

「気持ちいいだろ?」

「はい、これは気持ちいいですね……むぐっ!」

 ちょっと急に抱き締めないで下さい! ぐっ、お、おっぱいが! 

「レオ~! すんすん…… 落ち着くニオイがするなぁ」

 汗かいてますしニオイを嗅がないで下さい!
 ……すんすん、クレアさんのおっぱいの谷間からいい香りが……僕もちょっと落ち着くかも。

「レオ……」

「クレア……さん?」

「すぅ……すぅ……」

 もう寝ちゃった? 試しに入ってみるだけのはずだったのに…… 朝から『発情』を解除したり、宿カニ倒したり、『発情』を解除したり……忙しい1日だったから、さすがのクレアさんも疲れが溜まっていたのかな?

「おやすみなさい、クレアさん」

 そして抱き締められ身動きが取れない僕も、とりあえずおっぱいから顔を抜き、目を閉じた。

 …………

「レオ、起きてるのか?」

「……すぅ」

「寝てる…… なのにこっちは元気に立ち上がって……男って不思議だな」

「……クレア、さん……むにゃむにゃ……」

「あぁ~、もう! レオはなんて可愛いんだ! よしよし…… 最初は昔、家で飼っていた犬の『ビス』に似て可愛いって思ってたんだけど……一緒に暮らすようになって、今は違う…… レオ……私……レオの事が……」

「むにゃむにゃ……クレアさん……ちゃんと服を着て下さい……すぅ、すぅ……」

「ふふふっ、どんな夢を見ているんだ? ……ゆっくり休めよ……ちゅっ」

 …………

 ふぁぁ…… 柔らかいパン? いや、これはまんじゅうだな、美味しそう、いただきます……

「ひゃっ!? こ、こらレオ! それは……」

 はむはむ…… んっ? 豆も入ってるのか……じゃあ豆まんじゅうだ! それにしても大きな豆だ…… 食べ応えあるな、んっ? これは……豆じゃない! ミルク味のあめ玉だ! このまんじゅう当たり付きなのか? 当たりが出たらもう一個……

「あんっ! ち、乳首をはむはむしてるぅ! っ! ひぃぁぁっ!! 寝ながらおっぱいを吸ったり揉んだりするなぁぁ……」

 ちゅっ、ちゅう…… こ、これは…… 柔らかくて大きくて……

「ちゅぱっ!? あぁ! やっぱりおっぱいだ!」

「はぅぅ…… れおぉぉ」

 何で生おっぱいが目の前にあるんだ? まさか朝から『発情』が現れてクレアさんが僕に……
 
「い、今助け……あぁっ!」

 クレアさんの股に僕のモノが挟まって動けない…… し、仕方ない! 入れないようにクレアさんの秘部に僕のを擦り付けて解除するしかない! 刺激が足りなかったら解除出来ないから……おっぱいも!

「あぁぁっ! レオのでクリが擦れて…… んひぃぃっ! お、おっぱいも気持ちいいぃぃぃっ!!」 

 寝袋の中じゃ動きづらいけど、クレアさんの香りがこもって……いつもより興奮する!
 クレアさんの中に入れたい! でも避妊具を着けていないしダメだ! でも……

「あぁっ! レオ、んちゅうっ、れろっ」

 クレアさんの舌が僕の口の中に入ってきた! うっ、これ……凄く気持ちいい!
 僕も舌を絡ませたい! そう思い、無我夢中で舌を動かした。

 下は直接繋がってないのにいつもより深く繋がっているような気持ちになってしまう。
 バッドステータスの解除だけじゃない……クレアさんという1人の女性と……

「んんん~っ!!」

「んっ!! んん……」

 クレアさんも無事解除出来たみたいだな。
 僕も達してしまったが、しばらく僕達はお互いの舌を貪るように絡め合っていた。



「帰ったら寝袋を洗濯しないとな」

「あはは……汚しちゃいましたね」

「レオ……」

「クレアさん……」

 僕達はもう一度長いキスをしてから帰り支度を始めた。
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