上 下
6 / 31

僕を甘やかさないで下さい!

しおりを挟む
「じゃあまた明日な!」

「はい! おつかれさまでした!」

 今日も2人で無事依頼達成して、報酬を分けた後は解散となった。

 ここ最近は大変なモンスターの討伐依頼はなくて、クレアさんのバッドステータス『発情』の効果も現れる事がなかった。

 僕のバフを使いながら小型モンスター狩りをするか、珍しい薬草の採取などをしてコツコツ報酬を稼いでいる。

 食事や宿に困る事がないくらいお金を貰っているので今までより贅沢をしようと思えばできるのだが……

「結局いつもの安宿にしちゃったな……」

 狭い部屋に小さめでボロいベッドが1つ、食事も付いてないから、本当にただ寝るだけの部屋……

「ふぅ、本当にクレアさんは……」

 最近、更にクレアさんの過保護っぷりが悪化してきた。
 はぐれたら困るとピッタリくっついてきたり、すぐに休憩させようとしたり。
 今日なんて依頼中に昼の食事を取った後、強引に膝枕をされて……


「私が周りを警戒しておくからレオはゆっくり休んでおけ」

 なんて言いながら僕の頭を優しく撫でてくるから……

「だ、大丈夫ですよ! そういうのは僕がやりますから!」

「ダメだ! 大事なパーティーメンバーに万が一があったら私は……」

 泣きそうな顔でそんな事を言われると僕は何も言えなくなってしまい

「じゃ、じゃあお願い……します」

「ああ、任せておけ! ふふっ……」

 ムッチリ温かい太ももと優しい手の動きによって僕はグッスリと昼寝までさせてもらって……

 …………

「こんなんじゃダメだよな、パーティーメンバーというかこれじゃあ僕、ただのヒモみたいだ」

 この街にも何人かいたという伝説の職業『ヒモ』。
 
 パーティーには所属しているが、その人以外が一生懸命働き『ヒモ』を養う。
『ヒモ』が何もしていなくてもパーティーが上手く機能しているからギルドからは特に何も言われる事はないが、街の人から冷たい目で見られたり、最後にはパーティー内のいざこざに巻き込まれて……うぅぅっ!!

「というわけで、今日は僕を甘やかさないで下さい!」

「ぷっ! あははははっ!『ヒモ』の意味を勘違いしてるんじゃないか? あれはほとんど詐欺師みたいなやり口だぞ? 異性に好意があると見せかけて貢がせる…… 私はレオに貢いでもいないから違うじゃないか!」

「で、でも……」

「支援職を守るのが戦闘職の役目でもあるんだぞ? だから私はちゃんと役目を全うしているだけだ!」

 た、たしかにそう言われるとクレアさんの言っている事が合っているような……

「さぁ、今日も仕事だ! 危ないから私のそばを離れるんじゃないぞ?」

 む、むぐぐっ! 横顔におっぱいが当たる! ブラの部分が硬くて痛い……

「おっ?レオ、大丈夫か? それなら手を繋ぎながら行くか!」

 何だろう、このデートじゃなくてお母さんと一緒にお出かけする子供みたいな感じは!
 パーティーを組むって……思ってたのと違う!!

 今日は『岩ガエル』を1匹討伐する依頼で、岩のようなゴツゴツした大きなカエルが洞窟の入り口付近でウロウロしているって話だ。

「ふふふ~ん♪」

 機嫌が良さそうなクレアさんは鼻唄を歌いながら僕の手を引いて歩いている。

「ふんふ~ん♪ ……ふん!!」

「ギャッ!!」

 ……こんなんでも周りは警戒しているみたいで、飛び出してきたネズミみたいなモンスターを一瞬で倒してしまった。

「やっぱりクレアさんは強いですね」

「何言ってるんだ、今だってちゃんとレオがバフをかけてくれたから一撃だったんだぞ? 私の動きに合わせてかけるなんて凄いじゃないか! 私達は最高のパーティーだな!」

 繋いだ手に少し力が入ったので慌ててバフを発動したんだけど……うん、こうして密着しているのも悪い事ばかりではないかも。
 
「またいきなり飛び出してきたら大変だからもっとくっついてろよ、レオ」

 手を繋ぎながら腕同士がピッタリくっつく距離までクレアさんが近付いてきた。
 何か分からないけど凄くいい匂いがする……

 それから時々襲ってくる小型モンスターを狩りつつ洞窟の入り口付近まで来ると

「レオ、静かに…… あれか」

 洞窟の入り口を塞ぐように佇む岩ガエルはモゴモゴと口を動かし、そして

「うわっ、何か吐き出した…… あれは鳥系のモンスターの翼か?」

「あんなのまで食べるんですね……」

「レオが食べられたら大変だからチャチャっと片付けるか!」

 僕!? ……うん、油断していたらすぐ食べられちゃいそう。

「食事中の今を狙って……よし、レオ! バフの準備をしておけ! 合図をしたら私が突っ込む!」

「はい!」

 しばらく咀嚼した岩ガエルは満足したのか、その場に伏せた、そして目を閉じた所で……

「っ!!」

 手で合図をしたクレアさんは一気に駆け出した、僕のバフが届き更に速度が上がって……

「はぁぁぁぁっ!!」

 目を開き立ち上がろうとした岩ガエルだったが、クレアさんのスピードを前に何も出来ずにそのまま真っ二つ…… バフとクレアさんの能力が合わさると凄い力だな!

「はぁ、はぁ……やったなレオ!」

「やりましたねクレアさん、凄いです!」

「ははっ、どんなもんだ…… んっ!!」

「ク、クレア……さん?」

「あぁぁ……レオ……た、頼む!」

 えぇっ!? 今日は1分も能力を使ってないのに、もしかしてバッドステータスが!?

「んぁぁ、は、早く入れてくれ!」

 倒した岩ガエルに手をつき、パンツ部分を脱ぎ捨てたクレアさん、秘部はもうお漏らししたかのようにビチョビチョになっている。

「い、今助けます!」

 避妊具を装着した僕はそのまま一気にクレアさんに挿入…… 膣の中から空気が漏れたような音が響き、クレアさんが凄く恥ずかしそうな顔をしている。

「レ、レオ! 今のは違うから……」

「分かってます! いきますよ?」

 周りにまだモンスターがいるかもしれない所でのんびりなんてしていられない!
 激しく腰を打ち付け、バッドステータス解除を急ぐ。

「ひゃ、あっ、やぁぁぁっ!! レオ、激し……んひぃぃぃぃっ!!」

「クレアさん! クレアさん!」

 腰を打ち付けるたび波打つ褐色のお尻、僕の太ももまでビチョビチョになるほどクレアさんの秘部からは蜜が溢れて……気持ちいい!! 

 久し振りのクレアさんの身体を堪能したい所だが……えい! 

「ひぃっ!? そ、そこは!」

 腰に抱き着き手を回し、クレアさんの股にある突起物を指で弄る…… この間、間違って触ったら凄く気持ち良さそうにしてたから、きっとここはクレアさんの弱点! 早く……バッドステータスを!! 

「い、い、いやぁぁぁっ! だめだめだめぇぇぇーー、いくぅぅぅぅぅぅーー、ひぁぁぁぁ!!」

「僕も……出ます!!」

 また膝から崩れ落ちそうになったクレアさんを抱き止め、最後の一滴まで奥に出すように腰を力強く押し付けた。

「はぁ、あぁん……れ、れおぉ……」

「クレアさん……」

「今日もありがと……ちゅっ、ちゅっ……」

 こっちを向いたクレアさんは僕を抱き締めながら頬に何度もキスをした。

「あぁ……立てない……」

「僕が解体しておきますね」

 地面に布を敷きクレアさんを座らせた僕は、急いで解体を始めた。

「んっ…… レオのがいっぱい入ってる……」

 避妊具をプニプニしているクレアさんを横目に解体を終わらせた僕は

「クレアさん大丈夫ですか?」

「んっ? あぁ…… 今日はちょっと試したくて能力を一気に解放してみたけどすぐに『発情』の効果が現れて、強いけど使い勝手が悪くてこれはダメだな」

 いつもより早くバッドステータスが出たのはそういう事か。
 それでも早く解除出来たからかクレアさんはあまり辛そうではない、その証拠に……

「それでいつまでプニプニしているんですか?」

「いやぁ、何か感触が気持ち良くてな! 持って帰ってもいいか?」

「ダメです!!」

「えぇ~!?」

 その後、回復したクレアさんから使用済み避妊具を取り上げ処分した。

 名残惜しそうにしているクレアさんの手を引き僕達はギルドに戻った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

明智さんちの旦那さんたちR

明智 颯茄
恋愛
 あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。  奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。  ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。  *BL描写あり  毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

処理中です...