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逆にコリが酷くなるような……
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あの後、血相を変えてほぼ同時に帰って来た美鳥と輝衣に、機嫌を直してもらうためにおだんごを振る舞ったのは言うまでもないと思う。
そんな様子を見ていた千和や葵もお腹が空いてきたらしく…… うん、その後はいつも通りだ。
それよりも約束してしまった葵の父親への挨拶が心配。
俺が了解した途端どこかに電話をしていた葵、そして次の日には面会の予約を取っていた。
次の日…… つまり今日だ。
「そんな緊張しなくても大丈夫ですわよ、お父様は優しい方ですから」
「いや、そう言ってもやっぱり緊張するよ、失礼のないようにしないと…… これからもずっと一緒にいられないだろ」
「あぁ、桃太様ぁ…… わたくし、嬉しいですわぁ」
出会いは最悪だったが、葵と深い仲になった今では俺の中で大切にしたいと思う女性の一人だからな。
最初は仕事のためなら冷酷で、庶民を見下しているような人かと思っていたが、実は仕事相手に舐められないよう虚勢を張って無理していたとか、ツンツンしているけど気を許した相手には甘えたりと可愛い所も分かってきた。
他の三人とも仲良くなってきているし、女性陣はお互いにマメに連絡を取り合っているみたいだしな。
千和とは俺の家の事を仲良さげにしている姿を見るし、美鳥とは仕事の話やファッションの話で盛り上がっている。
輝衣には勉強を教えたり逆に輝衣から店の仕込みなどを教わったりと、それぞれみんなと仲良くして、すっかり馴染んでいる。
俺も店の営業や私生活の色々な事で世話になっているし、しっかりとした大人の女性だから頼りにしている部分もある。
尽くしてもらってばかりで感謝もしているし悪いと思うのだが、俺にできるお礼といえば…… 『お団子』を作ってあげるくらい。
みんなは『美味しいものを好きなだけ食べられるだけで幸せ』と言ってくれるが、出来る限りはみんなの要求に答えるように心掛けている。
「ふふっ、桃太様……」
甘えるように寄りかかってきた葵の腰に腕を回し、より密着するように抱き寄せる。
「桃太様ぁ…… んーっ」
キスがしたいのか? ……
「んっ…… ふふっ」
そんな俺達の姿を……
「あ、あのお嬢様が……」
「おい失礼だぞ、見るんじゃない」
「で、ですが……」
うわっ! バックミラー越しに運転手さんとバッチリ目が合ってしまった。
丁度葵の位置からは死角になるのだが、助手席に座るボディーガード兼秘書と紹介された女性もこっそり後ろを振り返って見ている!
そう、俺達は葵の父親が入院する病院に向かうために、葵の普段仕事で使用している高級車で移動中だ。
豪華な内装に広々とした後部座席。
外からあまり見えないようにスモークは貼られているが、その後部座席でイチャイチャしていたんだ。
腰のシートベルトがなかったら間違いなく抱き着いて…… いや、跨がってきそうな勢いだったから、シートベルトがあって助かった。
「ふふっ……」
助かって…… ない!? おい葵、どこを撫で回している!
「どこって…… ただコリが酷そうなのでマッサージをして差し上げようかと思っただけですわ」
いや、逆にコリが酷くなるような…… ほら! 秘書さんが見てるから!
「鈴鹿《すずか》? 何を見てますの!? ……カーテンを閉めますわ!」
前の席と後ろの席の間に取り付けられていたカーテンを勢い良く閉めた葵は……
「これで問題ないですわよね? ふふっ、では早速マッサージの続きを……」
…………
「お、お嬢様、病院に到着しました」
「……ふぅっ、あら、もう到着してしまいましたの?」
や、やっと着いたか……
葵によるイタズラ…… じゃなくてマッサージを受け、お返しに俺も葵をマッサージしてあげていたら病院に到着したみたいだ。
「さあ、行きますわよ桃太様」
さっきまでマッサージで気持ち良さそうな顔をしていたのに、急にキリッとした顔に戻る葵。
「ど、どうぞお嬢様、桃太様……」
秘書の鈴鹿さんに後ろのドアを開けてもらい、俺達は車から降りた。
俺達を見て視線を泳がせた鈴鹿さん、その顔は若干赤くなっているような気がした。
「鈴鹿、お母様は?」
「……は、はい、予定では一時間後くらいに到着するようになっております」
「そう…… では先にお父様に挨拶しましょう」
葵の母親まで来るんだもんな、緊張する……
「ふふっ、大丈夫ですわ、お母様は厳しい方ですが、お父様が居る手前あれこれ口出ししては来ませんから」
もし葵との関係を認められなかったら…… その時は認められるまで時間がかかっても努力するしかないんだけどな。
「どうしましたの?」
「いや、ちゃんと葵の事を大切にするって伝えないと、と思ってな」
「桃太様…… ふふっ、ありがとうございます」
そして俺の腕に抱き着き、身体をぴったりとくっつけてくる葵と病院の中へと入っていった。
「あのお嬢様が…… あの平凡そうな男のどこがいいんだか」
「…………」
「ところで鈴鹿、覗きは良くないぞ?」
「ひぇっ! わ、私は何も見てません! ペロペロキャンディをパックンチョなんて決して見てませんから!!」
「…………」
◇
ふぅ…… 緊張してきた。
あの葵が男を連れてくるなんて……
幼い頃から母親である朱凛《あかり》の教育のおかげで優秀な子に育ったが、友達も出来ずに常に一人で過ごしていたのを親として心配していたのだが…… 人生いつ何があるか分からないものだな。
「ちょっと、あなた! 聞いてますの!?」
あぁ、はいはい、聞いてるよ。
「その返事は何ですのよ! だからお医者さんの話では、このまま治療を続ければ近いうちに退院出来ますのよ?」
そうみたいだね…… 『余命はもって三年』なんて言われたけど、葵の子、孫が見れる可能性が出てくると不思議と生きる気力が湧いてきて、気が付けば僕の身体は医者が驚くほど奇跡的な回復をしているらしい。
「だから退院したら…… ねっ? 良いですわよね?」
はぁ…… 娘である葵の前でもそんな可愛らしい姿を見せていれば、こんなに心配する事もなかったのに。
「二人きりで旅行だよね? うん、いいよ、ママ…… じゃなくて朱凛」
「やぁん! 虎雄《とらお》さん、嬉しい…… んっ、ちゅっ」
あ、あははっ…… ほら、葵達がもうすぐ来る時間だから、見られたらマズいでしょ?
「だってぇ…… わたくし、虎雄さんが元気になってくれて本当に嬉しかったんですの、わたくしを置いて居なくなるのを想像したら、毎日心配で悲しくてぇ…… ちゅっ、ちゅっ」
ごめんよ…… んっ、だからってここ最近、毎日病院に来ては若い頃みたいにちゅっちゅ、ちゅっちゅと……
「んふふっ、若い頃…… みたいですわね?」
あ、朱凛? いや、そこは……
「『鬼に金棒』って言いますわよね? わたくしの金棒ですから」
言うけど! 言うけど、金棒じゃないから! 『わたくしの』って何? こっちは病み上がりだよ?
「金棒はちゃんと金棒ケースに入れませんと…… 金棒法違反になってしまいますわぁ」
そんな法律ありません! あっ、ちょ、あぁぁ……
◇
「お母様って本当厳しいんですのよ? 笑った顔なんてほとんど見たことありませんわ、それにお父様にもいつも冷たくて…… かわいそうになる時もありましたわ」
へぇーっ…… 何でこれから会うっていうのにそんな脅かすような話をするかなぁ。
「お父様はお父様で何も言わずにニコニコしてばかり…… 仲良くしている所も見たことありませんし、きっと夫婦仲は冷めているんですわ!」
葵は母親の事…… 好きじゃないのか?
「だからわたくしはお母様を超えて鬼島グループの社長になるために頑張っていたんですの、お母様には社長を辞めてもらって夫婦仲を修復してもらおうと…… でも時間がないと思ってましたけど、何故か奇跡的にお父様の体調が良くなって…… そんな話をしていたら病室に到着しましたわ」
葵は葵なりに色々考えて行動していたんだな、やり方はちょっと強引だったけど。
……あれ? 病室のドアに『面会謝絶』って札が掛かってるけど入ったら駄目なんじゃないか?
「何ですのこれは! わたくしはちゃんと予約をして面会に来ましたのに…… って、あら? 中から何か声がしますわね」
お、おい! ドアに耳を当てて盗み聞きするつもりか? 診察中なのかもしれないから少し時間をずらして……
「『金棒……』『退治されてしまいますわ……』って女の人の声が聞こえますわ! お父様に何をしてますの!」
あっ! 勝手にドアを開けたら……
「お父様! 大丈夫…… えっ?」
「あ、あ、葵!?」
「い、いやぁぁぁんっっ!!」
「お父様と…… お母様? ……桃太様はそこで待ってて下さいまし!! お父様の上で何やってますのーー!!」
…………あっ、あっちに休憩スペースがある、自販機でジュースでも飲んで待ってよ。
そんな様子を見ていた千和や葵もお腹が空いてきたらしく…… うん、その後はいつも通りだ。
それよりも約束してしまった葵の父親への挨拶が心配。
俺が了解した途端どこかに電話をしていた葵、そして次の日には面会の予約を取っていた。
次の日…… つまり今日だ。
「そんな緊張しなくても大丈夫ですわよ、お父様は優しい方ですから」
「いや、そう言ってもやっぱり緊張するよ、失礼のないようにしないと…… これからもずっと一緒にいられないだろ」
「あぁ、桃太様ぁ…… わたくし、嬉しいですわぁ」
出会いは最悪だったが、葵と深い仲になった今では俺の中で大切にしたいと思う女性の一人だからな。
最初は仕事のためなら冷酷で、庶民を見下しているような人かと思っていたが、実は仕事相手に舐められないよう虚勢を張って無理していたとか、ツンツンしているけど気を許した相手には甘えたりと可愛い所も分かってきた。
他の三人とも仲良くなってきているし、女性陣はお互いにマメに連絡を取り合っているみたいだしな。
千和とは俺の家の事を仲良さげにしている姿を見るし、美鳥とは仕事の話やファッションの話で盛り上がっている。
輝衣には勉強を教えたり逆に輝衣から店の仕込みなどを教わったりと、それぞれみんなと仲良くして、すっかり馴染んでいる。
俺も店の営業や私生活の色々な事で世話になっているし、しっかりとした大人の女性だから頼りにしている部分もある。
尽くしてもらってばかりで感謝もしているし悪いと思うのだが、俺にできるお礼といえば…… 『お団子』を作ってあげるくらい。
みんなは『美味しいものを好きなだけ食べられるだけで幸せ』と言ってくれるが、出来る限りはみんなの要求に答えるように心掛けている。
「ふふっ、桃太様……」
甘えるように寄りかかってきた葵の腰に腕を回し、より密着するように抱き寄せる。
「桃太様ぁ…… んーっ」
キスがしたいのか? ……
「んっ…… ふふっ」
そんな俺達の姿を……
「あ、あのお嬢様が……」
「おい失礼だぞ、見るんじゃない」
「で、ですが……」
うわっ! バックミラー越しに運転手さんとバッチリ目が合ってしまった。
丁度葵の位置からは死角になるのだが、助手席に座るボディーガード兼秘書と紹介された女性もこっそり後ろを振り返って見ている!
そう、俺達は葵の父親が入院する病院に向かうために、葵の普段仕事で使用している高級車で移動中だ。
豪華な内装に広々とした後部座席。
外からあまり見えないようにスモークは貼られているが、その後部座席でイチャイチャしていたんだ。
腰のシートベルトがなかったら間違いなく抱き着いて…… いや、跨がってきそうな勢いだったから、シートベルトがあって助かった。
「ふふっ……」
助かって…… ない!? おい葵、どこを撫で回している!
「どこって…… ただコリが酷そうなのでマッサージをして差し上げようかと思っただけですわ」
いや、逆にコリが酷くなるような…… ほら! 秘書さんが見てるから!
「鈴鹿《すずか》? 何を見てますの!? ……カーテンを閉めますわ!」
前の席と後ろの席の間に取り付けられていたカーテンを勢い良く閉めた葵は……
「これで問題ないですわよね? ふふっ、では早速マッサージの続きを……」
…………
「お、お嬢様、病院に到着しました」
「……ふぅっ、あら、もう到着してしまいましたの?」
や、やっと着いたか……
葵によるイタズラ…… じゃなくてマッサージを受け、お返しに俺も葵をマッサージしてあげていたら病院に到着したみたいだ。
「さあ、行きますわよ桃太様」
さっきまでマッサージで気持ち良さそうな顔をしていたのに、急にキリッとした顔に戻る葵。
「ど、どうぞお嬢様、桃太様……」
秘書の鈴鹿さんに後ろのドアを開けてもらい、俺達は車から降りた。
俺達を見て視線を泳がせた鈴鹿さん、その顔は若干赤くなっているような気がした。
「鈴鹿、お母様は?」
「……は、はい、予定では一時間後くらいに到着するようになっております」
「そう…… では先にお父様に挨拶しましょう」
葵の母親まで来るんだもんな、緊張する……
「ふふっ、大丈夫ですわ、お母様は厳しい方ですが、お父様が居る手前あれこれ口出ししては来ませんから」
もし葵との関係を認められなかったら…… その時は認められるまで時間がかかっても努力するしかないんだけどな。
「どうしましたの?」
「いや、ちゃんと葵の事を大切にするって伝えないと、と思ってな」
「桃太様…… ふふっ、ありがとうございます」
そして俺の腕に抱き着き、身体をぴったりとくっつけてくる葵と病院の中へと入っていった。
「あのお嬢様が…… あの平凡そうな男のどこがいいんだか」
「…………」
「ところで鈴鹿、覗きは良くないぞ?」
「ひぇっ! わ、私は何も見てません! ペロペロキャンディをパックンチョなんて決して見てませんから!!」
「…………」
◇
ふぅ…… 緊張してきた。
あの葵が男を連れてくるなんて……
幼い頃から母親である朱凛《あかり》の教育のおかげで優秀な子に育ったが、友達も出来ずに常に一人で過ごしていたのを親として心配していたのだが…… 人生いつ何があるか分からないものだな。
「ちょっと、あなた! 聞いてますの!?」
あぁ、はいはい、聞いてるよ。
「その返事は何ですのよ! だからお医者さんの話では、このまま治療を続ければ近いうちに退院出来ますのよ?」
そうみたいだね…… 『余命はもって三年』なんて言われたけど、葵の子、孫が見れる可能性が出てくると不思議と生きる気力が湧いてきて、気が付けば僕の身体は医者が驚くほど奇跡的な回復をしているらしい。
「だから退院したら…… ねっ? 良いですわよね?」
はぁ…… 娘である葵の前でもそんな可愛らしい姿を見せていれば、こんなに心配する事もなかったのに。
「二人きりで旅行だよね? うん、いいよ、ママ…… じゃなくて朱凛」
「やぁん! 虎雄《とらお》さん、嬉しい…… んっ、ちゅっ」
あ、あははっ…… ほら、葵達がもうすぐ来る時間だから、見られたらマズいでしょ?
「だってぇ…… わたくし、虎雄さんが元気になってくれて本当に嬉しかったんですの、わたくしを置いて居なくなるのを想像したら、毎日心配で悲しくてぇ…… ちゅっ、ちゅっ」
ごめんよ…… んっ、だからってここ最近、毎日病院に来ては若い頃みたいにちゅっちゅ、ちゅっちゅと……
「んふふっ、若い頃…… みたいですわね?」
あ、朱凛? いや、そこは……
「『鬼に金棒』って言いますわよね? わたくしの金棒ですから」
言うけど! 言うけど、金棒じゃないから! 『わたくしの』って何? こっちは病み上がりだよ?
「金棒はちゃんと金棒ケースに入れませんと…… 金棒法違反になってしまいますわぁ」
そんな法律ありません! あっ、ちょ、あぁぁ……
◇
「お母様って本当厳しいんですのよ? 笑った顔なんてほとんど見たことありませんわ、それにお父様にもいつも冷たくて…… かわいそうになる時もありましたわ」
へぇーっ…… 何でこれから会うっていうのにそんな脅かすような話をするかなぁ。
「お父様はお父様で何も言わずにニコニコしてばかり…… 仲良くしている所も見たことありませんし、きっと夫婦仲は冷めているんですわ!」
葵は母親の事…… 好きじゃないのか?
「だからわたくしはお母様を超えて鬼島グループの社長になるために頑張っていたんですの、お母様には社長を辞めてもらって夫婦仲を修復してもらおうと…… でも時間がないと思ってましたけど、何故か奇跡的にお父様の体調が良くなって…… そんな話をしていたら病室に到着しましたわ」
葵は葵なりに色々考えて行動していたんだな、やり方はちょっと強引だったけど。
……あれ? 病室のドアに『面会謝絶』って札が掛かってるけど入ったら駄目なんじゃないか?
「何ですのこれは! わたくしはちゃんと予約をして面会に来ましたのに…… って、あら? 中から何か声がしますわね」
お、おい! ドアに耳を当てて盗み聞きするつもりか? 診察中なのかもしれないから少し時間をずらして……
「『金棒……』『退治されてしまいますわ……』って女の人の声が聞こえますわ! お父様に何をしてますの!」
あっ! 勝手にドアを開けたら……
「お父様! 大丈夫…… えっ?」
「あ、あ、葵!?」
「い、いやぁぁぁんっっ!!」
「お父様と…… お母様? ……桃太様はそこで待ってて下さいまし!! お父様の上で何やってますのーー!!」
…………あっ、あっちに休憩スペースがある、自販機でジュースでも飲んで待ってよ。
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