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18話
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気が付いたら彼の唇にキスをしてた。
恋人のような蕩けそうな甘いキス……
それでもう気持ちを抑えきれなくて……
あれだけ乱暴に犯された後なのに、彼を求めてしまった……
本当に優しかった。
あんなに優しく抱かれたのはいつ以来だろう、結婚する前かな?
結婚した後も夏輝とセックスしていたけど、どこか辛そうというか、あまり乗り気じゃなかったのが伝わってたよ?
……そんな事ないと言い切れる? 心当たりはあるでしょ? だから……
話を戻すね?
それで彼は壊れかけた私を大切そうに愛撫してくれた、あんなに汚された私を嫌な顔もせずに身体中を優しく……
テクニックじゃない、私を大切に思ってくれているのが伝わって……
私もお返ししたいって思って、お互いに愛撫し合ったの、時間をかけてゆっくりと。
でも、夏輝の顔が浮かんできて……
やっぱり帰ろうと思ったら、彼にベッドに押し倒されてギュっと抱き締められながら言われたの…… 帰さない、こんな状態になるまで何もしなかった旦那の所には……って。
好き、愛してる…… 口だけならいくらでも言えるよね? でも彼のは気持ちがこもっていて心が暖かくなった、だから……
大きくなっていた彼のおちんちんを受け入れた。
そのまま……何も着けずに……
無理矢理じゃない、私から……
そして……私はその瞬間、夏輝だけの私じゃなくなっ……
あ、あ、あ、あぁぁぁぁ!!
「絵美ぃぃぃ!! うわぁぁぁぁっ!!」
「ごめんなさい夏輝…… ごめんなさい……」
聞きたくない! 失いたくない!
萎みかけた俺の物を必死にしごき、無理矢理立たせ絵美に挿入する。
「絵美ぃ…… 絵美ぃ…… 嫌だ、嫌だぁ!!」
「…………」
必死に絵美を取り戻そうと腰を振るが、全然気持ち良くない…… 絵美も涙を浮かべ俺から目を反らす。
嫌だ! 行かないでくれ! 絵美! 絵美ぃぃ!!
いつもみたいに夏輝が1番と言って微笑んでくれ! 変態と罵ってもいい、絵美だから良かったんだ!
あぁ…… そうか…… 絵美じゃなきゃ、絵美だからこそこんなに……
「……うぅっ、絵美ぃぃ……」
萎むな! 絵美が、絵美が俺の前から居なくなってしまう! 今さら気付いたバカな俺を置いて居なくなって……
「夏輝…… もう、やめて」
「絵美、あぁぁ! 嫌だ…… 絵美……」
そんな真っ直ぐな目で俺を見ないでくれ!
「夏輝……私達、このままじゃおかしくなっちゃう……だから……」
止めてくれ……
「……別れよう」
「嫌だぁぁぁあ絵美ぃぃぃぃぃ!!」
ポタポタと垂れるように情けなく射精してしまった俺を、絵美は涙を浮かべ見つめていた。
あの真っ直ぐな目…… 普段は大人しいのに言い出したら聞かない頑固な所がある絵美の、決意を固めたような目……
絵美にあんな目をさせてしまった俺が情けない。
失うまで気が付かなかった、絵美を本当に愛してる気持ち。
欲望を優先して忘れていた、絵美を愛しているからこそ嫉妬し興奮するんだ、絵美が他の男の話をする前に愛を伝える事を……
浮気してしまった事は許せない、でも絵美を愛している、そう伝えていれば今回のような事もなかったはず……
「荷物をまとめてすぐにでも出ていくね……」
「駄目だ! 行かせない!」
「もう無理だよ! 私だってもう限界なの!」
「だからって浮気相手の所に行くのか!?」
「……そうね、そっちの方が夏輝も嬉しいでしょ?」
「絵美はずっと俺の物だ! 誰にも渡さない!」
「やめて! イヤぁっ!!」
絵美を行かせないよう必死にしがみつく、しかし絵美はそんな俺に抵抗し、腕を振りほどいて逃げようとした。
「そんなにその男の方がいいのか!?」
「…………そうよ! 今の夏輝なんかよりずっと……」
「絵美!!!」
あっ、あぁぁ…… 絵美を……絵美の頬を平手で叩いてしまった…… 絵美に手を上げて…… 最低だ…… 最低だ!!
「ヒドイ!! 夏輝なんて……っ!!」
「ごめんなさい絵美、ごめんなさい……行かないで……行かないでくれ…… 浮気の事は許すから……俺の側に……」
「……浮気浮気って! もうやめてよ!!」
「……開き直るのか? 手を上げた俺も最低だけど、絵美、お前も……最低だな」
「最低……ね、私がどんな気持ちで過ごしていたか知らない能天気な夏輝には分からないわよ!!」
「だからって浮気をするのはいいのかよ!!」
「私をそんな風にしたのは夏輝じゃない! 私が浮気したって言ったら喜んだ顔をして…… それに」
「浮気したのを俺のせいにするのか!?」
「それに……元はと言えば、先に浮気をしたのは夏輝じゃない……」
恋人のような蕩けそうな甘いキス……
それでもう気持ちを抑えきれなくて……
あれだけ乱暴に犯された後なのに、彼を求めてしまった……
本当に優しかった。
あんなに優しく抱かれたのはいつ以来だろう、結婚する前かな?
結婚した後も夏輝とセックスしていたけど、どこか辛そうというか、あまり乗り気じゃなかったのが伝わってたよ?
……そんな事ないと言い切れる? 心当たりはあるでしょ? だから……
話を戻すね?
それで彼は壊れかけた私を大切そうに愛撫してくれた、あんなに汚された私を嫌な顔もせずに身体中を優しく……
テクニックじゃない、私を大切に思ってくれているのが伝わって……
私もお返ししたいって思って、お互いに愛撫し合ったの、時間をかけてゆっくりと。
でも、夏輝の顔が浮かんできて……
やっぱり帰ろうと思ったら、彼にベッドに押し倒されてギュっと抱き締められながら言われたの…… 帰さない、こんな状態になるまで何もしなかった旦那の所には……って。
好き、愛してる…… 口だけならいくらでも言えるよね? でも彼のは気持ちがこもっていて心が暖かくなった、だから……
大きくなっていた彼のおちんちんを受け入れた。
そのまま……何も着けずに……
無理矢理じゃない、私から……
そして……私はその瞬間、夏輝だけの私じゃなくなっ……
あ、あ、あ、あぁぁぁぁ!!
「絵美ぃぃぃ!! うわぁぁぁぁっ!!」
「ごめんなさい夏輝…… ごめんなさい……」
聞きたくない! 失いたくない!
萎みかけた俺の物を必死にしごき、無理矢理立たせ絵美に挿入する。
「絵美ぃ…… 絵美ぃ…… 嫌だ、嫌だぁ!!」
「…………」
必死に絵美を取り戻そうと腰を振るが、全然気持ち良くない…… 絵美も涙を浮かべ俺から目を反らす。
嫌だ! 行かないでくれ! 絵美! 絵美ぃぃ!!
いつもみたいに夏輝が1番と言って微笑んでくれ! 変態と罵ってもいい、絵美だから良かったんだ!
あぁ…… そうか…… 絵美じゃなきゃ、絵美だからこそこんなに……
「……うぅっ、絵美ぃぃ……」
萎むな! 絵美が、絵美が俺の前から居なくなってしまう! 今さら気付いたバカな俺を置いて居なくなって……
「夏輝…… もう、やめて」
「絵美、あぁぁ! 嫌だ…… 絵美……」
そんな真っ直ぐな目で俺を見ないでくれ!
「夏輝……私達、このままじゃおかしくなっちゃう……だから……」
止めてくれ……
「……別れよう」
「嫌だぁぁぁあ絵美ぃぃぃぃぃ!!」
ポタポタと垂れるように情けなく射精してしまった俺を、絵美は涙を浮かべ見つめていた。
あの真っ直ぐな目…… 普段は大人しいのに言い出したら聞かない頑固な所がある絵美の、決意を固めたような目……
絵美にあんな目をさせてしまった俺が情けない。
失うまで気が付かなかった、絵美を本当に愛してる気持ち。
欲望を優先して忘れていた、絵美を愛しているからこそ嫉妬し興奮するんだ、絵美が他の男の話をする前に愛を伝える事を……
浮気してしまった事は許せない、でも絵美を愛している、そう伝えていれば今回のような事もなかったはず……
「荷物をまとめてすぐにでも出ていくね……」
「駄目だ! 行かせない!」
「もう無理だよ! 私だってもう限界なの!」
「だからって浮気相手の所に行くのか!?」
「……そうね、そっちの方が夏輝も嬉しいでしょ?」
「絵美はずっと俺の物だ! 誰にも渡さない!」
「やめて! イヤぁっ!!」
絵美を行かせないよう必死にしがみつく、しかし絵美はそんな俺に抵抗し、腕を振りほどいて逃げようとした。
「そんなにその男の方がいいのか!?」
「…………そうよ! 今の夏輝なんかよりずっと……」
「絵美!!!」
あっ、あぁぁ…… 絵美を……絵美の頬を平手で叩いてしまった…… 絵美に手を上げて…… 最低だ…… 最低だ!!
「ヒドイ!! 夏輝なんて……っ!!」
「ごめんなさい絵美、ごめんなさい……行かないで……行かないでくれ…… 浮気の事は許すから……俺の側に……」
「……浮気浮気って! もうやめてよ!!」
「……開き直るのか? 手を上げた俺も最低だけど、絵美、お前も……最低だな」
「最低……ね、私がどんな気持ちで過ごしていたか知らない能天気な夏輝には分からないわよ!!」
「だからって浮気をするのはいいのかよ!!」
「私をそんな風にしたのは夏輝じゃない! 私が浮気したって言ったら喜んだ顔をして…… それに」
「浮気したのを俺のせいにするのか!?」
「それに……元はと言えば、先に浮気をしたのは夏輝じゃない……」
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