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5話
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となりでは裸ですやすやと眠る絵美がいる。
あれから、俺は嫉妬と怒りで何度も絵美を抱き、何度も絵美の中で果てた。
絵美から聞いた話では、名前も知らないという男には、その後4、5回は会って、ラブホテルで抱かれたらしい。
俺が仕事に行っている間に呼び出され、俺が帰るまでに別れていたみたいだが、いつも俺が帰ると笑顔で迎えてくれていたから浮気なんて疑った事すらなかった。
その男と会う時は、毎回のように風呂場で身体を洗わされ、男の物の舐め方、そしてベッドの上での奉仕の仕方などを教えられたと言っていたが……確かに今までされた事のない事ばかりだった。
俺の物を扱きながら乳首を舐め、フェラチオをしながら空いた手で玉を優しく揉んだり……
他にも色々…… 今まで俺にされるがまま小さな声で喘いでいた絵美が、騎乗位で激しく腰を振りながら大きな声で喘いでいたのには本当にビックリした。
自分の胸を揉みながら腰を振り、蕩けた目で俺を見つめていた絵美…… 絵美は本当に俺が知らない男に仕込まれ、快感を得ていたと思うと胸が張り裂けそうになった。
絵美を奪われた、俺の知らない絵美にされたと思うたびに固くなる俺の物、それがまた悔しくて、絵美を取り返そうと必死で腰を振り続けた俺、そんな俺を優しく微笑み受け入れる絵美。
もう訳が分からない、一体絵美は何がしたいんだ? 体の関係以外は特に何も言わないから、その男に執着している訳でもなさそうだし、最後の方には何度も絶頂して朦朧とした絵美が何度も「ごめんね夏輝、愛してる」と繰り返し呟いていたのも聞こえた。
俺も絵美を愛している、だから別れるなんて考えられないけど…… だからといって、このまま浮気をされた事を水に流す事もできそうにない。
幸せそうな寝顔の絵美の頭をそっと撫でて、俺はベッドから降り、リビングへと水を飲みに行こうとしたら
「夏輝…… 行かないで……」
「絵美?」
「夏輝…… 愛してるから…… 私を捨てないで……」
寝てる…… もしかして寝言か?
捨てないで、か…… それなら何でわざわざ浮気した事を俺にバラしたりしたんだよ! こんな事ならずっと知らないままの方が幸せに暮らせたんじゃないか?
どんな夢を見ているんだろう、幸せな表情をしていたと思ったら泣きそうな表情になったり……
水を飲み、リビングで1人考える。
浮気をした絵美、元はといえば俺との夜の生活が無くなり悩んでいた所をつけ込まれたのが原因らしいけど、じゃあ2番目の男は?
ただセックスがしたかっただけか? それとも本当に脅されていたからか?
脅されている人間にあそこまで熱心に奉仕するとは思えないし…… 欲求不満が限界だったとか……
疲れていても絵美との夜の生活をちゃんとしていればこんな事にはならなかったかもしれないけど、だからって浮気はダメだろ……
絵美…… お前は俺に何を求めてるんだ?
「んっ…… あれ、夏輝? どうしたの?」
「絵美…… いや、喉が乾いて」
「ふふっ、あれだけしたら乾くよね、私も飲もう」
起きてきた絵美、下着も何も着けずに歩いている…… そんな姿も初めて見た。
今までならセックスが終わった後でも上着くらいは羽織ってベッドから出てたのに……
羞恥心すら知らない男達に奪われたのか?
「となり…… 座ってもいい?」
「あ、ああ……」
「ありがと、ふぅ…… クタクタだね? 疲れたでしょ? ごめんね」
「いや、大丈夫だけど…… それよりお前……何で浮気……」
「お尻がヒリヒリする~! もう、いくらなんでも叩き過ぎだよぉ!」
「えっ? ご、ごめん……」
「でもいいの…… 悪いのはきっと私…… んぐっ、ぷはっ! お水も飲んだし、私また寝るね! 夏輝も早く寝るんだよ? おやすみ~」
「おやすみ……」
浮気した理由は言いたくないみたいだな、明らかにはぐらかされた……
浮気をした事実は言ってもいいけど理由は言いたくないって普通だったら変だよな?
普通だったら言い訳して、最悪俺のせいにしてでも許されようとするもんじゃないのか?
ますます絵美が分からない……
ただ、認めたくはないけど……浮気の告白を聞きながらするセックスは今までに味わった事のない快感だった。
がむしゃらに抱き、絵美は俺の物だとマーキングするように中に射精をする、それに答えるように絵美に抱き締められると得られる安心感…… ただ、これはあってはならない事だ、こんな事を繰り返しているときっとお互いにおかしくなってしまう。
絵美の浮気はこれで終わりだったのか、それともまだあるのか、それは今でも続いているのか……
聞いても多分答えてくれないだろう。
悶々としてしまい、俺はしばらく眠れずリビングのソファーで考え込んでしまった。
「夏輝? 夏輝~? 起きて、朝だよ!」
「んんっ…… えっ?」
「もう! あの後そのまま寝ちゃったの? 風邪引いちゃったらどうするのよ!」
結局考えている内にソファーで寝てしまっていたみたいで、俺を起こす絵美はやっぱりいつもと変わらない様子だ。
「今日は友達が来るからって言ったの覚えてる? 掃除したいからまだ眠たいならベッドで寝てね?」
「あれ? そうだったか…… 分かったよ」
「私の話聞いてなかったんでしょ~? もう夏輝ったら~!」
誰のせいだよ! と口に出しそうになったが何とか堪える、絵美と喧嘩したい訳じゃない、浮気した理由を知りたいだけなんだ、俺にも悪い所があったかもしれないし……
ただ、俺の心の余裕はだんだん失くなっていっている。
だから俺は絵美から逃げるように寝室へ逃げ込み、ベッドでもう一度眠る事にした。
あれから、俺は嫉妬と怒りで何度も絵美を抱き、何度も絵美の中で果てた。
絵美から聞いた話では、名前も知らないという男には、その後4、5回は会って、ラブホテルで抱かれたらしい。
俺が仕事に行っている間に呼び出され、俺が帰るまでに別れていたみたいだが、いつも俺が帰ると笑顔で迎えてくれていたから浮気なんて疑った事すらなかった。
その男と会う時は、毎回のように風呂場で身体を洗わされ、男の物の舐め方、そしてベッドの上での奉仕の仕方などを教えられたと言っていたが……確かに今までされた事のない事ばかりだった。
俺の物を扱きながら乳首を舐め、フェラチオをしながら空いた手で玉を優しく揉んだり……
他にも色々…… 今まで俺にされるがまま小さな声で喘いでいた絵美が、騎乗位で激しく腰を振りながら大きな声で喘いでいたのには本当にビックリした。
自分の胸を揉みながら腰を振り、蕩けた目で俺を見つめていた絵美…… 絵美は本当に俺が知らない男に仕込まれ、快感を得ていたと思うと胸が張り裂けそうになった。
絵美を奪われた、俺の知らない絵美にされたと思うたびに固くなる俺の物、それがまた悔しくて、絵美を取り返そうと必死で腰を振り続けた俺、そんな俺を優しく微笑み受け入れる絵美。
もう訳が分からない、一体絵美は何がしたいんだ? 体の関係以外は特に何も言わないから、その男に執着している訳でもなさそうだし、最後の方には何度も絶頂して朦朧とした絵美が何度も「ごめんね夏輝、愛してる」と繰り返し呟いていたのも聞こえた。
俺も絵美を愛している、だから別れるなんて考えられないけど…… だからといって、このまま浮気をされた事を水に流す事もできそうにない。
幸せそうな寝顔の絵美の頭をそっと撫でて、俺はベッドから降り、リビングへと水を飲みに行こうとしたら
「夏輝…… 行かないで……」
「絵美?」
「夏輝…… 愛してるから…… 私を捨てないで……」
寝てる…… もしかして寝言か?
捨てないで、か…… それなら何でわざわざ浮気した事を俺にバラしたりしたんだよ! こんな事ならずっと知らないままの方が幸せに暮らせたんじゃないか?
どんな夢を見ているんだろう、幸せな表情をしていたと思ったら泣きそうな表情になったり……
水を飲み、リビングで1人考える。
浮気をした絵美、元はといえば俺との夜の生活が無くなり悩んでいた所をつけ込まれたのが原因らしいけど、じゃあ2番目の男は?
ただセックスがしたかっただけか? それとも本当に脅されていたからか?
脅されている人間にあそこまで熱心に奉仕するとは思えないし…… 欲求不満が限界だったとか……
疲れていても絵美との夜の生活をちゃんとしていればこんな事にはならなかったかもしれないけど、だからって浮気はダメだろ……
絵美…… お前は俺に何を求めてるんだ?
「んっ…… あれ、夏輝? どうしたの?」
「絵美…… いや、喉が乾いて」
「ふふっ、あれだけしたら乾くよね、私も飲もう」
起きてきた絵美、下着も何も着けずに歩いている…… そんな姿も初めて見た。
今までならセックスが終わった後でも上着くらいは羽織ってベッドから出てたのに……
羞恥心すら知らない男達に奪われたのか?
「となり…… 座ってもいい?」
「あ、ああ……」
「ありがと、ふぅ…… クタクタだね? 疲れたでしょ? ごめんね」
「いや、大丈夫だけど…… それよりお前……何で浮気……」
「お尻がヒリヒリする~! もう、いくらなんでも叩き過ぎだよぉ!」
「えっ? ご、ごめん……」
「でもいいの…… 悪いのはきっと私…… んぐっ、ぷはっ! お水も飲んだし、私また寝るね! 夏輝も早く寝るんだよ? おやすみ~」
「おやすみ……」
浮気した理由は言いたくないみたいだな、明らかにはぐらかされた……
浮気をした事実は言ってもいいけど理由は言いたくないって普通だったら変だよな?
普通だったら言い訳して、最悪俺のせいにしてでも許されようとするもんじゃないのか?
ますます絵美が分からない……
ただ、認めたくはないけど……浮気の告白を聞きながらするセックスは今までに味わった事のない快感だった。
がむしゃらに抱き、絵美は俺の物だとマーキングするように中に射精をする、それに答えるように絵美に抱き締められると得られる安心感…… ただ、これはあってはならない事だ、こんな事を繰り返しているときっとお互いにおかしくなってしまう。
絵美の浮気はこれで終わりだったのか、それともまだあるのか、それは今でも続いているのか……
聞いても多分答えてくれないだろう。
悶々としてしまい、俺はしばらく眠れずリビングのソファーで考え込んでしまった。
「夏輝? 夏輝~? 起きて、朝だよ!」
「んんっ…… えっ?」
「もう! あの後そのまま寝ちゃったの? 風邪引いちゃったらどうするのよ!」
結局考えている内にソファーで寝てしまっていたみたいで、俺を起こす絵美はやっぱりいつもと変わらない様子だ。
「今日は友達が来るからって言ったの覚えてる? 掃除したいからまだ眠たいならベッドで寝てね?」
「あれ? そうだったか…… 分かったよ」
「私の話聞いてなかったんでしょ~? もう夏輝ったら~!」
誰のせいだよ! と口に出しそうになったが何とか堪える、絵美と喧嘩したい訳じゃない、浮気した理由を知りたいだけなんだ、俺にも悪い所があったかもしれないし……
ただ、俺の心の余裕はだんだん失くなっていっている。
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