奥様はダークエルフ♥️

ぱぴっぷ

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私達の思い出の場所……うふふ♥️ (シュウ視点、エリザ視点)

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「わぁ~!」

「おおき~い!」

「うふふ♪」

 今日は前にエリザと約束していた結婚記念日の旅行で、家族みんなで温泉宿に宿泊する事になっていて、今は温泉街に行く前にみんなで水族館に来ている。

 高校時代に恋人になって初めて2人きりでの旅行をした思い出の場所を、今は子供を連れて歩いているというのは感慨深いものがある。

「パパ、ママ~! サメさんだよ~!」

「サメさんいっぱ~い! おさかなさんも~!」

「ほら走ったら危ないぞ?」

「うふふ、喜んでくれて良かったね?」

「ああ、エリザと一緒で水族館とか好きみたいだな」

 水槽に顔がくっつきそうになるくらいに嬉しそうに魚達を見ている2人を見ると、本当に連れて来てよかったと思う。

「サメさんこんにちは~!」

「おさかなさんもげんき~?」

「あら? お久しぶり……って、うふふ、そうなの♪ 私達の子供だよ?」

「イリナだよ~!」

「オリガだよ~!」

「……うん、私に似てるって? 肌の色かな~? えっ? そうかな~?」

「うん、パパもママも好き~!」

「オリガも~!」

 あっ! エリザ達の前にサメや魚が集まって来てる! また魚達とおしゃべりしてるな?

 エリザは魚や動物とおしゃべり出来るみたいだ。
 本人は否定してるけど俺はダークエルフの能力なんじゃないかとずっと思っていたが……

「じゃあ頑張ってね? ほらイリナ、オリガ、サメさん達にバイバ~イって」

「「バイバ~イ!」」

 子供達まで!? やっぱりあれはダークエルフの能力だったんだ!
 3年以上経ってそう確信した俺だった。

「あっ! ペンギンさ~ん! パタパタ~!」

「ラッコさん! パパ~、ラッコさんトントンしてる~!」

 行く先々でキラキラした目で水槽の中の魚や動物を見ている子供達、それを優しい目で見つめるエリザ。
 そんな姿を見て俺はすごく幸せな気分になった。

 子供達が迷子にならないよう注意しながら水族館を回り、水族館を出た後、俺達は今夜の宿がある温泉街に向かった。

「久しぶりだな~!」

「そうだね、私達の思い出の場所……うふふ♥️」

 親子4人で手を繋ぎながら歩く温泉街、すると今日予約をしている宿が見えてきた。

「ママ~、あそこなの~?」

「そうだよ~」

「パパ~、抱っこ~!」

「ほら!」

「あっ! イリナも~!」

「イリナはママがしてあげるね♪」

 歩き疲れた子供達を抱っこして宿に入る、すると……

「えっ? あれ……」

「私達の……写真?」

 宿に入ると真っ先に目に入ったのは、前に泊まりに来た時に撮った、浴衣を着て寄り添う俺達の写真が受付に貼られていた。

「幸せの間? この部屋に泊まったカップルは……末永く幸せになる……かも?」

「何だこれ?」

 すると奥から女将さんが現れて……

「あっ! やっぱりあなた達だったんですね! お待ちしておりました」

「あなたは……」

「あの時の仲居……さんじゃあ……」

「実はあの後……」

 仲居さん……今は女将さんの話によると、

 俺達が泊まったあの部屋、次に泊まった客、さらに次に……ほとんどがカップルか夫婦らしいのだが、結婚したり子供が出来たり、あの部屋に泊まると幸せになれるという噂が広がり宿も大繁盛して、あの部屋担当だった仲居さんもいつの間にか女将に大抜擢されて大変だったが感謝してると興奮気味に語られた。

「だからあなた達には感謝しています! 今日はゆっくりおくつろぎ下さい!」

「あ、はは……ありがとうございます」

「うふふ、みんな幸せ……なんか嬉しいね♪」

 そして案内された部屋はあの時と同じ部屋で、今日は俺達のために空けといてくれたみたいだ。

「きゃははは~!」

「イリナまて~!」

「走り回って転ぶなよ~!」

「うふふ」

 初めてのお泊まりにテンションが上がるイリナとオリガは2人で走り回り追いかけっこをしている。

 そんな2人を見つめながら俺達は窓際のイスに座りお茶を飲んでいる。

「あんなにはしゃいじゃって~!」

「楽しそうで良かったよ、来て良かったな!」

「うん、ありがとシュウちゃん♪」

 のんびり話をしながら子供達の楽しそうな姿を見る。

「はぁ~、エリザが頑張って2人を産んでくれたおかげで賑やかで幸せな家族になったな……」

「どうしたの、いきなり?」

「いや、この部屋に来たらどうしてもあの夜の事を……な?」

「ヤダ♥️ シュウちゃんったら♪」

 ここに泊まったあの夜、2人は初めての夜を迎えて、それからは……そりゃあもう、長年抑えていた感情が爆発した俺達は毎日毎日……そのおかげでイリナとオリガが産まれてきてくれたと思うと、何かこの宿には特別な物を感じるよな~。

「エリザ、結婚記念日おめでとう、これからもよろしくな?」

「シュウちゃん♥️ こちらこそよろしくお願いします♪ うふふ♥️」

 エリザを手招きし、抱き寄せキスをする。
 これからも幸せが続くようにと長くキスしていると……

「パパとママ、ラブラブ~!」

「またチューしてる~!」

「あっ!」

「ん♥️ やだ♥️ 2人とも~!」

「わぁ~!」

「にげろ~!」

「もう! うふふ♥️」

 キスをしてる所を子供達に見られ顔が赤くなった俺達、お互いの顔を見て笑い合う。



 しばらくしたら女将さんが部屋に来て

「よかったらまた浴衣で写真撮りませんか? それで……また写真を飾らせて下さい! 宿泊代は今日はサービスさせて頂きますので……」

「いや、そんな! 悪いですよ!」

「写真はお願いしたいですけど、さすがにそこまでは……」

「いいんです! あなた達のおかげで宿は大繁盛、更に今の幸せそうな家族の写真まで飾ったら……ぐふふ♪ じゅるり!」

「あはは……」

「じゃあ、お願いします」

 そして俺達家族は浴衣に着替え写真を撮ってもらった。
 浴衣を着て更にテンションの上がったイリナとオリガはピョンピョンと跳ね回りながら畳の上で転がり回る。

 子供達も喜んでるし、宿泊代もサービスみたいだし、まぁいいか!

 ……それにしても女将さん、これから更に繁盛させようと頑張ってるな? ただあの女将さん、どこか憎めないんだよな~!

「うふふ、なんかあの女将さんって、仕事をしてる時のジュリちゃんに似てるね?」

「ああ! だからか~! 確かに似てるかも!」



 そんな憎めない女将さんがいる温泉宿、その後、この部屋に泊まると子宝に恵まれると更に大繁盛する事となる。


「それじゃあまた後でな!」

「うん! イリナ、オリガ行くよ?」

「パパ、またね~!」

「オリガ、パパとはいりた~い!」

「ママの言うことちゃんと聞くんだぞ?」

「「はぁ~い」」

 俺達は夕食の前に温泉に入る事にした。

 部屋には家族風呂もあるが、せっかくだから大浴場にも行きたいので、今は大浴場に来ている。

「はぁ~! …………」

 
 …………
 …………


「ひろ~い!」

「すご~い!」

「ほら2人とも、走らないの!」

 イリナとオリガを連れて大浴場に入る。

 すると先に入っていたお客さんが私達の方を見てビックリした顔をしている。

「あれ……受付の写真の……」

「子供を連れてる……やっぱりこの宿……」

 何だかジロジロ見られてちょっぴり恥ずかしいけど……気にしないでおこう。

「ママ! はやく!」

「おふろ♪ おふろ♪」

「うふふ、ちょっと待ってね?」

 バスタオルを取りお湯をかける、すると

「うわぁ! すごい……」

「私のお胸の……3倍は……」

「それでも……綺麗!」

 私のお胸をじっくりと見られている……同性同士だけど……恥ずかしいよ~!

「あったか~い!」

「ざぶ~ん!」

「ほら、ちゃんと浸からないと!」

 すると、私よりちょっと年上かな? という女性客達が近付いてきて

「あの~、受付に飾ってあった写真の人ですか?」

「えっ? あっ、はい」

「握手して下さい!」

「わ、私も!」

「は、はい……」

 突然握手を求められ混乱する私、そして彼女達は更に

「初対面で失礼ですけど……ちょっとお胸を触らせてもらえないですか? この大きさでこんな綺麗なの……見たことない!」

「私にも……幸せいっぱい詰まってそう!」

「えっ? えっ?」

「いいよ~!」

「ママのフカフカでポヨポヨなの~!」

「えっ? あっ!」

「じゃあ……ゴクリ!」

「わぁ…… 指が……飲み込まれる!」

「んん♥️」

 イリナとオリガに左右のお胸をポヨポヨされて、お姉さん方には指でツンツン……私のお胸で遊ばないでぇ~!

「すごっ! 柔らかい上にピチピチと!」

「魔乳よ! これは魔乳だわ!」

 お姉さん方が大きな声で叫ぶから……


「あら~! お嬢ちゃん、立派ね~!」

「わわっ! 凄い! これが噂の魔乳……」

「乳神様や~! ありがたや、ありがたや~」

「ん♥️ ちょっ、あふぅ♥️ もう、やめ♥️」

「ママ、ポヨポヨ~!」

「ママ、たぷたぷ~!」

 周りにいたお客さんまで私のお胸を触ってきたり拝んだり、イリナとオリガは私のお胸を下からたぷたぷして遊んで…… シュウちゃん、助けてぇ~!

 色々とのぼせてきて、急いで浴場を出る羽目になってしまった……


 その後、この温泉には乳神様が現れてお胸を大きくしてくれるという変な噂が流れ、お胸の大きさに悩む女性が多く訪れたとか……
 とにかく女将さんはウハウハみたいで、後日お礼の品がいっぱい贈られてきた。
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