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今のすごく良かった
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「うふふ~♪ うふふ~ん♪」
エリザと手を繋ぎ、電車に乗るために駅を目指しているが、今日のエリザはすごくご機嫌だ。
鼻歌を歌いながら軽くスキップしてみたり、俺の顔をチラッと見ては満面の笑み……
正直すげぇ可愛いから今すぐ抱き締めてキスをしたいぐらいだ。
ただそんな事をしてると、多分俺達は駅に着くまでにかなり時間がかかってしまう。
今日は旅行なんだ! イチャイチャはいつだって出来るから、とにかく今日はエリザと遊ぶのがメインなんだ! ……と自分に言い聞かせる。
「シュウちゃん、えへっ♥️」
恋人繋ぎしている手をニギニギしてみたり、腕にしがみついて見たり……
「エリザ!」
もう我慢できない!
グッとエリザにこっちを向かせキス……
唇が離れると、ウットリした顔で俺を見るエリザ。
「シュウちゃん…… 今のすごく良かった、男らしいシュウちゃんカッコいい……」
「エリザが可愛すぎるのがいけないんだよ」
「もう、シュウちゃんったら! ありがと」
あ~! 結局イチャイチャ…… エリザがいけないんだ! こんなに俺を魅了するなんて!
周りにいる人がジロジロ俺達を見てくる。
舌打ちされたりもした、そんな中、声をかけられる。
「……お前ら、外でもそんななのか?」
「ケン太! それに……」
「あ、あの……シュウくん久しぶり」
「モミジさん? ケン太と一緒に?」
「う、うん! 今日は2人ともバイト休みだから遊びに行かないかって、ケン太くんに誘われて……」
ケン太はあのリサイクルショップでバイトをしている。
実はあの時、俺がバイトするはずだったがエリザが来て一悶着あって、急遽喫茶店のバイトに変更になってしまったのだが、そのリサイクルショップのバイトを引き継いでくれたのがケン太だった。
リサイクルショップも忙しい時だったから、俺達のせいで迷惑をかけてしまう所だったが、ケン太に連絡したら快くOKしてくれて助かったのだが……
ケン太に近寄り耳元で小声で聞いてみる。
「おい、いつの間にモミジさんと?」
「まだ友達だよ、ただモミジさん素敵な人だし……」
「そうか、頑張れよ!」
「ああ」
そして俺達はケン太達と別れ、再び駅を目指し歩き始める。
「それにしても……ケン太とモミジさんか~!」
「あの2人だったら意外と上手くいくかもね? モミジさんに尻に敷かれそう」
「えっ? モミジさんってそんなタイプの人じゃなさそうだけどな」
「モミジさんみたいな人って、……太くんってだらしなさそうだから、丁度いいんじゃない?」
「エリザ…… ケン太に結構厳しいよな?」
「そう? 私が甘いのはシュウちゃんにだけだからよくわかんない」
本当、昔からだけどケン太には……というか、俺以外の男には結構厳しいエリザ。
だからといって辛く当たるとかはないのだが……
「エリザ、もし俺がものすごくだらしない男だったらどうする?」
「ん~? 24時間お世話しちゃうかな~? 女の子にだらしないっていうなら……愛のムチで調教……じゃなくて教えてあげるかな♪ うふふ」
エリザ…… 24時間エリザにお世話されるのか…… それってもうダメじゃないか?
それに調教って…… 絶対浮気とか疑われるような事はしないでおこう。
そして、話をしながら歩いているとようやく駅に着いた。
「さてと、俺達の乗る電車は……」
「あっ! シュウちゃん、もうちょっとで電車来るみたいだね!」
電車に余裕で間に合うように家を出てきたつもりだったが、結構ギリギリになっちゃったな!
少し急いで電車のホームへ行き、そして電車に乗り込む。
「お! エリザ、あそこの席空いてる」
空いてる席に座った俺達、そして
「うふふ」
「楽しみだな、エリザ」
「うん!」
俺の肩に頭を乗せ寄りかかるエリザに話しかけながら、俺達を乗せた電車は目的地へと出発した。
エリザと手を繋ぎ、電車に乗るために駅を目指しているが、今日のエリザはすごくご機嫌だ。
鼻歌を歌いながら軽くスキップしてみたり、俺の顔をチラッと見ては満面の笑み……
正直すげぇ可愛いから今すぐ抱き締めてキスをしたいぐらいだ。
ただそんな事をしてると、多分俺達は駅に着くまでにかなり時間がかかってしまう。
今日は旅行なんだ! イチャイチャはいつだって出来るから、とにかく今日はエリザと遊ぶのがメインなんだ! ……と自分に言い聞かせる。
「シュウちゃん、えへっ♥️」
恋人繋ぎしている手をニギニギしてみたり、腕にしがみついて見たり……
「エリザ!」
もう我慢できない!
グッとエリザにこっちを向かせキス……
唇が離れると、ウットリした顔で俺を見るエリザ。
「シュウちゃん…… 今のすごく良かった、男らしいシュウちゃんカッコいい……」
「エリザが可愛すぎるのがいけないんだよ」
「もう、シュウちゃんったら! ありがと」
あ~! 結局イチャイチャ…… エリザがいけないんだ! こんなに俺を魅了するなんて!
周りにいる人がジロジロ俺達を見てくる。
舌打ちされたりもした、そんな中、声をかけられる。
「……お前ら、外でもそんななのか?」
「ケン太! それに……」
「あ、あの……シュウくん久しぶり」
「モミジさん? ケン太と一緒に?」
「う、うん! 今日は2人ともバイト休みだから遊びに行かないかって、ケン太くんに誘われて……」
ケン太はあのリサイクルショップでバイトをしている。
実はあの時、俺がバイトするはずだったがエリザが来て一悶着あって、急遽喫茶店のバイトに変更になってしまったのだが、そのリサイクルショップのバイトを引き継いでくれたのがケン太だった。
リサイクルショップも忙しい時だったから、俺達のせいで迷惑をかけてしまう所だったが、ケン太に連絡したら快くOKしてくれて助かったのだが……
ケン太に近寄り耳元で小声で聞いてみる。
「おい、いつの間にモミジさんと?」
「まだ友達だよ、ただモミジさん素敵な人だし……」
「そうか、頑張れよ!」
「ああ」
そして俺達はケン太達と別れ、再び駅を目指し歩き始める。
「それにしても……ケン太とモミジさんか~!」
「あの2人だったら意外と上手くいくかもね? モミジさんに尻に敷かれそう」
「えっ? モミジさんってそんなタイプの人じゃなさそうだけどな」
「モミジさんみたいな人って、……太くんってだらしなさそうだから、丁度いいんじゃない?」
「エリザ…… ケン太に結構厳しいよな?」
「そう? 私が甘いのはシュウちゃんにだけだからよくわかんない」
本当、昔からだけどケン太には……というか、俺以外の男には結構厳しいエリザ。
だからといって辛く当たるとかはないのだが……
「エリザ、もし俺がものすごくだらしない男だったらどうする?」
「ん~? 24時間お世話しちゃうかな~? 女の子にだらしないっていうなら……愛のムチで調教……じゃなくて教えてあげるかな♪ うふふ」
エリザ…… 24時間エリザにお世話されるのか…… それってもうダメじゃないか?
それに調教って…… 絶対浮気とか疑われるような事はしないでおこう。
そして、話をしながら歩いているとようやく駅に着いた。
「さてと、俺達の乗る電車は……」
「あっ! シュウちゃん、もうちょっとで電車来るみたいだね!」
電車に余裕で間に合うように家を出てきたつもりだったが、結構ギリギリになっちゃったな!
少し急いで電車のホームへ行き、そして電車に乗り込む。
「お! エリザ、あそこの席空いてる」
空いてる席に座った俺達、そして
「うふふ」
「楽しみだな、エリザ」
「うん!」
俺の肩に頭を乗せ寄りかかるエリザに話しかけながら、俺達を乗せた電車は目的地へと出発した。
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