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シュウちゃん気にしすぎ!

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 アクセサリーショップから逃げ出した俺達は、エリザが行きたいと言っていたランジェリーショップに向かっていた。

 向かっている間ずっと、エリザは俺の右腕に抱きつき、自分の右手に光る指輪を見てニコニコしていた。

「うふふ、シュウちゃんとお揃い♥️」

「エリザがこんなに喜んでくれて、俺も嬉しいよ」

「シュウちゃんが私のためにこんな事考えてくれてるなんて…… 幸せ過ぎて私……♥️」

 そう言って俺にもたれかかってくるエリザ。

 幸せそうに笑って…… そんなエリザを見てると俺も笑顔になる。
 今日のデートは大成功だな!

「お! エリザ、あそこか?」

「うん、そうだよシュウちゃん」

 そしてランジェリーショップの前に来たが……

「シュウちゃん? 一緒に入ろ?」

「……いや、なんか入りづらいな」

「大丈夫だよ~! 私の下着なんだから~」

「でも……恥ずかしくて……」

「シュウちゃん気にしすぎだよ、さぁ、行こ?」

「お、おい……」

 エリザに腕を引っ張られ店に入ってしまった俺。

 うわ~! 目のやり場に困る……

「さて、とりあえず……」

 そしてエリザは俺を引っ張って店員さんの方へ歩いていく。

「すいませ~ん!」

「はい? あっ、お久しぶりですね!」

「どうも~ それで……またおっきくなっちゃったみたいなんで、まずサイズを測ってもらっていいですか?」

「あらあら! またおっきく? 大変ですね~ 彼氏さん、頑張っちゃった?」

「えっ!? お、俺は何も!」

「ふふっ冗談ですよ、それじゃあこちらへ」

「分かりました、じゃあシュウちゃん、ちょっと待っててね?」

「お、おう……」

 そしてエリザは店員さんといなくなった。
 ちょっと! ここで俺1人はツラい! 

 どこ見ていいか分からず、挙動不審になってしまう。
 って、あれ下着!? ……ただのヒモじゃないか! それにこっちは、大事なところが逆に見えてしまうんじゃ……

「シュウちゃんおまたせ ……シュウちゃんはああいうのが好き?」

「ひぇ! え、エリザ! べ、べ、別に俺は!」

「うふふ、そんなに慌てなくてもいいのに」

「……」

「それじゃあさっきのサイズで色々見せてもらっていいですか?」

「分かりました!」

「あ、それとあれも!」

「ふふっ、分かりましたよ」

 そして店員さんが持ってきた下着。

「シュウちゃんはどれが好き?」

「へっ? お、俺は……」

 色とりどりの下着…… じっくり見てられないよ! ……でも

「やっぱり、エリザには白が似合うと思うぞ?」

「そうかな? ……それじゃあこれとか?」

 そう言って自分の前で合わせて見せるエリザ。
 それを見てると…… 着けてる姿を想像してしまう! ただ…… 

「もうちょっと清楚なのがいいかな?」

「シュウちゃんはセクシーなのは嫌い?」

「そう言う訳じゃないけど、エリザはやっぱり俺の女神様だから……」

「シュウちゃん…… やだ! 恥ずかしいよ♥️」

 自分で言って恥ずかしいが、エリザがセクシーなのを着てると…… なんか俺の中ではしっくりこない。
 エリザは俺の女神で天使なんだ、清らかなイメージが強くて……

「うふふ、じゃあとりあえずこれを」

「ありがとうございます、ふふっ」

「あとは…… これと……あとこれを!」

「はい、分かりました」

「シュウちゃん、ガーターベルトとか好き?」

 ガーターベルト!? な、なぜそれを! 

「あ、ああ……」

 そしてエリザは俺の耳元でコッソリと

「今度これ着けて、メイド服着てあげるね♥️」

「な!」

 なぜそれを! まさか、俺の秘蔵の……

「『褐色メイドさんにあんな事やこんな事を!』だったよね?」

 やっぱり見られたのか! 俺のお気に入りを…… ちょっとエリザに似てたから思わず買ってしまったあれを見られた!

「うふふ」

「……」

 恥ずかしい! まさか、それ以外のが処分されてたのって…… てっきり母ちゃんかと。

「それじゃあこれ、お会計お願いしま~す」
 
「は~い、ありがとうございます」

 そしてエリザはお会計を済ませ店を出る。
 緊張した~! でも他のお客さんもいたけど、意外と変な目で見られなかったな。

「シュウちゃん、緊張した?」

「ああ、ランジェリーショップなんて入る事ないからな……」

「うふふ、別に男の人と来てる人だっているんだから気にしなくていいのに」

「まあ、確かにチラッといたな」

「だから~、また来ようね」

「……考えとく」

「うふふ」

「とりあえず腹へったから何か食べようか?」

「うん、そうだね!」

 そして俺達は昼ごはんを食べるためにまた移動する事にした。
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