ずっと色黒だと思っていた幼なじみの彼女はダークエルフだと告白された! でもそれがなにか問題あるのかと思っていたら……

ぱぴっぷ

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ナ・イ・ショ♥️

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 今は休み時間でケン太と俺はトイレに来ている、いわゆる連れションってやつだ。

 さすがにエリザはトイレにまでは付いてこないので今はケン太と2人だ。

「シュウも大変だな~! 幸せな悩みかもしれないけど」

「何だよ、エリザの事か? 大変だとは思わないぞ? 逆にここまで俺の事を好きでいてくれて嬉しいぐらいだよ」

「なるほど~! ノロケか? ノロケなのか!?」

「やめろ! っていうかお前手を洗ったのか?」

「……」

「うぁー! 最悪だな! 帰ったら洗濯だよ!」

「あははー、ちゃんと洗ったよ! ……多分」

「やっぱり洗濯だー!」

「あははー! 冗談冗談♪ それにしてもエリザちゃんはやっぱりダークエルフなんだな~」

「何だ!? お前エリザをバカにしてるのか? いくらケン太でもエリザをバカにするなら許さないぞ?」

「違うよ! 俺も詳しくは知らないけどダークエルフの人って一途なんだとよ」

「そうなのか?」

「気を悪くするなよ? 聞いた話だとダークエルフの人は愛が深いらしい、悪い言い方をすると愛が重い、それで一途すぎるから嫉妬深いというか……」

「……何だよ?」

「……だから嫉妬すると暴走気味っていうか、だからダークエルフの人と付き合うなら絶対浮気はするな! って聞いたよ、浮気するなら死を覚悟しろとも……」

「誰がそんな事を?」

「俺の父さんだよ、実は俺の父さんとエリザちゃんの父さんと知り合いなんだよ、同じ仕事仲間っていうかさ、それでエリザちゃんの父さんが飲み会でベロベロに酔っ払った時に言ってたみたいだよ、まあほとんど奥さんとのノロケだって言ってたけどな……」

「ああ……タケルおじさんか~! じゃあ納得だわ」

 ダークエルフを妻に持つ人の話だもんな、まず間違いないだろう。

「だからシュウも浮気だけはするなよ? エリザちゃんが助けてくれなかったら、シュウは食べられてただろ? サセ子に……」

「んな訳あるか! 俺のドーテーはエリザに……」

「という事はまだ俺達は仲間か! シュウに先越されたかと思ったぜ!」

「お前も下品だな!? 俺達は……そう上品なお付き合いをだな……」

「そんな奴がエリザちゃんのお胸様に腕挟まれて、鼻の下伸ばしてるかよ!?」

「そ、それは! ……」

「そう言う事にしといてやるよ! ただ卒業したら言えよ?」

「何で言わなきゃいけないんだよ!」

「悔しいからに決まってるだろ!? あー俺も彼女欲しい~!」

「はぁ~……」

 ケン太のやつ…… 俺達には俺達のペースがあるんだよ! ……ただ、エリザがダークエルフの事で気にしていたのは、この事だったのかな? 

 俺がサセ子に迫られて嫉妬をしたんだろう、ただ呪いはやり過ぎだけど。
 ダークエルフだからすぐ嫉妬しちゃうし、それくらい俺の事を好きでいてくれるって事か。

 その事をずっとエリザは気にしてたのかな?
愛が重い? 嫉妬深い? エリザが俺の側にいてくれるなら、そんなの全く関係ない!

 エリザにも伝えたいが言葉だけじゃ……

 考えながら廊下を歩いていると

「見てこれ♪ 彼氏が私の誕生日に買ってくれたネックレス!」

「いいねそれ!」

「彼氏とお揃いなんだ~」

「お揃いのものをしてるの? 羨ましい~!」

 なるほど……何かお揃いのものとか買ってあげたら……


 ……シュウちゃんとお揃い! 嬉しい……

 エリザ…… よし! そしてエリザを安心させてあげたい、そうしたら今度……

 そして教室に戻ってくるとエリザの周りに女子が集まっていた。
 そして俺が近づいていくと俺に気付いて場所を空けてくれた。

「シュウちゃんおかえり!」

「ただいま、どうしたんだみんな?」

「うふふ、私とシュウちゃんの事を聞かれてたの」

「そうなのか、何を聞かれたんだよ?」

「うふふ、ナ・イ・ショ♥️」

「何だよ、教えろよ~」

「えへへ~♪」

 教えてくれないから、頭をクシャクシャってやってやる。
 それでもエリザは何も教えてくれないが、クシャクシャされても嬉しそうに笑っている。

「羨ましい~」

「普通にイチャイチャしてる~」

「2人ともラブラブね~!」

 クラスの女子達が俺達を見て羨ましそうにしていると……

「あなた達! 学校に来てまでイチャイチャするなんて!」

「えっ!?」

「あなたは……」

「あなた達がそんな事してると風紀が乱れるわ!」

 後ろから声をかけられ振り向くと……

 そこにはうちのクラスの風紀委員が立っていた。
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