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春の章
しつけ
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ともかくユリカ先生をこれ以上困らせないためにも、今後は徹底的に子供たちをしつけよう。どれほど部屋が散らかっても、ハヤテとツムジに片付けさせなくては。そんな決意を胸に、意気揚々と家に帰ったのだが……。
ポイポイポイ
靴も帽子もカバンも、適当に脱ぎ散らかす子供たち。早速行動開始だ。
「ほら、ちゃんと靴も揃えて、帽子もカバンも片付けて!」
言うことをきかない子供たち。いつもならここで諦める僕だが、今日は容赦しない。逃げまどう彼らの前に立ちはだかり、散らかし現場へと押し戻す。
「ちゃんと片付けなさい。それから手を洗って」
すると咄嗟に「「嫌だー」」とふざけた返答。僕の脳裏にユリカ先生の困った顔が浮かぶ。
「いいから片付けるんだっ!」
つい怒鳴り声を上げてしまう。子供たちはびっくりして、慌てて片付ける。威嚇は嫌だけど、厳しい躾も大切だと自分に言い聞かせる。
その後、夕食が出来たので、子供たちを呼びにいくと……。
「なんじゃこりゃあ!」
まるでガレキの山のように、おもちゃや絵本が散乱して足の踏み場もない。ハヤテとツムジは散らかしたおもちゃを乱暴に投げ合いっこなどしてキャッキャとはしゃいでいる。怒りが沸々と燃え上がった。
「ヽ(*`Д´)ゴルァ!」
ところが彼らは面白がっておふざけをやめない。つい僕は彼らを捕まえてオシリペンペン……。びえーんと泣き出す子供たち。僕もハッとなりやり過ぎたと反省する。
「ご、ごめん、とにかくご飯出来たから食べよ……」
すると二人は僕をキッと睨みつけた。
「「パパ、きらいっ!」」
僕は部屋から追い出されてしまった。
「……おなかがすいたら食べにおいでよ」
ドア越しに呼びかけるが、返事はない。ハンガーストライキだ。なさけない……僕はテーブル上の夕食にラップをかけながら唇を噛みしめた。
ポイポイポイ
靴も帽子もカバンも、適当に脱ぎ散らかす子供たち。早速行動開始だ。
「ほら、ちゃんと靴も揃えて、帽子もカバンも片付けて!」
言うことをきかない子供たち。いつもならここで諦める僕だが、今日は容赦しない。逃げまどう彼らの前に立ちはだかり、散らかし現場へと押し戻す。
「ちゃんと片付けなさい。それから手を洗って」
すると咄嗟に「「嫌だー」」とふざけた返答。僕の脳裏にユリカ先生の困った顔が浮かぶ。
「いいから片付けるんだっ!」
つい怒鳴り声を上げてしまう。子供たちはびっくりして、慌てて片付ける。威嚇は嫌だけど、厳しい躾も大切だと自分に言い聞かせる。
その後、夕食が出来たので、子供たちを呼びにいくと……。
「なんじゃこりゃあ!」
まるでガレキの山のように、おもちゃや絵本が散乱して足の踏み場もない。ハヤテとツムジは散らかしたおもちゃを乱暴に投げ合いっこなどしてキャッキャとはしゃいでいる。怒りが沸々と燃え上がった。
「ヽ(*`Д´)ゴルァ!」
ところが彼らは面白がっておふざけをやめない。つい僕は彼らを捕まえてオシリペンペン……。びえーんと泣き出す子供たち。僕もハッとなりやり過ぎたと反省する。
「ご、ごめん、とにかくご飯出来たから食べよ……」
すると二人は僕をキッと睨みつけた。
「「パパ、きらいっ!」」
僕は部屋から追い出されてしまった。
「……おなかがすいたら食べにおいでよ」
ドア越しに呼びかけるが、返事はない。ハンガーストライキだ。なさけない……僕はテーブル上の夕食にラップをかけながら唇を噛みしめた。
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