記憶喪失の令嬢は皇太子に激執着される

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カレルドの嫉妬  ※注意

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ぼーっと、ベットの縁で膝を抱え、窓の外を見る。
雨が降りはじめ、窓に雨粒がつく。
外はもう真っ暗だ。
お母さんの事を思い出していると、扉がなる

コンコン。
「俺だ。はいるぞ。」

カレルドは、返事もしていないのに入ってくる。

「まだ、そんな格好しているのか。」
着替えてもない私を、後ろから抱きしめる。

ビクっとし顔だけをあげる。
心臓がの鼓動が早まる。

「侍女らが外で心配してるぞ。せめて着替えて薬でも飲んだらどうだ?」

わかってる。
ずっと心配してくれて、様子を見にくるのだもの。悪いとも思ってる。

「殿下…」
私の身体に抱きついている、カレルドの腕に触れる。

「何だ?シャンドリ領には連れて行けないぞ?」
私の肩に頭を乗せカレルドが言う。

「ま、まだ何も言ってないじゃないですか。」

「じゃー何だよ?」
笑うカレルド。

「…シャンドリ領じゃなかったら、連れて行ってくれますか?」

「場所にもよるし、約束は出来ないが考えてはやる。
どこに行きたいんだよ?」

「どこかの港町で、母と住み込みで居させてもらっていたパン屋さんです…
まだ、あるのかも分かりませんが。」

「…わかった。調べてやる。」

どうせ、何処か分からないのだからダメだと、言われるとばかり思っていたから驚く。

「良いのですか?」

「あぁ。考えてやろう。」

「…優しいですね。」

「はは、惚れ直したか?」

笑いもせず黙ってしまった私に、カレルドが言う。

「どうした?」

「…そんなに優しいならもっと、まともな告白ができたのでは?」

カレルドは私の肩に載せていた顔を上げる。

「はははっ。余計な事まで思い出したんだな。」

「どうしても家に帰りたいと、懇願する私に
『俺の女になれば連れて行く。』って…
もう、脅しですよね。」
言っていて思い出し、ふふっと笑いが出る。

「忘れろよ。温室でやり直してやっただろ?」

「あれは…告白?それとも…」

「告白だと受け取れ。プロポーズは時期がきたらしてやる。」

「…あんな脅しの様な告白しておいて、よくあの時、愛してるなんて言えましたね。
マルセル殿下は初めから素敵な告白を…」

言い終わる前に、ベットに押し倒された。
「きゃ!!」
カレルドが上から覆いかぶさり、片手で私の両手を上に持ち上げる。

「痛!!な、なんですか!?」

「アイツが?なんだって?聞いてねぇな。」
カレルドの真顔が、私の顔に近づけられる。

「へ!?い…言ってませんでしたっけ?」
押さえつけられ動けない、視線だけをそらす。

「あぁ。…いつの事だよ。」
マルセルに付けられたキスマークを隠すために着ていた、ハイネック部分のボタンを上から取られていく。

「お、同じ日のお昼に!先に告白されました!ぼ、ボタン!何で取るんですか!!」

顔は私に向けられたまま、ボタンが取られていく。

「ほぉ、あの日俺より先にか。んで?何て言われたんだよ?」
隠れていた首筋が見えはじめ、そこに顔を埋めてきて軽くキスをされる。

「や、やめてください!ホントに…もう…」
小刻みに震える身体に痛みが走る。

「俺の質問に全て答えないと辞めない。何て言われたんだよ」
耳の近くで囁かれる。

「そ、傍で守っていきたいと…」

ここでボタンが全て外され胸元が大きく開く。カレルドの手が私の胸を弄る。

ドクン。と心臓が大きく鼓動する。
指全部に大きな指輪をつけた大男が頭をよぎる。
大粒の涙を流す。身体を動かすが痛みでうまく動かない。

「い、いやぁ!!」

「なんだ?あの変態親父でも頭を過ぎったか?
そろそろ、あんな奴に囚われるのはお終いだ。
俺色に染め上げてやる。」
カレルドは顔を上げ言うと、激しいキスをしてくる。

その間、胸を弄っていた手は離れたがスカートを捲り内ももを撫でられる。

身体がビクつく。もがき続け唇が離れる。
2人の荒い吐息が混ざり合う

「んで?ちゃんと断ったんだろうな?」
次は胸元にキスをし強く吸う。

コクリ、コクリと、頷く私。

「本当だろうなぁ?
ったく、先に告られていた挙句、首にこんなデカイ跡までつけられて…俺は全部2番手か?」

そう言いながらあちこちにキスマークをつけまわる。

「…まさか。アイツとヤッタのか?」

カレルドの赤い瞳に睨まれる。

「な…!」
少し心当たりはあるが全力で首を横にふる。

「おい、この期に及んで嘘つくのか?
そんな分かりやすい顔して、俺を騙せるとでも?」

私の手を掴んでいる手に力が入る

「い、痛い!」

「うるせぇ。どこまでヤッたんだ?最後までか?」

カレルドの手が下着の中に入ってくる。
「ひゃ!!
し、してない!最後までしてません!!
だからやめてください!」

「ほぉ。なら尚更辞めることは出来ないな。」

下着の中でカレルドの手が動く。
「やだ!」

足に力が入るが、身体の痛みでうまく力が入らない。

「ほら、力抜けよ。身体痛いんだろ?」
フッと笑うカレルドを見るが涙で視界がボヤける。

「なら、やめてください…」

「こんなに濡れてるのにか?」

敏感な所に触れられ、身体が反応する。
痺れる感覚に目を瞑り耐えるが、身体はビクつかせる。

「いい顔してるじゃないか。」
キスをされ舌が入ってくる。

ジンジンと込み上げてくるものを我慢する為に掴まれている手を握る。

息遣いが荒くなる。
“もうダメ…”

そう思った瞬間ビクビクっと身体が震える。

フッと笑い私をイジメていた手を下着から出す。

グッタリしている私を見て掴んでいた手も離され、耳元で囁く。

「今日はこの辺にしといてやる。」
離れベットの際に座る。

「もう…きらい。」
手で涙を拭きながらいう。

「何だ?まだして欲しいのか?」

バッと自分の身体を隠す。

「ははは。してやりたいが。流石に疲れた。」

“そんな事言ったことないのに…”

チラッとカレルドをみる。

ゆっくりとカレルドの座っている方に身体を向ける。
“痛てて…”

「疲れただなんて…初めて聞きました…」
窓の外で、降る雨を見上げるカレルドに言う。

「…口には出さないが、俺だって人間だ。疲れもするし、身体中痛いさ。」

「え、だって…平気で動き回ってたじゃないですか…」
目の前にカレルドの手が見える。

“そう言えば…怪我してたわよね。”

シャツで隠れているがその上から触る。

「…弱いところは見せられないからな。…2番目は何かと大変なんだ。」

黙ってカレルドの背中を見つめる。
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