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理性が・・・く、崩れ・・・
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余計な時間を取らされたが、そんなことより早くエミリーに会いたい。
その一心で俺は急ぐ。
待ち合わせのカフェに着くと、エミリー達が座っている席を早々に発見できた。
逸る気持ちを押さえて近づいていく。
すると、俺に気づいたエミリーが立ち上がってこちらへ駆け寄ってくる。
が、慌ててたせいか、バランスを崩し、転びそうになる。
「きゃ・・・!」
「おっと ・・・」
急いで駆け寄り俺はエミリーを抱き止める。
ふう・・・ギリギリ間に合った。
エミリーを助けられた満足感と、エミリーの体の柔らかさに思わず頬が緩む。
エミリーは最初何が起きたのかわからないような感じできょとんとしていたが、次第に状況が飲み込めてきたのか、俺の顔をみたとたんに赤くなってしまった。
「あ、ありがとうございます・・・」
「いや、こっちこそ。」
「えっ・・・?」
「なんでもないよ。大丈夫?エミリー?」
思わずこぼれそうになった本音を慌てて隠す。
エミリーを抱き止めるという役得な状況に思わず本音が・・・
まさに魔性の女だね。エミリー。
「はい。それよりも、大丈夫でしたか?何やらいきなり呼び出されたとか・・・」
ちらっとロインをみると軽く肩をすくめた。
半分くらい話したのかな?
「大丈夫だったよ。対した用事じゃなかったから。心配してくれてありがとう。」
「えっと・・・あの・・・女の子の呼び出しと聞いたのですが、本当ですか?」
ロインのヤツ余計なデマを・・・!
俺はロインをギロリと睨むとさっきと同じように肩をすくめた。
あのイケメンヤロウ・・・!
俺はエミリーのめを見つめて真剣に言った。
「あながち、間違いじゃないけど、でも大丈夫だよ。俺はエミリー以外の女の子には興味がないから。特に誰とも知らない女の子はね。エミリーは何にも心配しなくて大丈夫。」
「本当ですか?」
まだ不安そうなエミリー。
ふむ、ならば・・・
俺はぐっとエミリーの体を横抱きに持ち上げるとそのままロインたちに声をかけて歩き出す。
まあ、要するに今俺はエミリーをお姫様だっこしているのです。
「あ、アルト様・・・!」
「なに、人が多いからな。少し静かな場所でエミリーを楽しもうかとね。」
「た、楽しむって・・・」
さらに真っ赤になるエミリー。
俺はにやりと笑うとエミリーに近づいてささやいた。
「俺の愛をちゃんと信じて貰うために〈色々〉しなきゃね。」
そう言うとエミリーはぼふんと音が出るくらいに最大級に真っ赤になり、瞳が潤みだした。
な、なんだろ?可愛いすぎて、理性が・・・!
少しイチャイチャするつもりがこのままだとエミリーを襲いかねない!
しかも、後ろからついてくる二人の前でやりかねない。
落ち着かねば・・・
そう思っているとエミリーがこちらを見つめて胸の前できゅっとてを握り締めた。
「優しく・・・してください・・・」
「・・・・・・・」
や、ヤバイ・・・これ、ほんとに理性が崩れそう・・・
可愛いすぎる!エミリーほんとにどこまで俺を虜にすれば気がすむの?
俺はなんとかうちなる自分に勝利すると笑顔で言った。
「もちろん。」
「アルト様・・・」
こうして、再びのダブルデートも結局俺の部屋に行くことになった。
ちなみに、少しだけ時間をもらってエミリーをなだめたのはすごく楽しかったです。
いや、いたしてはいないよ?ほんとに。
その一心で俺は急ぐ。
待ち合わせのカフェに着くと、エミリー達が座っている席を早々に発見できた。
逸る気持ちを押さえて近づいていく。
すると、俺に気づいたエミリーが立ち上がってこちらへ駆け寄ってくる。
が、慌ててたせいか、バランスを崩し、転びそうになる。
「きゃ・・・!」
「おっと ・・・」
急いで駆け寄り俺はエミリーを抱き止める。
ふう・・・ギリギリ間に合った。
エミリーを助けられた満足感と、エミリーの体の柔らかさに思わず頬が緩む。
エミリーは最初何が起きたのかわからないような感じできょとんとしていたが、次第に状況が飲み込めてきたのか、俺の顔をみたとたんに赤くなってしまった。
「あ、ありがとうございます・・・」
「いや、こっちこそ。」
「えっ・・・?」
「なんでもないよ。大丈夫?エミリー?」
思わずこぼれそうになった本音を慌てて隠す。
エミリーを抱き止めるという役得な状況に思わず本音が・・・
まさに魔性の女だね。エミリー。
「はい。それよりも、大丈夫でしたか?何やらいきなり呼び出されたとか・・・」
ちらっとロインをみると軽く肩をすくめた。
半分くらい話したのかな?
「大丈夫だったよ。対した用事じゃなかったから。心配してくれてありがとう。」
「えっと・・・あの・・・女の子の呼び出しと聞いたのですが、本当ですか?」
ロインのヤツ余計なデマを・・・!
俺はロインをギロリと睨むとさっきと同じように肩をすくめた。
あのイケメンヤロウ・・・!
俺はエミリーのめを見つめて真剣に言った。
「あながち、間違いじゃないけど、でも大丈夫だよ。俺はエミリー以外の女の子には興味がないから。特に誰とも知らない女の子はね。エミリーは何にも心配しなくて大丈夫。」
「本当ですか?」
まだ不安そうなエミリー。
ふむ、ならば・・・
俺はぐっとエミリーの体を横抱きに持ち上げるとそのままロインたちに声をかけて歩き出す。
まあ、要するに今俺はエミリーをお姫様だっこしているのです。
「あ、アルト様・・・!」
「なに、人が多いからな。少し静かな場所でエミリーを楽しもうかとね。」
「た、楽しむって・・・」
さらに真っ赤になるエミリー。
俺はにやりと笑うとエミリーに近づいてささやいた。
「俺の愛をちゃんと信じて貰うために〈色々〉しなきゃね。」
そう言うとエミリーはぼふんと音が出るくらいに最大級に真っ赤になり、瞳が潤みだした。
な、なんだろ?可愛いすぎて、理性が・・・!
少しイチャイチャするつもりがこのままだとエミリーを襲いかねない!
しかも、後ろからついてくる二人の前でやりかねない。
落ち着かねば・・・
そう思っているとエミリーがこちらを見つめて胸の前できゅっとてを握り締めた。
「優しく・・・してください・・・」
「・・・・・・・」
や、ヤバイ・・・これ、ほんとに理性が崩れそう・・・
可愛いすぎる!エミリーほんとにどこまで俺を虜にすれば気がすむの?
俺はなんとかうちなる自分に勝利すると笑顔で言った。
「もちろん。」
「アルト様・・・」
こうして、再びのダブルデートも結局俺の部屋に行くことになった。
ちなみに、少しだけ時間をもらってエミリーをなだめたのはすごく楽しかったです。
いや、いたしてはいないよ?ほんとに。
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