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13 ノーリアノーライフ(リアがいないんて人生じゃない)

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「ふふ、仲睦まじいわねぇ」

微笑ましそうにしているお義母様。何故かって?

「ほら、リア。あーん」
「あ、あーん········」

可愛らしく俺が差し出したクッキーを食べるリア。うん、まあ見てわかる通り恋人必須科目の『あーん』をしている。字面でみるとなんか喘いでるようなエッチな感じがするけど声にしてちょっと長めに発音すればノープロブレム。

リアの喘ぎ声とかめっさ聞きたいけど·······そんな悶々とした欲求は胸のうちに密かに秘めてイケメンヴィルヘルムさん全開でいく。

「お、美味しいです·······」
「なら良かったよ」

うん、母親の前というのもあるけど照れてるリアがめっさ可愛ぇえ!貴族だとこういうのうるさいかと思ったけど·······お義母様的には場所さえ選べば良さそうだ。

まあ、俺だってこれが外交の最中とかなら流石に自重········多分すると思う。絶対はないからねぇ。リアが可愛すぎてお持ち帰りしてしまう可能性は高いだろうし。まあ、なるべく外行きもカッコイイヴィルヘルムさんを演じるから大丈夫だとは思うが。

「あら?リアはヴィル様にして差し上げないの?」
「ふぇ!?」

一方的に俺が食べさせてるとそうして煽ってくるお義母様(まあ、煽ってはなさそうだけども)。まあ、無理強いはしないさ。リアのタイミングでいいんだよ。でも俺からはグイグイ行くけどね。

しばらく何やら恥ずかしそうにしてから、リアは意を決したように顔を赤くしながらクッキーを差し出してきた。なんかエロ········いやいや、そういう目で見てたら身が持たないから自重自重。

「あ、あーん······」
「あーん。んん、美味しい。やっぱりリアから食べさせてもらうと格別だね」

その言葉に嬉しそうに微笑むリア。·······あぁ、もう可愛すぎか!そんなに俺をメロメロにしてどうするのよ!?金か!金なら貢ぎます!なんてアホな方向にヒートアップするけど、本当にリアったら日々俺を魅了してくるからかなり小悪魔系だと思う。しかも天然。

もうね、俺はリア無しでは生きられない身体にされたよ········1日1回リア成分を補給しないと死ぬる·······まあ、これでも我慢して週二で会うことにしてるんだよ?

本当は毎日会いたいけど·······会えない時間はリアのことばかり考えて過ごしている。もちろん勉強や仕事、日々のロードワークも欠かすことはない上にイケメンヴィルヘルムさんのために色々してるけど、最終的にリア一択だよね。

もはやリアが俺の生きる意味だしねぇ。そんな感じでお義母様の前でリアを愛でるのだった。やはりリアは可愛い。







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