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11 婚約パーティーだって(ただの惚気ですが何か?)

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「婚約パーティーですか?」
「ああ。少し早いが·······お前が本気だと私達も分かったからな」

父上と母上に呼び出されたと思ったら近いうちに俺とリアの婚約パーティーをするということだ。

「お話はわかりました。私の方ですることはありますか?」
「········頼むから、パーティー中はリア嬢が使い物にならなくなるような行為は謹んでくれ」
「父上。私とて獣ではありません。時と場所は弁えております」

可愛いリアの姿をそこいらの有象無象に見せるつもりはない。リアの可愛い姿は俺の腕の中だけでいいのだ。

「ふふ、まあ気張らずにリアちゃんとラブラブな姿を見せてくれれば大丈夫よ~」
「わかりました」
「それと、挨拶回りはお前に任せてみようと思う」
「·······それは、私とリアだけで上手く回せということですか?」
「無論必要なら出るが······近頃のお前を見てると問題なさそうだと思ったからな。この短期間で私の仕事などをほとんど把握してるようだからな」

確かに空いてる時間に邪魔にならない程度に手伝ってはいるが·······ふむ、思わぬところで評価に繋がったな。俺としては早く王位を継ぐために出来ることをしてただけなのだが······まあ、いいか。

「承知しました。最前を尽くしたいと思います」
「·········念の為聞くが、近頃貴族の子息や当主と交流が深いというのは事実か?」
「あら?そんなことまでしてたの?」
「ええ。次世代のためですから」

攻略対象に会うだけでは不十分。出来れば国としての不穏分子も見極めときたいのだ。無能な貴族を残しても意味はない。何よりリアと俺の国が汚いものを背負ってるのは我慢ならない。

「使用人からも色々と報告は受けてるが·······あまり無理はしなくていい。ゆっくりでいいのだ」
「ありがとうございます、父上。ですが、私ももう子供だからとのんびりする時は過ぎました。何より婚約者に恥じないために常にカッコイイと思われるそんな王子でいたいのです」

まあ、結局のところ俺はリアという可愛い存在にとって常にカッコイイと思われたいのだ。そんなくだらないけど男のプライドとリアの安全のために俺は頑張るのだ。

俺の言葉に驚く父上に大して母上は微笑んで言った。

「ふふ、本当にリアちゃんのこと大好きなのねぇ」
「勿論です。ラブラブ具合ならお2人にも負けてないと思います」
「あら?夫婦の壁は大きいわよ~」

ふむ、中身は血が繋がってないはずなのに······母上の血がそこそこ流れてそうに思えるのは気のせいだろうか?あるいは肉体に魂が引っ張られてるのだろうか?まあ、どちらにせよやる事は変わらないか。


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