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16 約束!
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「お爺さま!おかえりなさいませ」
「お、おかりなさい・・・」
家に帰れば出迎えてくれる孫とエミリア。これが1番の癒しだなぁと思っていると、リリィが不思議そうに聞いてきた。
「今日はお戻りが遅かったですが・・・何かあったのですか?」
「ああ、今夜少し出かけてくる。お前達が寝たあとだが・・・何も心配しなくて大丈夫だよ」
「・・・もしかして、お父様から何か言われたの?」
勘の鋭いエミリア。まあ、王城の帰りだとその可能性も高いと思うか。
「少しね。仕事を頼まれただけだよ」
「・・・危ないことはしないでね」
心配そうなエミリア。最近は前よりも俺に懐いてくれており、こんな事まで言ってくれるのだから嬉しくなってくる。俺はエミリアの頭を優しく撫でると微笑んで言った。
「大丈夫。絶対に無理はしないから。夕飯のリクエストある?」
「・・・オムライスがいい」
「私はグラタンがいいです」
見事にバラバラで苦笑してしまう。ちなみに料理に関してはここ最近頑張ったお陰である程度前世の料理の再現は完了している。
俺の息抜きの一環が、もはや普通に2人の食事の管理に繋がってるので料理人には申しわけないが、本家からは連れてきてなかったりする。
まあ、一応補助はいるけどね。不足の事態で俺が2人のご飯に間に合わなそうなら作ってくれる要因も必要だしね。それに1人で全ては効率悪いしね。
「わかった。張り切って作るよ」
「楽しみにしてますお爺さま」
「・・・ねぇ、いいの?」
グローリーが調理のため厨房に向かうのを見送ってから、エミリアはリリィにそう訊ねる。その質問の意味を理解したのかリリィは微笑んで言った。
「私は何があってもお爺さまを信じてますから」
「・・・でも、もしかしたら私のせいで増えた仕事かもだし・・・」
「もう・・・エミリアったらどうしてそんなに心配性なんですか。それにお爺さまは絶対に嘘はつきませんよ」
そう、リリィは心の底から祖父を信じているのだ。もちろんエミリアも信じてはいるが・・・それでも、自分のせいという可能性がある以上どうしても楽観出来なかったのだ。
「グローリー様に何かあれば私・・・」
「その場合は私がエミリアを守ります。そしてお爺さまのことを傷つけた人を絶対に許しません」
一瞬リリィの瞳に見えた黒い影。それも一瞬のことで次にはリリィはいつも通りの笑みで言った。
「まあ、それにそんなことは有り得ませんよ。だってお爺さまは世界一カッコよくて強いんですから」
「・・・そうだよね。ありがとうリリィ」
不安が消えたわけではない。それでも必ず自分たちの元に戻ってくると信じたかった。
(神様・・・どうかグローリー様を守ってください・・・)
そんな切なる願いを抱く少女と彼を信じる孫娘の願いはグローリー自身の力で容易に達成されるのだが・・・それでも、彼女達の想いはきっと力になるのだった。
「お、おかりなさい・・・」
家に帰れば出迎えてくれる孫とエミリア。これが1番の癒しだなぁと思っていると、リリィが不思議そうに聞いてきた。
「今日はお戻りが遅かったですが・・・何かあったのですか?」
「ああ、今夜少し出かけてくる。お前達が寝たあとだが・・・何も心配しなくて大丈夫だよ」
「・・・もしかして、お父様から何か言われたの?」
勘の鋭いエミリア。まあ、王城の帰りだとその可能性も高いと思うか。
「少しね。仕事を頼まれただけだよ」
「・・・危ないことはしないでね」
心配そうなエミリア。最近は前よりも俺に懐いてくれており、こんな事まで言ってくれるのだから嬉しくなってくる。俺はエミリアの頭を優しく撫でると微笑んで言った。
「大丈夫。絶対に無理はしないから。夕飯のリクエストある?」
「・・・オムライスがいい」
「私はグラタンがいいです」
見事にバラバラで苦笑してしまう。ちなみに料理に関してはここ最近頑張ったお陰である程度前世の料理の再現は完了している。
俺の息抜きの一環が、もはや普通に2人の食事の管理に繋がってるので料理人には申しわけないが、本家からは連れてきてなかったりする。
まあ、一応補助はいるけどね。不足の事態で俺が2人のご飯に間に合わなそうなら作ってくれる要因も必要だしね。それに1人で全ては効率悪いしね。
「わかった。張り切って作るよ」
「楽しみにしてますお爺さま」
「・・・ねぇ、いいの?」
グローリーが調理のため厨房に向かうのを見送ってから、エミリアはリリィにそう訊ねる。その質問の意味を理解したのかリリィは微笑んで言った。
「私は何があってもお爺さまを信じてますから」
「・・・でも、もしかしたら私のせいで増えた仕事かもだし・・・」
「もう・・・エミリアったらどうしてそんなに心配性なんですか。それにお爺さまは絶対に嘘はつきませんよ」
そう、リリィは心の底から祖父を信じているのだ。もちろんエミリアも信じてはいるが・・・それでも、自分のせいという可能性がある以上どうしても楽観出来なかったのだ。
「グローリー様に何かあれば私・・・」
「その場合は私がエミリアを守ります。そしてお爺さまのことを傷つけた人を絶対に許しません」
一瞬リリィの瞳に見えた黒い影。それも一瞬のことで次にはリリィはいつも通りの笑みで言った。
「まあ、それにそんなことは有り得ませんよ。だってお爺さまは世界一カッコよくて強いんですから」
「・・・そうだよね。ありがとうリリィ」
不安が消えたわけではない。それでも必ず自分たちの元に戻ってくると信じたかった。
(神様・・・どうかグローリー様を守ってください・・・)
そんな切なる願いを抱く少女と彼を信じる孫娘の願いはグローリー自身の力で容易に達成されるのだが・・・それでも、彼女達の想いはきっと力になるのだった。
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