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3章 今日も学園はゴタゴタしていますが、何故か苗字が変わってしまってコッソリ鑑賞出来にくくなる様です。
33
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「それじゃぁ、産んで直ぐ逃げて来たのね」
「そうなの~だから赤ちゃんの名前は正式には決めて無いの。適当にイイコちゃんねーとか、ベビちゃんとか言ってたわ~。何て名前にしようかしら」
私達四人、私とディラン兄さんとジーニアス兄さんにコリンさんは既に食べ終わり、食後の紅茶や珈琲を飲みながらデュシー姉さんがどうやってディラン兄さんに会えたか等を聞いて居る。
ちなみに先程同様コリンさんは見事な隠密…じゃない、気配を消して居て、話を聞いては居る様だけど時折頷くだけで言葉を出さない様に徹して居る。
どうやらこの場に居るのは良くないと思って居るみたいだ。
でも姉さんが話し始めてしまったから、この場を辞する機会を失ってしまって沈黙を守っているのかも知れない。
うーん御免ね、居心地悪いよね?コッソリと「居心地が悪いなら別室に行っててもいいよ」って伝えたら、「席を立つと話の腰を折ってしまいますし」と遠慮されてしまった。
別に気にしなくて良いのに。
「お腹が空いてね~、あのままあそこに居ても実家に居た頃よりも酷くなる一方だし、それなら出た方がましだもの。街を出る手助けしてくれる人も居たし」
元々あまり待遇良くなかったしね。
等と何気ない口調で自分の事なのに、呆気らかんと話す。
まるで他人事の様。
色々とあり過ぎて、それまでのノンビリした姉さんの口調がかえって奇妙に聞こえる。
そのデュシー姉さんとは対照的なのがジーニアス兄さん。
ギリッと眼光鋭くなっているが一瞬の内に元に戻る。でも多分内心煮えくり返っているんだろうな。目の力は意図的に抜いているみたいだし。
そして既に聞いて居たからか、冷静にしているのがデュラン兄さん。ただボソッと小声で「許さん…」と呟いたのが印象的だ。
私も勿論許さないけどね。出来れば直接は遭いたくないけど、もし会う切っ掛けが出来たら顎狙って殴っても罰当たらないよね?出来たら粉砕したいけど。
「でね~逃がしてくれた商人さんの馬車に揺られて脱したのだけど、途中何度もね…」
姉の話す言葉を訳すとこうだ。
何でも姉の暮らす街離れの家に何度も出入りの商人さんが居て、その人が何度か姉の相談に乗ってくれたり、食料等を哀れに思って時折持って来てくれたらしい。そしてこのままだと赤ん坊共々生きて行けないだろうと、近隣の町に商談に行く際に姉を荷物に紛れ込ませ、逃がしてくれたらしい。
「その際に俺が実家を出て居た事が分かったらしくてね」
ディラン兄さんが何度か魔物や兎に鹿等の動物を倒し、移動資金を得ながら王都を目指していた事を何処からか情報を掴み。偶々資金を稼ぐためにとある村(街?)に滞在し、ギルドに獲物を売りに行った際に接触して来たらしい。
「驚いたぞ。てっきり実家よりはマシな暮らしをしてると思って居たデュシーが痩せ細って居て、産まれて間もない赤ん坊を抱えて居たからな」
もしかしてその際に他の人に見られて「旦那が居た」って言う噂が立ったのかも知れない。
ちなみに少し勘ぐってディラン兄さんに「もしかしてその商人さん、姉さんの事が?」と聞いてみた所、どうやら当たって居たらしい。
「あれはどうみてもデュシーに惚れて居るな」
だそうだ。
ただその時にしかディラン兄さんはデュシー姉さんを救った商人さんには会っておらず、またその商人さんは「今度会う時は王都で」といって別れたらしい。
もしかして姉さん、その件があったから比較的落ち着いて居られるのかもしれない。
しかし良くディラン兄さんが家を出て王都を目指している事を知ったもんだな~って思って居たら、
「だってねぇ~ディラン兄さんったら、大きな獲物を何頭も担いでギルドに売りに来たんだもの。あっと言う間に噂になったわよ~。一人で倒して山の様な獲物を担いで来た若い男が居るって」
…意外とウチのディラン兄さんは脳筋だったのかも知れない。
いや、うちの男兄弟って長男のカイデン意外、筋肉系チートだったりして…
「え、だって幾つか獲物を背に背負った籠に入れて、入らない獲物は板に山の様に積んで括って引き摺って行けば余裕だろ?」
「それ異常だから」
「えええ?」
「普通一人でそんなに沢山持って行けないから」
「平坦な道を行けば楽に運べるし、レナだって腕や足を魔力で能力アップすれば」
「でも異常だから」
「お、おぉ…」
そう言えばディラン兄さん、学校に通っている時によく母様から「常識が無い」ってお小言を貰って居た様だけど、もしかしてコレ?コレが原因なの?
「ディラン兄さん、もしかして学校に通って居た時、今回みたいな事何度かやったとか?」
「ああ、学費が足りないって親父が五月蠅かったからな」
…それでか。
因みにジーニアス兄さんの場合、領地の学校だったので同じような事をしても誰も気にして居なかったらしく、返って同世代の皆は真似をして居たのだとか。
実家の領民の人ってもしかして物凄く強いんじゃ…
人外みたいな事してない?
筋肉系チートな領地って何なんだ?
もしかしてラスボス的な何かが実家の領地の傍に居て、そのせいでロールプレインゲーム的に付近の村人は強い、とか。
いやいやありえないよね?
乙女ゲームの舞台っぽいんだよね?
…まさか本当に魔王とかラスボス、実家付近に居ないよね?
何だか脳内で『ん?呼んだ?』なんて聞こえた気がしたけど、そんな声は気のせいだと思い込もう。
フラグは全力で回避です。
この世界にはそんなフラグは必要ないんですよ。
『えー?』
だから必要ないんですってば。
しかし商人か。
実は乙女ゲームでサポートキャラに商人が居る。
もしかしたらその相手だったりするのかも知れない。ただゲーム中の商人はランダムで、男性だったり女性だったり、はたまた中性的な人でどっちだか分からない人が居る。
個人的には中性的な人のが一件取っつきやすいのだが、内情を知って行くと行き成り疎遠になったりそう為らなかったりと変化する。
その辺りもランダムなのかなと思うんだけど、もしかしたらアレス様の状態により変化しているのかも知れないと、一部のファンの人達からは言われて居たりする。
何でもアレス様がヒロインを破滅方向へ導こうとすると、疎遠になったり逆にやたらと忠告して来るようになったりする様に為るらしい。
うーんそう考えると、ヒロインであるアメリー嬢の為には中性的な方の人が準メリーのサポートに付いてくれると理想的かな。今どう行った状態になって居るのか分からないけど、一学期の状態だけを考慮すると(勿論私が見た範囲だけだけど)危険な橋を渡っているのでは無いかなって思う。
しかも急速に仲が良くなって居た様に思うし。
更に王都へ来た隣国の王子のアレクサ様だ。
ほんと、どうなる事やら…。
ゲームとは違って現実な今、私自身も下手に介入してしまうとアレス様の手に掛かりそうで怖いんだよね。アレス様は破滅行動を起こす時は周囲の身近な人々等誰彼構わず惨殺して回るし。
そんな状態の彼に私如きが敵うわけがない。
もしかしたら魔力を吸収してしまえば対抗位は出来るかも知れない。だがゲーム的な強制力が発生し、どうにも出来ない状態になってしまえばそれこそ一貫の終わり。
そんなのは御免被る。
回避じゃ~全力で回避じゃ~!
何だか変な言葉使いになってしまったけど、ほんっと逃げるしか無いよね。
どう足掻いても相手のが爵位は上だし、それに腕力も上…の筈。確かに私は相手の魔力を吸収出来るけど、乙女ゲームのヒロインみたいな膨大な魔力は無いし、そのヒロインが殺られてしまう相手にはどう足掻いても無理じゃないかな~って思う。
更にさっきも言ったけど、ゲーム的強制力が発生してしまえばどうにか出来る相手とは思えない。
だったら回避の為、巻き込まれない為にあまりアレス様の目に留まらない様にしている。なんだけどな~何だかアレス様の周囲の変動が急速に早まっている様子。
性格にはアレス様ってよりヒロインであるアメリー嬢が急速に攻略しまくってしまって、イベントが来るのが一気に早まって居る様な感じだ。
は~…
何でこんな事態になったのやら。私は単に乙女ゲームの場面である学園で、ヒロイン達が恋しまくって居る場面を覗き見だけして居たかったのだけどな~。
だけど出会ってしまったユリア様にその婚約者であるレスカ様、ケイン様にニキ様も『壊れたアレス様』の犠牲者になって欲しくは無い。勿論厨房の叔母様達や学園関係者達、全員だ。それにレスカ様の近衛兵になるジーニアス兄さんにも、今後どう影響されるか分からない。
うーん私にも助っ人とか情報屋とか居ればいいけど、宛てになりそうな人を知らないからなぁ。居たら予兆とか分かると楽なんだけど。
アレス様が壊れたらケツ巻くって速攻で逃げるとか対処したいし。
あ、ケツって乙女ゲームでその表現は無いか~。
「情報屋ですか?」
ん?コリンさん聞こえてた?
と言うか声に出してた?
「ええまぁ」
私の後ろに控えてたメイドさんの一人であるヴェロニカさんも頷いて居る。
ちなみに兄さん達とデュシーは三人で今後の事柄を話し込んで居る。とは言えデュシー姉さんの天然発言が勃発して、時折変な方向へ向かって居て噛み合って居ないのだけど。
それでも当人達は納得したり理解したりする辺り、やっぱり家族なんだよねと思うのだけど。
(例:
ジーニアス「ちゃんと食べれて居たのか?」
ディラン「俺と会う前、妾として囲われて居た時は絶食状態が続いて居た様だよ」
デュシー「葉っぱが美味しかったわ」
(道端の草を食べて居た模様)
ジーニアス「苦労したんだな…」
ディラン「そうだな」
デュシー「夜泣きがきつかったわ~」
レッティーナ「(夜泣きだけじゃなくって…)」
(始終こんな感じで何処か噛み合わないが、デュシーが天然なのは家族全員が知って居る事なので勝手に理解して会話が成立するし、当人達は納得をしている))
「情報屋に一人心当たりがあります。騎士団に勤めて居ると市井の情報を得ないといけませんからね。ですがある程度なら僕が調べましょうか?」
おおお!
「今はまだ大丈夫。でも何時かお願いしても良い?」
「はい。では今度その情報屋を教えますね」
「ええお願いね」
よっしゃー獲得ー!
するとジーニアス兄さんが、
「アイツか」
「ええ、あの人なら安全でしょう」
「だがな…」
ん、何々私に紹介してくれる情報屋の人ってヤバイ人なの?
「いや、ヤバイ人では無いのだが兎に角変わり者なんだよな」
「あははは、ま~でも当人は「違う」って否定しますけどね」
うん、どゆこと?
「身分が確りしているし、何より高位貴族だからレナには無理はしないだろうし、安全と言えば安全なんだが」
「何よりレッティーナ様とは既に出会って居ますからね」
えーと、何故そこで笑うかな?コリンさん。ジーニアス兄さんは溜息を吐いてるし。
「問題はその甥がなぁ」
「レッティーナ様に夢中ですよね」
ん?
何となくだけど、一人心当たりがあるのだけど?
いやいや、でも相手は情報屋とかそういった事をする様には思えないんですけども。
だって魔術師団の副団長ですよ、情報屋って事は無いでしょう?
「おまけに腕利の執事が、その夢中になって居る相手についてるからなぁ」
「レッティーナ様の情報等即主に知らせそうですね」
「面倒だぞ彼奴は」
ええーと…もしかしてと言うか、やはりと言うか。
その人は~…
「「モニカ・モイスト様です(だな)」」
やっぱり~!
「あの人は変わっててな。王都に居る間は黙ってても出掛けなくても、ただ座ってても情報が耳に入るって当人が言っていたが、実際その通りなんだよな」
情報屋として働くのは王都に居る間だけらしいけど、それでも凄まじいらしい。
何でも王都に勤めて居る騎士団全員が頼ってしまう程だとか。
しかも他の人が知らない小さな事から大きな事まで知って居るのだとか。
それってもしかして心を読んでいるとか?
「それだけ国内の手下が多いのかも知れないな、あの女王様は」
モニカ様の事を女王様って。
ジーニアス兄さんそれ知られたら不味くない?
「何度か当人の前でそう呼んでるしな。まぁ俺の事は気にもして居ないようだ。爵位も低かったし、どうでも良かったのかも知れないな」
「そう言いながら先輩何だかんだ言って認めて居たじゃないですか」
「あの手腕は誰だって認めるだろ。かなり感がいいし、魔法の腕も度胸もそこらの女よりもあるしな」
「そう思って居るからこそ、モニカ様は先輩には文句を言わないんですよ」
コリンさん曰く、何でも度胸も腕っぷしも無い口先だけの騎士団の人には大層厳しいらしい。特に「女だから」と侮っていると後程しっぺ返しが帰って来るとか。
そんなワケでモニカさんに付いた渾名は『報復の女王様』『復讐の女帝』なのだとか。
モニカさん一体何をしているのやら…
「そうなの~だから赤ちゃんの名前は正式には決めて無いの。適当にイイコちゃんねーとか、ベビちゃんとか言ってたわ~。何て名前にしようかしら」
私達四人、私とディラン兄さんとジーニアス兄さんにコリンさんは既に食べ終わり、食後の紅茶や珈琲を飲みながらデュシー姉さんがどうやってディラン兄さんに会えたか等を聞いて居る。
ちなみに先程同様コリンさんは見事な隠密…じゃない、気配を消して居て、話を聞いては居る様だけど時折頷くだけで言葉を出さない様に徹して居る。
どうやらこの場に居るのは良くないと思って居るみたいだ。
でも姉さんが話し始めてしまったから、この場を辞する機会を失ってしまって沈黙を守っているのかも知れない。
うーん御免ね、居心地悪いよね?コッソリと「居心地が悪いなら別室に行っててもいいよ」って伝えたら、「席を立つと話の腰を折ってしまいますし」と遠慮されてしまった。
別に気にしなくて良いのに。
「お腹が空いてね~、あのままあそこに居ても実家に居た頃よりも酷くなる一方だし、それなら出た方がましだもの。街を出る手助けしてくれる人も居たし」
元々あまり待遇良くなかったしね。
等と何気ない口調で自分の事なのに、呆気らかんと話す。
まるで他人事の様。
色々とあり過ぎて、それまでのノンビリした姉さんの口調がかえって奇妙に聞こえる。
そのデュシー姉さんとは対照的なのがジーニアス兄さん。
ギリッと眼光鋭くなっているが一瞬の内に元に戻る。でも多分内心煮えくり返っているんだろうな。目の力は意図的に抜いているみたいだし。
そして既に聞いて居たからか、冷静にしているのがデュラン兄さん。ただボソッと小声で「許さん…」と呟いたのが印象的だ。
私も勿論許さないけどね。出来れば直接は遭いたくないけど、もし会う切っ掛けが出来たら顎狙って殴っても罰当たらないよね?出来たら粉砕したいけど。
「でね~逃がしてくれた商人さんの馬車に揺られて脱したのだけど、途中何度もね…」
姉の話す言葉を訳すとこうだ。
何でも姉の暮らす街離れの家に何度も出入りの商人さんが居て、その人が何度か姉の相談に乗ってくれたり、食料等を哀れに思って時折持って来てくれたらしい。そしてこのままだと赤ん坊共々生きて行けないだろうと、近隣の町に商談に行く際に姉を荷物に紛れ込ませ、逃がしてくれたらしい。
「その際に俺が実家を出て居た事が分かったらしくてね」
ディラン兄さんが何度か魔物や兎に鹿等の動物を倒し、移動資金を得ながら王都を目指していた事を何処からか情報を掴み。偶々資金を稼ぐためにとある村(街?)に滞在し、ギルドに獲物を売りに行った際に接触して来たらしい。
「驚いたぞ。てっきり実家よりはマシな暮らしをしてると思って居たデュシーが痩せ細って居て、産まれて間もない赤ん坊を抱えて居たからな」
もしかしてその際に他の人に見られて「旦那が居た」って言う噂が立ったのかも知れない。
ちなみに少し勘ぐってディラン兄さんに「もしかしてその商人さん、姉さんの事が?」と聞いてみた所、どうやら当たって居たらしい。
「あれはどうみてもデュシーに惚れて居るな」
だそうだ。
ただその時にしかディラン兄さんはデュシー姉さんを救った商人さんには会っておらず、またその商人さんは「今度会う時は王都で」といって別れたらしい。
もしかして姉さん、その件があったから比較的落ち着いて居られるのかもしれない。
しかし良くディラン兄さんが家を出て王都を目指している事を知ったもんだな~って思って居たら、
「だってねぇ~ディラン兄さんったら、大きな獲物を何頭も担いでギルドに売りに来たんだもの。あっと言う間に噂になったわよ~。一人で倒して山の様な獲物を担いで来た若い男が居るって」
…意外とウチのディラン兄さんは脳筋だったのかも知れない。
いや、うちの男兄弟って長男のカイデン意外、筋肉系チートだったりして…
「え、だって幾つか獲物を背に背負った籠に入れて、入らない獲物は板に山の様に積んで括って引き摺って行けば余裕だろ?」
「それ異常だから」
「えええ?」
「普通一人でそんなに沢山持って行けないから」
「平坦な道を行けば楽に運べるし、レナだって腕や足を魔力で能力アップすれば」
「でも異常だから」
「お、おぉ…」
そう言えばディラン兄さん、学校に通っている時によく母様から「常識が無い」ってお小言を貰って居た様だけど、もしかしてコレ?コレが原因なの?
「ディラン兄さん、もしかして学校に通って居た時、今回みたいな事何度かやったとか?」
「ああ、学費が足りないって親父が五月蠅かったからな」
…それでか。
因みにジーニアス兄さんの場合、領地の学校だったので同じような事をしても誰も気にして居なかったらしく、返って同世代の皆は真似をして居たのだとか。
実家の領民の人ってもしかして物凄く強いんじゃ…
人外みたいな事してない?
筋肉系チートな領地って何なんだ?
もしかしてラスボス的な何かが実家の領地の傍に居て、そのせいでロールプレインゲーム的に付近の村人は強い、とか。
いやいやありえないよね?
乙女ゲームの舞台っぽいんだよね?
…まさか本当に魔王とかラスボス、実家付近に居ないよね?
何だか脳内で『ん?呼んだ?』なんて聞こえた気がしたけど、そんな声は気のせいだと思い込もう。
フラグは全力で回避です。
この世界にはそんなフラグは必要ないんですよ。
『えー?』
だから必要ないんですってば。
しかし商人か。
実は乙女ゲームでサポートキャラに商人が居る。
もしかしたらその相手だったりするのかも知れない。ただゲーム中の商人はランダムで、男性だったり女性だったり、はたまた中性的な人でどっちだか分からない人が居る。
個人的には中性的な人のが一件取っつきやすいのだが、内情を知って行くと行き成り疎遠になったりそう為らなかったりと変化する。
その辺りもランダムなのかなと思うんだけど、もしかしたらアレス様の状態により変化しているのかも知れないと、一部のファンの人達からは言われて居たりする。
何でもアレス様がヒロインを破滅方向へ導こうとすると、疎遠になったり逆にやたらと忠告して来るようになったりする様に為るらしい。
うーんそう考えると、ヒロインであるアメリー嬢の為には中性的な方の人が準メリーのサポートに付いてくれると理想的かな。今どう行った状態になって居るのか分からないけど、一学期の状態だけを考慮すると(勿論私が見た範囲だけだけど)危険な橋を渡っているのでは無いかなって思う。
しかも急速に仲が良くなって居た様に思うし。
更に王都へ来た隣国の王子のアレクサ様だ。
ほんと、どうなる事やら…。
ゲームとは違って現実な今、私自身も下手に介入してしまうとアレス様の手に掛かりそうで怖いんだよね。アレス様は破滅行動を起こす時は周囲の身近な人々等誰彼構わず惨殺して回るし。
そんな状態の彼に私如きが敵うわけがない。
もしかしたら魔力を吸収してしまえば対抗位は出来るかも知れない。だがゲーム的な強制力が発生し、どうにも出来ない状態になってしまえばそれこそ一貫の終わり。
そんなのは御免被る。
回避じゃ~全力で回避じゃ~!
何だか変な言葉使いになってしまったけど、ほんっと逃げるしか無いよね。
どう足掻いても相手のが爵位は上だし、それに腕力も上…の筈。確かに私は相手の魔力を吸収出来るけど、乙女ゲームのヒロインみたいな膨大な魔力は無いし、そのヒロインが殺られてしまう相手にはどう足掻いても無理じゃないかな~って思う。
更にさっきも言ったけど、ゲーム的強制力が発生してしまえばどうにか出来る相手とは思えない。
だったら回避の為、巻き込まれない為にあまりアレス様の目に留まらない様にしている。なんだけどな~何だかアレス様の周囲の変動が急速に早まっている様子。
性格にはアレス様ってよりヒロインであるアメリー嬢が急速に攻略しまくってしまって、イベントが来るのが一気に早まって居る様な感じだ。
は~…
何でこんな事態になったのやら。私は単に乙女ゲームの場面である学園で、ヒロイン達が恋しまくって居る場面を覗き見だけして居たかったのだけどな~。
だけど出会ってしまったユリア様にその婚約者であるレスカ様、ケイン様にニキ様も『壊れたアレス様』の犠牲者になって欲しくは無い。勿論厨房の叔母様達や学園関係者達、全員だ。それにレスカ様の近衛兵になるジーニアス兄さんにも、今後どう影響されるか分からない。
うーん私にも助っ人とか情報屋とか居ればいいけど、宛てになりそうな人を知らないからなぁ。居たら予兆とか分かると楽なんだけど。
アレス様が壊れたらケツ巻くって速攻で逃げるとか対処したいし。
あ、ケツって乙女ゲームでその表現は無いか~。
「情報屋ですか?」
ん?コリンさん聞こえてた?
と言うか声に出してた?
「ええまぁ」
私の後ろに控えてたメイドさんの一人であるヴェロニカさんも頷いて居る。
ちなみに兄さん達とデュシーは三人で今後の事柄を話し込んで居る。とは言えデュシー姉さんの天然発言が勃発して、時折変な方向へ向かって居て噛み合って居ないのだけど。
それでも当人達は納得したり理解したりする辺り、やっぱり家族なんだよねと思うのだけど。
(例:
ジーニアス「ちゃんと食べれて居たのか?」
ディラン「俺と会う前、妾として囲われて居た時は絶食状態が続いて居た様だよ」
デュシー「葉っぱが美味しかったわ」
(道端の草を食べて居た模様)
ジーニアス「苦労したんだな…」
ディラン「そうだな」
デュシー「夜泣きがきつかったわ~」
レッティーナ「(夜泣きだけじゃなくって…)」
(始終こんな感じで何処か噛み合わないが、デュシーが天然なのは家族全員が知って居る事なので勝手に理解して会話が成立するし、当人達は納得をしている))
「情報屋に一人心当たりがあります。騎士団に勤めて居ると市井の情報を得ないといけませんからね。ですがある程度なら僕が調べましょうか?」
おおお!
「今はまだ大丈夫。でも何時かお願いしても良い?」
「はい。では今度その情報屋を教えますね」
「ええお願いね」
よっしゃー獲得ー!
するとジーニアス兄さんが、
「アイツか」
「ええ、あの人なら安全でしょう」
「だがな…」
ん、何々私に紹介してくれる情報屋の人ってヤバイ人なの?
「いや、ヤバイ人では無いのだが兎に角変わり者なんだよな」
「あははは、ま~でも当人は「違う」って否定しますけどね」
うん、どゆこと?
「身分が確りしているし、何より高位貴族だからレナには無理はしないだろうし、安全と言えば安全なんだが」
「何よりレッティーナ様とは既に出会って居ますからね」
えーと、何故そこで笑うかな?コリンさん。ジーニアス兄さんは溜息を吐いてるし。
「問題はその甥がなぁ」
「レッティーナ様に夢中ですよね」
ん?
何となくだけど、一人心当たりがあるのだけど?
いやいや、でも相手は情報屋とかそういった事をする様には思えないんですけども。
だって魔術師団の副団長ですよ、情報屋って事は無いでしょう?
「おまけに腕利の執事が、その夢中になって居る相手についてるからなぁ」
「レッティーナ様の情報等即主に知らせそうですね」
「面倒だぞ彼奴は」
ええーと…もしかしてと言うか、やはりと言うか。
その人は~…
「「モニカ・モイスト様です(だな)」」
やっぱり~!
「あの人は変わっててな。王都に居る間は黙ってても出掛けなくても、ただ座ってても情報が耳に入るって当人が言っていたが、実際その通りなんだよな」
情報屋として働くのは王都に居る間だけらしいけど、それでも凄まじいらしい。
何でも王都に勤めて居る騎士団全員が頼ってしまう程だとか。
しかも他の人が知らない小さな事から大きな事まで知って居るのだとか。
それってもしかして心を読んでいるとか?
「それだけ国内の手下が多いのかも知れないな、あの女王様は」
モニカ様の事を女王様って。
ジーニアス兄さんそれ知られたら不味くない?
「何度か当人の前でそう呼んでるしな。まぁ俺の事は気にもして居ないようだ。爵位も低かったし、どうでも良かったのかも知れないな」
「そう言いながら先輩何だかんだ言って認めて居たじゃないですか」
「あの手腕は誰だって認めるだろ。かなり感がいいし、魔法の腕も度胸もそこらの女よりもあるしな」
「そう思って居るからこそ、モニカ様は先輩には文句を言わないんですよ」
コリンさん曰く、何でも度胸も腕っぷしも無い口先だけの騎士団の人には大層厳しいらしい。特に「女だから」と侮っていると後程しっぺ返しが帰って来るとか。
そんなワケでモニカさんに付いた渾名は『報復の女王様』『復讐の女帝』なのだとか。
モニカさん一体何をしているのやら…
33
◇◆◇◆◇ 更新中のお話 ◇◆◇◆◇
新作 BL ※ とある商店街のお茶屋さん
https://www.alphapolis.co.jp/novel/789277952/192520360
BL ※ ある日突然Ωになってしまったけど、僕の人生はハッピーエンドになれるでしょうか
https://www.alphapolis.co.jp/novel/789277952/488408600
NL ※ 今日も学園はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。【連載版】
https://www.alphapolis.co.jp/novel/789277952/571182846
宜しかったら見て頂けると嬉しいです(*´ω`*)
新作 BL ※ とある商店街のお茶屋さん
https://www.alphapolis.co.jp/novel/789277952/192520360
BL ※ ある日突然Ωになってしまったけど、僕の人生はハッピーエンドになれるでしょうか
https://www.alphapolis.co.jp/novel/789277952/488408600
NL ※ 今日も学園はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。【連載版】
https://www.alphapolis.co.jp/novel/789277952/571182846
宜しかったら見て頂けると嬉しいです(*´ω`*)
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断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
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婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
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「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
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