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2.5章

番外編 子ウサギは女子会?後日談 後

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「もぉぉ…」

 これ以上は出来ませんと肩をつねられて、流石に不味いとベットから起き上がる。
 ベットから離れて手櫛で髪をかき揚げ、ソファーにかけてあった下着とズボンを履いてから水差しに入っている水をコップに入れてレインに渡す。
 無言で水を飲む様を見詰め、飲み終わった後に濡れた唇を無意識につい凝視してしまっていたらレインから軽くキスを贈られた。

「お水有り難う御座います」

 お礼を言われたのだが、また濡れた唇を凝視してしまう。

「竜王、さま?」

 キョトンとした顔で見詰められ、ついレインの唇に指を這わす。
 すると私の指をレインはペロッと舐めて………赤い舌が。

 これはヤバイ。
 ついさっきの咥えられた情景を思い出してしまう。
 ここは頭を切り換えて、会話をするべきだな。

「水はもういいか?」

「はい」

「何か欲しいモノはあるか?」

「…」

 ん、何だ?
 言いにくそうにしている?

「あの、何か着るものが」

 シーツを口許迄上げて艶やかな唇を隠されてしまい、見えなくなった事に残念に思いながら周囲を見渡し、レインの服をと思ったがこの服では皺がよる。
 おまけにこのワンピースでは眠りにくいだろう。
 何か無いかと思って居ると、

「竜王様のシャツ御借りしてもいいですか?」

「寝間着のか?」

「何でも良いです。あの、竜王様の…匂いに包まれたいなって」

 最後の方はかなり小さな声になって聞き取り難かったが、甘えて来ているのがわかる。
 それに前にも1度着て貰ったが、所謂『彼シャツ』だ。


 破壊力抜群過ぎるだろっ


 寝間着の上着を渡し、着替えている姿を黙って見ているのも良くない(破壊力抜群なのが更に上がる)と、彼女が着てきたワンピースをハンガーに掛けて居ると、後ろから抱き付かれた。

「レイン?」

「えへへ~やっと甘えられる」

 ゴロゴロ~♪と、語尾に"♪"が付きまくって居るかの様に、口で「ゴロゴロ♪」と言って抱き付いて来るレインに、たまらず振り返って抱き締める。

「可愛い、猫みたいだな?」

 抱き締めながらなでなでと頭を撫でると嬉しいのか、目をうっとりと細めて嬉しそうにしてくる。
 だが流石に体力が尽きて来ているのか、足許がフラついて覚束無い。抱き締めて支えて居るが、危なっかしい事この上無い。
 それでもやたらと嬉しそうにふらふら~としながらもくっついて来て、ニコニコしながら抱き付いて来る。
 更に何度か小さく欠伸を繰り返す。

「眠いか?」

「はい。でももう少し甘えたいです」

 近頃は滅多にこんなに時間が取れなかったもんっと普段の口調よりやや崩れた言い方で、引っ付いて離れないレインをベット迄誘導して御互いに腰掛ける。
 レインが羽織った私の寝間着はワンピースの様で、裾から彼女の白い脹ら脛が見えて誘惑される。
 いやいや、もう無理だから。
 さっき触れたろ?と自分自身に言い聞かせ、誘惑の脹ら脛から視線を外した途端、つんつんと肩をつつかれる。
 何だ?と横に居るレインの方に顔を向けると、幸せそうに微笑まれ、

「好き」

 と一言。

「私も好きだ」

 と鼻にキスを送ると、

「口がいいです~!」

 等といい、ぷくっと頬を膨らます。


 …私を萌え殺す気かぁっ!


 軽くキスを1つ贈ると「えへへ~」と笑って……
 すや~と、あっという間に眠りに落ちた。



 正直助かった…


 ベットの中にレインを寝かせて布団をかけると、

「竜王様のえっち~…」

 と言うトンでもない寝言に「確かに事実だな」と独り落ち込みつつ、一息入れる為にベットから離れる。
 すると今度は、

「でも好きぃ」

 と言う寝言に、簡単に気分が上がる。

 何とも情けない。
 彼女の言葉1つに簡単に踊らされる。


 ああでも、本当に…


 ベットに寄り、彼女の耳許で囁く。

「好きだレイン」

 うふふ~と言う上機嫌な様子に苦笑する。
 悪戯っ子め、狸寝入りしてたな?
 その後規則的な寝息が聞こえ、本格的に寝入った顔を見詰めて。

 幸せだな、と添い寝する為に空いているベットの横に入って抱き寄せた。
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