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2.5章
番外編 子ウサギは女子会? 5
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ペターーーっとくっついて離れない、何時もと違って少し様子のおかしい竜王の隣の席に座る。ソファーに腰掛け、ギュ~っ!と黙ったまま抱き締めてくる竜王の状態にウサギは「?」となりながらも、口では許して貰ったのだけど本当は駄目だったのかな?と思い、後で沢山誠心誠意謝って置こうと、一先ず竜王の好きな様にさせておく。
途中竜王と目が合うと少々頬を赤らめ、目線を外すから何かあるのかも知れないけど、竜王から何も言われないので悪いなぁと思いつつ、対面しているクラウディア、否。
本名クラウ・ディアス。
性別男性。
見た目物凄い巨(偽)乳美女。
性別男性でそのお胸って、一体どうやって…
布でも詰めるの?
それとも特殊な何か?
物凄く大きく膨らんでないっ!?
わ、私も出来ないかな?
偽物でも一回でもいいから彼処まで堂々と大きくしてみたい。
せめてAカップ、いやいやもっと理想を大きくしてみてCカップっ!
って理想でCは少し切ない気がしてくるけど、せめてそれぐらいに育ってくれないかなぁ。今の私ってAAだもん。そりゃ外見的年齢は十歳位だけど、そろそろ元の兎の年齢にすると結婚適齢期少し前辺りの筈。ノーブルラビットだから野うさぎや他の兎と比べると、少し成長速度が遅いかも知れないけど…
もうちょっと大きくならないかな?
身長もだけど、お胸~…
うう、胸がおっきなマミュウさんが羨ましい…
クラウさんと少しだけ話すと、抱き締めて来る相手、竜王様から物凄く熱い視線が来るのだけど………
何で?
頼んでいたホットミルクを置くマミュウさんに然り気無く「何でなの?」とか「ヘルプ!」と言うように見詰めると、フルフルと頭を降られて「私ではムリです」と言うように拒否された。
な、何で?
物凄く恥ずかしいのだけどっ!
「…私、お邪魔みたいね」
ってクラウディアさ…いや、クラウさーん?
むしろこの熱視線から解放されたいのだけど!
せめて竜王様、何かお話してぇーーっ!
無言で熱視線は羞恥心が芽生えるのだけどっ!
物凄く、凄く!恥ずかしくて照れてしまうのですけどーっ!
ササッと部屋を辞するクラウさんに付き添う様にマルティンさんやマミュウさん迄が、「それでは彼方の部屋でカブリスが待ってますので」と言って、さっさと居なくなった。
そして取り残されたのは私と竜王様の二人。
「えっと…」
取り合えずテーブルに置かれて居るカップを取ろうとしたら、その手をサッと竜王様が掴み、私の手の甲にキスをされた。
「え」
吃驚して竜王様のお顔を見ると、
あ、あの。
先程同様物凄く熱い視線が!
慈愛とかじゃなく、求められてる様な感じがっ!
や、ややや…もしかしなくてもピンチ?
貞操的な意味でピンチ!?
「レイン」
チュッと少し音を立てて私の鼻にキスをして、竜王様がじっと見詰めて来る。
むむ?これは意味を悟って欲しいと言う事なのかな?
それは一寸解りにくいですよ?
せめて少しでも話してくれたら解るようになるし。
私なんて先程から熱く見詰めて来る理由が解らなくて、うんうん悩んでるのですし。難易度高いです~っ!
「レインは怒らないんだな」
「え?」
怒る?何で?
何か解らないけども、私が怒らないことが原因で竜王様がじっと見詰めて来ていたと言う事なのかな?
「普通はあの場合、相手の女にも詰め寄ると聞いたのだが」
「?」
「あ~…」
解らなくてキョトンとしていると、「レインは真っ直ぐ育って居ると言うことかな」と、一人納得して頷く竜王様。
う、う~ん?
つまり…
「竜王様が浮気とか他の女性に気が移ったとかで、その相手の女性に対して私が怒るって事ですか?」
今迄全く考えて無かった事を思い立って聞くと、「そうだ」と頷かれる。
「竜王様はクラウディアさ…クラウさんに私が怒って欲しかったの?」
「それは無いな」
「では何故そんな事を聞くの?」
「泣かれたのは嫌だったが、嫉妬して私に対して怒ったのは…愛されてるな、と思ってな」
「…っ!」
ウットリとした蕩ける様な眼差しで見詰められ、羞恥に頬が火照ってしまったのが自分でも分かる。
分かるけど、でもそれって…愛されてると言うより、
「私に平手打ちされたから、とか…」
ドMっぽい思考とかはちょっと…
とか思ってたら、ぶふっ!と焦った様な噎せた声。
「違うから!ってレイン、もしかしなくても私の事をドMとかって考えてないだろうな?」
「………え、えへ?」
コテンッと小首を傾げて誤魔化そうとしても無駄だったみたいで、
「こらぁっ!」
と言われて………ぴゃぁああっ!
ぺろりと耳朶舐められたあっ!
「い、い、いま、な、何を~っ!」
「罰」
「へ?」
「愛してるレインにドMとか思われるのは流石にちょっと嫌だな」
然り気無く愛の告白した後、そのまま首筋に舌っ!
舌を這わせないで~っ!
「やっ!」
竜王様の腕の中で暴れても軽く押さえられてしまい…
結界とか音遮断とかって、な、何してんの竜王様ーーっ!
部屋をぐるっと囲うように結界敷き詰めて、って何を考えてるの~っ!
覆い被さって来た竜王様に何をどうしたらいいのか解らなくって、
「だ、駄目です竜王様!ここ執務室でしょーっ!」
って叫んでみた。
勿論叫んでみても、敷かれた結界のせいで助け等来ないことは重々承知してますけど。
それでも少しは抵抗してもいいでしょう?
…好きな人だけど、でももう少しデリカシーとか考慮して欲しい。
ほっとくと節操無しになってしまいそうなんだもん。
「む?執務室で無ければいいのか?」
ひゃっ!スカート!
スカートの中に手を入れて来ないでっ!
慌ててスカートの裾を片手で押さえ、もう片方の手で竜王様の悪戯な手を押さえ付けると、クツクツと笑われる。
押さえた上からも竜王様の手が、私の太股をサワサワと撫で付けて来て始末が悪い。
「もうっ竜王様!」
笑われたまま竜王様は私の耳元に唇を寄せ、
「ならベットに行くか?」
と………
すっと目を半目にして、不機嫌をアピール。
自分でも自覚している、嫌なモノを見る目にして一言。
「また思いっきり引っ張たかれたいですか?それとも竜王様の両方の耳を弄られたいですか?」
「レ、レイン?目が座って…」
「二者択一です」
ビクッと竜王様の身体が揺れ、困惑した顔付きで伺って来るけどそれらをジト目で睨み付けて居ると、
「どちらも嫌です、オクサン…」
でもレインに触れたいって小声で言われても、嫌なモノは嫌。
執務室って仕事する所でしょ?
それに今お客様(クラウさんの事)来てるでしょ?
ちゃんとしないと駄目っ!
「キチンとしない人は嫌いです」
つーんとそっぽを向くと、焦った様な眼差しで見詰められ、
「あ、え、我慢するから!だから嫌わないでくれっ!」
ギュッと抱き締められ、仕方無いなぁと溜め息を吐く。
こう言うのってコントロールしてるとかって言うのかなぁと思いつつ、ちっちゃな私が竜王様と言う大精霊を…うーん、何か違うなぁ。どちらかと言うと、わんちゃんを餌で釣ってると言うイメージかな。
…この場合餌は私って事に。
何自分で墓穴掘ってるのよぅ…
「エッチな事しなければ嫌わないですよ?」
少なくともこの場ではね?
「本当に?」
「はい」
「…キスは駄目か?」
「理性は飛ばさないで下さいます?」
何時もの言い方とは違い、少しだけ大人ぶった言い方をすると何故かグッと喉を鳴らした竜王様はシュンと目尻を下げて、
「…努力します」
しょんぼりと言う言葉が合う様な竜王様にクスッと笑みを溢し、竜王様の頬に両手を添え、それだけで仔犬が尻尾を振っている幻覚が見えそうな程嬉しそうな竜王様に「御褒美」をひとつ。
唇に軽いキスを贈ると、
「レイン…」
パアッと頬を朱色に染め、色鮮やかな花が咲くように綻びーー…
軽いキスだけじゃ当然終わりませんでした、はい。
「続きは夜に」って、もおぉっ!
竜王様のドスケベーーっ!
***
番外編はこれで〆。
後日談やらほにゃらららはもしかしたら後程書くかも知れません。
途中竜王と目が合うと少々頬を赤らめ、目線を外すから何かあるのかも知れないけど、竜王から何も言われないので悪いなぁと思いつつ、対面しているクラウディア、否。
本名クラウ・ディアス。
性別男性。
見た目物凄い巨(偽)乳美女。
性別男性でそのお胸って、一体どうやって…
布でも詰めるの?
それとも特殊な何か?
物凄く大きく膨らんでないっ!?
わ、私も出来ないかな?
偽物でも一回でもいいから彼処まで堂々と大きくしてみたい。
せめてAカップ、いやいやもっと理想を大きくしてみてCカップっ!
って理想でCは少し切ない気がしてくるけど、せめてそれぐらいに育ってくれないかなぁ。今の私ってAAだもん。そりゃ外見的年齢は十歳位だけど、そろそろ元の兎の年齢にすると結婚適齢期少し前辺りの筈。ノーブルラビットだから野うさぎや他の兎と比べると、少し成長速度が遅いかも知れないけど…
もうちょっと大きくならないかな?
身長もだけど、お胸~…
うう、胸がおっきなマミュウさんが羨ましい…
クラウさんと少しだけ話すと、抱き締めて来る相手、竜王様から物凄く熱い視線が来るのだけど………
何で?
頼んでいたホットミルクを置くマミュウさんに然り気無く「何でなの?」とか「ヘルプ!」と言うように見詰めると、フルフルと頭を降られて「私ではムリです」と言うように拒否された。
な、何で?
物凄く恥ずかしいのだけどっ!
「…私、お邪魔みたいね」
ってクラウディアさ…いや、クラウさーん?
むしろこの熱視線から解放されたいのだけど!
せめて竜王様、何かお話してぇーーっ!
無言で熱視線は羞恥心が芽生えるのだけどっ!
物凄く、凄く!恥ずかしくて照れてしまうのですけどーっ!
ササッと部屋を辞するクラウさんに付き添う様にマルティンさんやマミュウさん迄が、「それでは彼方の部屋でカブリスが待ってますので」と言って、さっさと居なくなった。
そして取り残されたのは私と竜王様の二人。
「えっと…」
取り合えずテーブルに置かれて居るカップを取ろうとしたら、その手をサッと竜王様が掴み、私の手の甲にキスをされた。
「え」
吃驚して竜王様のお顔を見ると、
あ、あの。
先程同様物凄く熱い視線が!
慈愛とかじゃなく、求められてる様な感じがっ!
や、ややや…もしかしなくてもピンチ?
貞操的な意味でピンチ!?
「レイン」
チュッと少し音を立てて私の鼻にキスをして、竜王様がじっと見詰めて来る。
むむ?これは意味を悟って欲しいと言う事なのかな?
それは一寸解りにくいですよ?
せめて少しでも話してくれたら解るようになるし。
私なんて先程から熱く見詰めて来る理由が解らなくて、うんうん悩んでるのですし。難易度高いです~っ!
「レインは怒らないんだな」
「え?」
怒る?何で?
何か解らないけども、私が怒らないことが原因で竜王様がじっと見詰めて来ていたと言う事なのかな?
「普通はあの場合、相手の女にも詰め寄ると聞いたのだが」
「?」
「あ~…」
解らなくてキョトンとしていると、「レインは真っ直ぐ育って居ると言うことかな」と、一人納得して頷く竜王様。
う、う~ん?
つまり…
「竜王様が浮気とか他の女性に気が移ったとかで、その相手の女性に対して私が怒るって事ですか?」
今迄全く考えて無かった事を思い立って聞くと、「そうだ」と頷かれる。
「竜王様はクラウディアさ…クラウさんに私が怒って欲しかったの?」
「それは無いな」
「では何故そんな事を聞くの?」
「泣かれたのは嫌だったが、嫉妬して私に対して怒ったのは…愛されてるな、と思ってな」
「…っ!」
ウットリとした蕩ける様な眼差しで見詰められ、羞恥に頬が火照ってしまったのが自分でも分かる。
分かるけど、でもそれって…愛されてると言うより、
「私に平手打ちされたから、とか…」
ドMっぽい思考とかはちょっと…
とか思ってたら、ぶふっ!と焦った様な噎せた声。
「違うから!ってレイン、もしかしなくても私の事をドMとかって考えてないだろうな?」
「………え、えへ?」
コテンッと小首を傾げて誤魔化そうとしても無駄だったみたいで、
「こらぁっ!」
と言われて………ぴゃぁああっ!
ぺろりと耳朶舐められたあっ!
「い、い、いま、な、何を~っ!」
「罰」
「へ?」
「愛してるレインにドMとか思われるのは流石にちょっと嫌だな」
然り気無く愛の告白した後、そのまま首筋に舌っ!
舌を這わせないで~っ!
「やっ!」
竜王様の腕の中で暴れても軽く押さえられてしまい…
結界とか音遮断とかって、な、何してんの竜王様ーーっ!
部屋をぐるっと囲うように結界敷き詰めて、って何を考えてるの~っ!
覆い被さって来た竜王様に何をどうしたらいいのか解らなくって、
「だ、駄目です竜王様!ここ執務室でしょーっ!」
って叫んでみた。
勿論叫んでみても、敷かれた結界のせいで助け等来ないことは重々承知してますけど。
それでも少しは抵抗してもいいでしょう?
…好きな人だけど、でももう少しデリカシーとか考慮して欲しい。
ほっとくと節操無しになってしまいそうなんだもん。
「む?執務室で無ければいいのか?」
ひゃっ!スカート!
スカートの中に手を入れて来ないでっ!
慌ててスカートの裾を片手で押さえ、もう片方の手で竜王様の悪戯な手を押さえ付けると、クツクツと笑われる。
押さえた上からも竜王様の手が、私の太股をサワサワと撫で付けて来て始末が悪い。
「もうっ竜王様!」
笑われたまま竜王様は私の耳元に唇を寄せ、
「ならベットに行くか?」
と………
すっと目を半目にして、不機嫌をアピール。
自分でも自覚している、嫌なモノを見る目にして一言。
「また思いっきり引っ張たかれたいですか?それとも竜王様の両方の耳を弄られたいですか?」
「レ、レイン?目が座って…」
「二者択一です」
ビクッと竜王様の身体が揺れ、困惑した顔付きで伺って来るけどそれらをジト目で睨み付けて居ると、
「どちらも嫌です、オクサン…」
でもレインに触れたいって小声で言われても、嫌なモノは嫌。
執務室って仕事する所でしょ?
それに今お客様(クラウさんの事)来てるでしょ?
ちゃんとしないと駄目っ!
「キチンとしない人は嫌いです」
つーんとそっぽを向くと、焦った様な眼差しで見詰められ、
「あ、え、我慢するから!だから嫌わないでくれっ!」
ギュッと抱き締められ、仕方無いなぁと溜め息を吐く。
こう言うのってコントロールしてるとかって言うのかなぁと思いつつ、ちっちゃな私が竜王様と言う大精霊を…うーん、何か違うなぁ。どちらかと言うと、わんちゃんを餌で釣ってると言うイメージかな。
…この場合餌は私って事に。
何自分で墓穴掘ってるのよぅ…
「エッチな事しなければ嫌わないですよ?」
少なくともこの場ではね?
「本当に?」
「はい」
「…キスは駄目か?」
「理性は飛ばさないで下さいます?」
何時もの言い方とは違い、少しだけ大人ぶった言い方をすると何故かグッと喉を鳴らした竜王様はシュンと目尻を下げて、
「…努力します」
しょんぼりと言う言葉が合う様な竜王様にクスッと笑みを溢し、竜王様の頬に両手を添え、それだけで仔犬が尻尾を振っている幻覚が見えそうな程嬉しそうな竜王様に「御褒美」をひとつ。
唇に軽いキスを贈ると、
「レイン…」
パアッと頬を朱色に染め、色鮮やかな花が咲くように綻びーー…
軽いキスだけじゃ当然終わりませんでした、はい。
「続きは夜に」って、もおぉっ!
竜王様のドスケベーーっ!
***
番外編はこれで〆。
後日談やらほにゃらららはもしかしたら後程書くかも知れません。
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